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2014年12月18日(木)

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  • 12月17日、オバマ大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長は、米国は50余年ぶりのキューバとの国交を正常化させると発表しました。歴史的なこの取り決めには、ハバナの米国大使館開設が含まれ、両国間の囚人の交換も行われる予定です。キューバのハバナより中継で、ジョージ・ワシントン大学、アメリカ国家安全保障アーカイブ(National Security Archive)のキューバ・ドキュメンテーション・プロジェクト(Cuba Documentation Project)責任者ピーター・コーンブルーに感想を求めます。「55年を経てやっと、歴代米大統領が長年ずっとキューバに対しつづけてきたばかげた米外交政策に、分別と実効性の要素、そして近代化が訪れたということです」とコーンブルーは言います。コーンブルーはBack Channel to Cuba: The Hidden History of Negotiations between Washington and Havana(『キューバへの裏ルート ――ワシントンとハバナの隠された交渉史』)を共同執筆しました。

  • 米・キューバ関係の新たな1章がはじまろうとしていますが、今回の取り引きの一環として行われた囚人の釈放についての議論をお送りします。キューバは米国際開発庁(USAID)契約職員アラン・グロスおよび、ひそかにCIAのために活動していたキューバの元諜報員を釈放し、米国は拘束の続いていた「キューバの5人」(Cuban Five)の残りの3人、へラルド・エルナンデス、アントニオ・ゲレロ、そしてラモン・ラバニーノを釈放しました。「キューバの5人」の弁護チームの一員マーティン・ガルバスに話を聞くとともに、「キューバの5人」のなかで最初に釈放されたレネ・ゴンザレスに、デモクラシー・ナウ! が2013年に行ったインタビューの一部をお見せします。ゴンザレスは亡命キューバ人過激派組織捜査のために来米した理由を語っています。また、両国の新たな関係の重要性についても議論します。「米政府は、キューバ革命を最初から破壊しようとしていました。そして、これは基本的にそれが不成功に終ったと認めたも同然なのです」と、Who Killed Che?: How the CIA Got Away with Murder(『誰がチェを殺したのか?―CIAの完全犯罪』)の共同執筆者マイケル・ラトナーは言います。また、ジョージ・ワシントン大学、アメリカ国家安全保障アーカイブ(National Security Archive)のキューバ・ドキュメンテーション・プロジェクト(Cuba Documentation Project)責任者で、収監中のグロスに2度面会したピーター・コーンブルーにも話を聞きます。

  • 銀行取り引き、投資および渡航規制緩和を含む、米国とキューバの新たな国交正常化の詳細について見るとともに、オバマ大統領が、議会の承認なしにキューバに対する経済封鎖を解除することは可能かを議論します。キューバ関連の米法を専門とするワシントン在住の弁護士ロバート・ミューズに話を聞きます。ミューズは先日、「季刊アメリカス」誌(Americas Quarterly)にU.S. Presidential Action on Cuba: The New Normalization?(「米大統領の対キューバ措置:新たな正常化?」)と題された記事を寄稿しました。また、マイケル・ラトナーには、キューバのグアンタナモ湾の米軍刑務所のこれからについて話を聞きます。ハバナからの中継で、ジョージ・ワシントン大学、アメリカ国家安全保障アーカイブ(National Security Archive)のキューバ・ドキュメンテーション・プロジェクト(Cuba Documentation Project)責任者ピーター・コーンブルーも議論に参加します。

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