デイリーニュース

  • 不平等なウイルス:大富豪の利益が急増する一方でパンデミックが拡大する女性や非白人の経済格差

    【21/01/26/3】パンデミックのさなか、米国の大富豪の財産は1兆ドル以上急増しています。一方、国際NGOオックスファムは、COVID-19によって世界中の不平等の拡大が史上最高になる可能性があると警告しています。新たなオックスファムの報告書は、貧困層の人々が医療と経済の危機から回復するには10年以上かかる可能性があると指摘し、各国政府に早急な対応を取ることを求めています。「私たちが検証したすべての国において、パンデミック期間中に不平等が悪化しています」と、オックスファム・アメリカの副代表ポール・オブライエンは言います。「現在世界中で私たちが見ているのは、不平等の物差しの貧しい側では人々が苦しむ一方で、我々の壊れた経済システムの恩恵を受けてきた人々はいい思いをしている、その様子なのです。」

    dailynews date: 
    2021/1/26(Tue)
    記事番号: 
    3
  • トランプの反移民法を覆すバイデン 彼はオバマ政権下の強制送還による被害も修復するつもりがあるか?

    【21/01/26/2】ジョー・バイデン大統領は、彼の野心的な政策方針の中心に移民を置き、トランプの反移民政策を覆すいくつかの大統領令に署名、米国への法的滞在資格を持たない1100万人の移民に市民権取得への道筋を約束しました。しかしバイデンは、彼の前任者の破壊的な遺産だけでなく、300万人の強制送還を行った、彼が副大統領を務めたオバマ政権の遺産も引き継いでいます。「彼らは、米国に家族や仕事、家がある人々なのです」と、調査報道ジャーナリストのジーン・ゲレーロは言います。「バイデンがすべきことは、トランプの政策を覆してオバマ時代の政策に戻ることではないのです。実際、彼は彼が副大統領だったときに出した被害も修復するべきです。」ゲレーロはまた、彼女自身の家族を含む犯罪歴のある移民を排除する例外を作らないことをバイデンに求めています。

    dailynews date: 
    2021/1/26(Tue)
    記事番号: 
    2
  • バイデンがトランプによるトランスジェンダーの米軍入隊禁止を撤回 しかし州レベルで続くトランスの人権への攻撃

    【21/01/26/1】ジョー・バイデン大統領は、トランプ政権によるトランスジェンダーの人々の米軍入隊の禁止を撤回する大統領令に署名し、この禁止のために除隊させられた隊員の記録を再調査し、現在兵役に服しているトランスジェンダーの兵士の除隊を即座に停止するよう国防総省に命じました。アメリカ自由人権協会のLGBTとHIV計画の「トランジェンダー正義」(Transgender Justice)の副代表チェース・ストラジオは、これを「非常に重要な進展」としながらも、教育や医療制度などでのトランスジェンダーの人々を標的にした多くの新たな法律を通して、彼らの権利への攻撃が州レベルで続いていると警告しています。「トランスジェンダーの人間性が認められるということ自体への強い反発があるのです。トランスジェンダーは間違っている、根絶させるべきという信念が本質的な中核にある運動について聞くのは本当に辛いことです。」

    dailynews date: 
    2021/1/26(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「尊厳を得て帰っていった」 ニューヨーク市職員がストライキで連帯と賃上げを勝ち取る

    【21/01/25/3】ニューヨーク市のハンツ・ポイント食料市場の労働者は、新しい3年契約に圧倒的多数で同意し、1週間に及んだストライキは終了しました。ストライキは全米から注目され、ブロンクスに本拠を置く事業で働くエッセンシャル・ワーカーを支えるコミュニティを元気づけました。チームスター・ローカル202労働組合の組合員約1400人は1月17日、1ドルの賃上げと、ハンツ・ポイント市場がコロナ・パンデミックの間ニューヨーク市民の食を支えていることを認識することを要求して、ストライキに入りました。同市場はニューヨーク市の食料品のほぼ60%を供給しています。経営側は当初32セントの賃上げを提示していました。しかしピケを組んで1週間後、地域からの広範な支援が集まった労働側は、今後3年間について1時間につき1ドル85セントの賃上げと家族への医療給付の改善を勝ち取りました。チームスター・ローカル202労働組合長ダニエル・ケインは、「彼らはお互いの決意とまともな処遇という基本的な要求を共有し、肩を寄せ合って抵抗しました」と労働者の闘争について語ります。「彼らは戦いました。そして尊厳を持ち帰りました」。

