デイリーニュース

  • ワクチンの倫理:米国で配布準備が進むなか COVIDワクチン接種への対価支払いに医師たちが警告

    【20/12/01/2】新型コロナウイルスワクチンの配布が近づいていますが、最近の世論調査は42%の米国人がワクチン接種に前向きでないことを示唆しています。これに対し、メリーランド州の元連邦下院議員で大統領選にも出馬したジョン・ディレイニーを含む一部の人々は、ワクチン接種に対価を支払う案を推奨しています。シカゴ大学医学部准教授で医療格差研究者でもあるモニカ・ピーク医師を含む多くの人々は、この動きに反対しています。彼女は、ワクチンの安全性と効力についての民衆の疑念を払拭しつつ感染危険度の高いグループにどうやってワクチン接種を保証するかは大きな課題ではあるが、ワクチンを接種させるために人々に金を払うのは間違っていると考えています。「このワクチンが安全であるという民衆の信頼を得る必要があります。そこを端折るわけにはいきません」と、彼女は言います。

    dailynews date: 
    2020/12/1(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「解決策の一部」 COVIDで父親を失った後にワクチン治験に参加した黒人医師

    【20/12/01/1】製薬会社のファイザー社とモデルナ社が新型コロナウイルスワクチンの緊急承認を求めている一方で、公衆衛生機関と調整機関はワクチンをいかに配布し、誰がアクセスできるようにするかを検討しています。パンデミックはアフリカ系米国人、ラテン系コミュニティ、そして先住民コミュニティに偏った打撃を与え、長く続いてきた米国の医療制度の不平等と制度的人種差別を露呈しています。これらのコミュニティはまた、COVID-19ワクチンの臨床試験に適正に含まれていません。その原因のひとつは医療研究者たちによる数世紀にわたる虐待的扱いにあります。ニュージャージー州ニューアークの公衆衛生医師クリス・パーネルに話を聞きましょう。彼女は、COVIDで亡くなった彼女の父親に敬意を表するため、そしてアフリカ系米国人が研究に含まれることを確かにするために、モデルナ社のワクチン治験に参加しています。「公衆衛生医師として、私には解決策の一部になる方法が必要でした。本当に効果的な解決策を得るためには、黒人種と褐色人種が参加することが重要だと私にはわかっていました」と、彼女は言います。

    dailynews date: 
    2020/12/1(Tue)
    記事番号: 
    1
  • レームダックの死刑執行人:トランプ大統領は大統領任期の終了直前に5人の死刑執行を準備

    トランプ政権の司法省は大統領就任式の前に、前代未聞となる5人の死刑執行を予定しています。最初の執行はブランドン・バーナードに対して国際人権デーに予定され、最後の執行はダスティン・ヒッグズに対しマーチン・ルーサー・キング牧師の誕生日である1月15日に予定されています。5人のうち4人は黒人男性で、1人は人生を通じて性的虐待を受け重度の精神疾患がある女性リサ・モンゴメリーです。彼女の死刑が執行されれば、約70年ぶりの女性に対する死刑執行となります。世界的に著名な死刑廃止活動家であるシスターのヘレン・プレジャンは、「生死に関わる絶対的権力を政府の役人に与えれば、彼らはやりたい放題です」と言います。また、団体「希望の旅」(Journey of Hope)共同創設者ビル・ペルケの生涯と遺産についても語ります。ペルケはプレジャンと組んで、ペルケの祖母を15歳の時に殺した罪で死刑囚となった女性の救命活動をおこないました。

    dailynews date: 
    2020/11/30(Mon)
    記事番号: 
    4
  • リサ・モンゴメリーの死刑執行を急ぐトランプ 連邦政府による女性の死刑執行はほぼ70年ぶり

    トランプ政権の任期満了まで数カ月となるなか、多くの連邦政府による死刑執行が予定されています。最も衝撃的なケースのひとつは、残虐な妊婦殺人事件で2007年に死刑を宣告されたリサ・モンゴメリーです。1月12日に執行されれば、連邦政府によるほぼ70年ぶりの女性に対する死刑執行となります。支援者たちは、モンゴメリーは生涯にわたる虐待と性的暴行が原因で精神疾患を患っており、寛大な措置に値すると言います。コーネル大学の法学教授サンドラ・バブコックは、「モンゴメリーは重度の精神障害です。多くの死刑囚の中で、なぜリサ・モンゴメリーのような人の死刑執行を急ぐのでしょうか?今私たちが目にしているものは残虐性そのものであると私には思えます」と言います。

    dailynews date: 
    2020/11/30(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 射殺 毒ガス 電気椅子:トランプ大統領は死刑執行の方法を拡大

    世界的に著名な死刑廃止活動家であるシスターのヘレン・プレジャンは、トランプ政権による相次ぐ死刑執行は、死刑執行の数に制限を設けない「法の根本的な欠陥」を反映していると言います。「生死に関わる絶対的権力を政府の役人に与えれば、彼らはやりたい放題です」とプレジャンは言います。

    dailynews date: 
    2020/11/30(Mon)
    記事番号: 
    2
  • トラップ? なぜイランのトップ核科学者の暗殺がバイデン外交を縛りかねないか

    イランのトップ核科学者モフセン・ファクリザデが11月27日金曜日、テヘラン郊外の高速道路を運転中に暗殺されました。イランは、イスラエルがこの殺害を指揮したと非難しています。この殺害はイランの核計画に関与する科学者を標的とした一連の暗殺の中で最新のものです。2010年から2012年の間に4人のイラン人核科学者が暗殺されました。ファクリザデの暗殺は、次期大統領ジョー・バイデンが、2015年にイランと結ばれた歴史的核合意に復帰することを困難にするためと評論家は見ています。イランは長年にわたり、核計画は平和目的だと主張しています。「イスラエルはこれまでいつも暗殺への関与を否定してきました。しかしイスラエルは動機と能力の両方を有する唯一の国です」と、イラン系アメリカ人ジャーナリストで「イラン・ポッドキャスト」のホスト、ネガル・モルタザビは言います。モルタザビは、この暗殺はイランの指導者たちとバイデン政権の外交関係を複雑にするための企てであるばかりでなく、「イランの武力報復を挑発し、アメリカをより大きな軍事対立に引きずり込む」企ての可能性もあると言います。

    dailynews date: 
    2020/11/30(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 占領下の西サハラでの4日間 停戦が終了したアフリカ最後の植民地の内部をレアな視点で見る

    【20/11/27/1】デモクラシー・ナウ!独占ドキュメンタリーの特別再放送です。私たちはメディア排除の壁を破ってアフリカ北西部の西サハラに赴き、この占領地におけるサハラ人の数十年にわたるサハラ人の自由のための闘いとモロッコの暴力的な弾圧を記録しました。西サハラは1975年以来ずっと、隣国モロッコが国連や国際社会の抗議をしり目に占領を続けています。モロッコの占領に対する抵抗運動の中で、何千人ものサハラ人が拷問され、投獄され、殺され、行方不明になっています。1,700マイルの壁が、占領地に残ったサハラ人と、域外に逃れたサハラ人を隔てています。今月初め、西サハラでは30年続いてきた停戦が破られました。モロッコ軍が11月13日に南部の立ち入り禁止緩衝地帯に侵入し、サハラ人の民間人を攻撃し、独立を求めるサハラ人の解放運動であるポリサリオ戦線と銃撃戦を繰り広げたのです。モロッコの行動は、米軍の最高級司令官の一人が西サハラを含むモロッコ王国軍南部方面の司令官と会談した直後に起こりました。モロッコ軍とポリサリオ戦線の交戦が続く中、西サハラ占領地では数十人が逮捕されています。デモクラシー・ナウ!は2016年末、西サハラの都市ラユーンへの潜入に成功し、国際的な取材チームとしては数年ぶりの占領地からの報道を成し遂げました。

    dailynews date: 
    2020/11/27(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ブリー・ニューサムとエディ・グロード教授:ブラック・ライブス・マター運動は民主党がトランプに勝利するのを助けた

    【20/11/26/3】ジョー・バイデン次期大統領とカマラ・ハリス次期副大統領が政権移行の準備を進めていますが、本日は米民主党の今後の方向性について高まる議論を見ていきます。ジェームズ・クライバーン多数党院内副総務は先日、「警察予算の打ち切りや削減」を求める声を批判、このような主張が民主党の下院議員候補を傷つけると発言しました。「今米国が直面する大きな問題に、古ぼけた型の政治で対処しようとするなんて、実際ばかげています。……(クライバーンのような)主張は、昔に戻ってレーガン支持の民主党員にアピールすることに夢中になっているように見えます」と、作家でプリンストン大学アフリカ系米国人学部長のエディ・グロード教授は言います。「トランプを生み出した政治に逆戻りするなんて理解できません」。アーティトで反人種差別活動家ブリー・ニューサム=バスにも話を聞きます。ニューサム=バスは、黒人有権者は「その時の都合で身代わりにされ、事情が変われば今度は裏切られるのです……この図式を変える必要があります」と主張します。

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    2020/11/26(Thu)
    記事番号: 
    3
  • フアン・ゴンザレス:大手メディアはラテン系有権者の投票率の実態を見逃した

    【20/11/26/2】今回の大統領選では約1億6000万人の有権者が投票し新記録を打ち立て,
    次期大統領ジョー・バイデンは得票数で600万票以上の差をつけました。非白人の有権者が投票率の上昇に大きく貢献した一方、白人による投票数は前回の大統領選とほとんど変わりませんでした。「今回の選挙では歴史的投票数が一番話題になりましたが、白人以外、特にラテン系有権者のあいだで前代未聞の投票率の上昇が見られました」と、デモクラシー・ナウ!
    の共同司会者のフアン・ゴンザレスは言います。「何十年も政治専門家がラテン系市民の票が増えると言い続けてきましたが、今年はそれが現実となったのです」

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    2020/11/26(Thu)
    記事番号: 
    2
  • COVID-19で打撃を受ける先住民コミュニティ トランプ落選に重要な役割を果たす

    【20/11/26/1】COVID-19が米国で猛威を振るう中、急激に広がるウイルスが先住民族コミュニティに与える影響を見ていきます。先住民族コミュニティは、今回のパンデミックで他地域と比べて過度な感染および死亡率に直面しています。スタンディング・ロック・スー族市民で、オバマ政権でネイティブ・アメリカン局元特別補佐官を務めたジョディ・オシャンボルトに話を聞きます。また、「聖地を守れ」(Protect the Sacred)創設者でナバホ・ネイションのアリー・ヤングにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2020/11/26(Thu)
    記事番号: 
    1

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