    dailynews date: 
    2021/1/25(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ウィリアム・バーバー牧師:バイデン政権は虚偽の団結のために人種的・経済的正義を犠牲にしてはいけない

    【21/01/25/2】新型コロナウイルスがいかに経済的不平等を増幅したか、反貧困の活動家ウィリアム・バーバー牧師とともに見ていきます。バーバー牧師はバイデン大統領の就任礼拝で説教を行なった牧師です。バーバー牧師は、人種差別や貧困、環境破壊と戦うための重要改革がジョー・バイデン大統領の重視する団結の犠牲になってはいけないと言います。「クンバヤ(黒人霊歌のひとつ)を歌うだけでは駄目です。根本的な変化でなければなりません」と師は言います。「新型コロナウイルス感染が拡大した2020年5月から11月の間、超富裕層は1兆ドルも儲けました。その一方で、あらゆる人種、信条、肌の色、セクシュアリティの貧困層と低所得層は苦しみ、今後も苦しみ続ける。そんな私たちが世界で最も豊かな国であるはずがありません」。

    dailynews date: 
    2021/1/25(Mon)
    記事番号: 
    2
  • フィリバスターを廃止せよ:奴隷制と黒人差別法の遺物の廃止を求める声 上院のさらなる民主化を求めて

    【21/01/25/1】ジョー・バイデン大統領は、パンデミックや経済危機などについて迅速な対応を約束しましたが、その政策の多くは上院で十分な支持を得ることができるかどうかにかかっています。上院では長年、前代未聞の数の法案が、そのフィリバスター(議事妨害)を打破するために「スーパーマジョリティ」と呼ばれる60人の賛成票が必要となる事態が続きました。このほど進歩派や人権団体は民主党指導部に対し、フィリバスターを廃止しなければ共和党上院はオバマ政権時のようにバイデン法案も妨害するだろうと警告し、フィリバスターの廃止を要求しました。新刊Kill Switch: The Rise of the Modern Senate and the Crippling of American Democracy(『キル・スイッチ:近代上院制度の台頭とアメリカ民主主義の機能不全』)の著者で元上院補佐官の経歴を持つアダム・ジェントルソンは、「歴史的にみると、フィリバスターは人種問題の進展の阻止と多数意見の妨害のために使われてきました」と言います。「起草者たちはフィリバスターを存在させたくなかったのです。創設時の上院にフィリバスターをする権限はありませんでした。上院は多数決の機関として設計されたのです」。

    dailynews date: 
    2021/1/25(Mon)
    記事番号: 
    1
  • バイデン大統領 キーストーンXLパイプライン計画を中止 先住民指導者たちはダコ・タアクセス・パイプラインにも同様の措置を要求

    ジョー・バイデン大統領が執務初日にキーストーンXLパイプライン計画を撤回する大統領令を発動した後、先住民指導者や環境保護団体から新政権に対して、2016年に歴史的なスタンディング・ロック蜂起の火付け役となったダコタ・アクセス・パイプラインについても同様の措置をとるように求める圧力が高まっています。「パイプラインは違法です」と、スタンディングロック・スー族の市民で、かつてバラク・オバマ大統領のネイティブ・アメリカン問題特別補佐官を務めたジョディ・アーシャンボーは言います。「新大統領が取れる最善の措置は、この問題の控訴を取り下げ、今すぐ石油の輸送を止めることです」 。また、パインリッジ居留区の元副首長で現在は首長を務めるアレックス・ホワイトプルームにも話を聞きます。彼の今は亡き妻デブラ・ホワイトプルームはスタンディング・ロック蜂起の重要なオルガナイザーでした。

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    2021/1/22(Fri)
    記事番号: 
    3
  • パンデミックがインディアンの土地を席巻する中 先住民の社会は高齢者と言語を救うために闘う

    インディアンの土地にパンデミックが蔓延する中、先住民社会は自分たちの言語を話す高齢者たちを救う闘いに奔走しています。きわめて脆弱な医療体制と政府による支援の欠如、数世紀にわたる植民地支配の負の遺産が残るなかで、先住民系の人々が新型コロナ感染で死亡する確率は米国の白人全体の致死率に比べて2倍になっています。この危機に立ち向かうため、スタンディングロック・スー族はダコタ語とラコタ語を話す高齢者に対して優先的にワクチン接種を施しています。スタンディングロック・スー族の市民であり、かつてバラク・オバマ大統領のネイティブ・アメリカン問題特別補佐官を務めたジョディ・アーシャンボーは、「非常にリスクの高い高齢者がたくさんいると分かっているので、最初から大きな問題でした」と言います。スタンディングロック・スー族評議会のメンバーであるノーラ・テイクンアライブは、両親が2人ともコロナウィルス感染で最近亡くなりました。「両親はとても謙虚な人たちでした。ふたりの果たした役割は、私の兄弟姉妹や家族の生活において重要だっただけでなく、スタンディングロックの部族社会全体にとっても非常に大きなものでした」と彼女は語ります。 また、パインリッジ居留地のオグララ・スー族の元副首長で現在は首長を務めるアレックス・ホワイトプルームにも話を聞く。ホワイトプルームはラコタ語の通訳を務めています。

    dailynews date: 
    2021/1/22(Fri)
    記事番号: 
    2
  • コロナ死者数が41万人を突破し、バイデン大統領は「戦時体制」を推進 それ以上はできることは?

    ジョー・バイデン大統領は就任後の最初の執務日に、コロナウイルスの大流行に取り組むための198ページに及ぶ全国レベルの計画を発表しました。米国の死者数は41万人を超えています。新大統領は、新たな新型コロナウィルス検査全国委員会の設置、学校再開支援、海外渡航者に対する到着時の検疫隔離の義務付け、すべての形態の州間交通機関におけるマスク着用の義務付けなどを定める10の大統領令に署名しました。また、ウィルスと戦うには戦時体制が必要だとして、国防生産法を発動してCOVID-19感染検査とワクチンの生産を増やします。「連邦政府が復活したように感じます。このパンデミックにおける対応において連邦政府が建設的で有意義な役割を果たすことになるでしょう。これは決定的に重要です」と、ブラウン大学公衆衛生学部の学部長であるアシッシュ・ジハ医師は言います。「こういう科学的根拠に基づいた対応が、1年前に始まっていればどんなによかったでしょう」。ジハ医師はまた、コロナウイルス・ワクチンの2回目の接種を、供給量が増えるまで遅らせるという彼の提案について語り、また新たに出現しているコロナウイルスの変種が、既存のワクチンの有効性にどのような影響を与えるかについても論じます。

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    2021/1/22(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「私たちが登る丘」:大統領就任式で詩を朗読した史上最年少の詩人 アマンダ・ゴーマンの息を吞むような詩の朗読

    【21/01/21/3】1月20日の大統領就任式で最も注目された瞬間の一つは、大統領就任式で詩を朗読した史上最年少の詩人、アマンダ・ゴーマンの朗読でした。22歳のゴーマンは1月の米連邦議会議事堂への乱入事件直後に書いた自作の詩「The Hill We Climb」(「私たちが登る丘」)を朗読しました。彼女の朗読の全てを放送するとともに、コーネル・ウエスト教授と賞にも輝くジャーナリスト、マリア・イノホサの反応を聞きます

    dailynews date: 
    2021/1/21(Thu)
    記事番号: 
    3

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