デイリーニュース

  • 「黒人の予言の火」:コーネル・ウエストが革命的なアフリカ系アメリカ人指導者たちの言葉の遺産について語る

    高名な学者、作家で活動家のコーネル・ウエスト博士が彼の新著Black Prophetic Fire(『黒人の予言の火』)について語ります。同書でウエストは、ドイツ人学者で思想家のクリスタ・ブシェンドルフと、6人の革命的なアフリカ系アメリカ人指導者:フレデリック・ダグラス、W・E・B・デュボイス、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師、エラ・ベイカー、マルコムX、アイダ・B・ウェルズについて対談しています。初の黒人大統領が米国を率いているにも関わらず、ウエストは「われわれの時代に黒人の予言の火が消えるのを目撃している」のかもしれないと懸念を述べます。

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    2014/10/6(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 米国支援のハイチ独裁者「ベビー・ドック」デュバリエ死去 被害者の正義の追及は終わらない

    米国が支援したハイチの独裁者ジャン=クロード・デュバリエ元大統領、通称「ベビー・ドック」が63歳で逝去しました。デュバリエは、1957年以降ハイチを統治した父親の死を受けて政権を継ぎ、1971年から1986年にかけてハイチを統治しました。ベビー・ドックの死の1か月前、ハイチの裁判所は、デュバリエを国際法の下で人道に対する罪で訴追する可能性と、また政権下で軍と準軍事組織によって行われた虐待の責任を問う可能性があるとの判断を下していました。彼の政権下で、多数の刑務所に拘禁された何百人もの政治犯が非常に残虐な扱いを受けたために死亡しました。ベビー・ドック政権は、独立系新聞社やラジオ局を繰り返し閉鎖しました。ジャーナリストは暴行され、中には拷問を受けたり、投獄されたり、国外退去を強制される者もいました。彼のこうした人権(侵害)記録にもかかわらず、ベビー・ドクは米国と親密な関係でした。フランスでの長年の亡命生活の後、デュバリエは2011年にハイチへ戻り、ハイチの現大統領ミシェル・マテリの支援者となりました。本日はハイチの活動家で作家のジャン・サン=ビルとジャーナリストでThe Rainy Season: Haiti Since Duvalier(『レイニー・シーズン:デュバリエ後のハイチ』)を執筆したエイミー・ウィレンツに話を聞きます。

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    2014/10/6(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ジェレミー・スケイヒル 「自作の脅威の撲滅を宣言する」オーウェル的なオバマのイラク戦争

    ジョセフ・バイデン米副大統領は、米国がイラクとシリアの「イスラム国」の攻勢を阻止するのは「とてつもなく長い戦い」になるだろうと警告しました。『アメリカの卑劣な戦争 ~無人機と特殊部隊の暗躍』の著者、ジェレミー・スケイヒルがゲストです。2003年の米国のイラク侵攻が、いかにして現在のイスラム国による脅威を生み出すのに一役買ったか、またイスラム国の内部で元バース党軍人が果たしている役割、ジャーナリストを狙うオバマの攻撃、そして、2007年にバグダードで起きたニスール広場の虐殺に関与した元ブラックウォーター隊員4人の裁判について、話を聞きます。

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    2014/10/3(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 結成10年目の反戦イラク帰還兵の会 新たな戦争 PTSD蔓延 退役軍人省の怠慢に直面

    10年前、6人の米国軍人が集まり、米国が主導したイラク侵攻中の体験について、沈黙を破って証言し始めました。彼等は結束して「反戦イラク帰還兵の会」(IVAW)を結成しました。時と共に彼らは全米各地で同じ思いの復員兵士たちを集め、米兵による抵抗運動の現代版を形成しました。結成10周年を迎えたIVAWのメンバーたちは、折りしも米国がイラクで空爆を再開したことから、悲喜こもごもの心境を語ります。今ではIVAWの支部は米国の48の州および海外の多数の基地で結成されています。IVAWは、米軍主導の侵攻によって引き起こされた人的被害ならびにインフラの損害の両方に関し、イラクとアフガニスタン両国民に賠償金を支払うよう要求しています。また、退役軍人省(VA)の施設で帰還兵全員に精神面でのケアを含む適切な医療が提供されるよう求めています。IVAWのメンバー3人による座談会をお届けします。ケリー・ドウアティは、2003年から2004年にまでクウェートとイラクに配備されました。ブロック・マッキントッシュは、アフガニスタンで従軍し良心的兵役拒否者の認定を求める申請を行いました。スコット・オルセンはイラクに2度派兵された元海兵隊帰還兵ですが、「オキュパイ・オークランド」の抗議行動の際、警察による射撃を頭に受け重傷を負いました。

    画像提供:Jonathan McIntosh

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    2014/10/3(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米・キューバ関係 秘史  キッシンジャーが反アパルトヘイトのハバナへ 空爆を計画したことが明らかに

    新刊本、Back Channel to Cuba: The Hidden History of Negotiations between Washington and Havana(『キューバへの裏ルート ――ワシントンとハバナの隠された交渉史』)で、著者のピーター・コーンブルーとウィリアム・リオグランデは、最近、機密指定を解かれた文書から、米国・キューバ間で行われた交渉の知られざる歴史を明らかにしました。その中には、1976年にフィデル・カストロが、アンゴラへ独立運動戦士支援のために兵士を派遣した際、当時米国務長官だったヘンリー・キッシンジャーが検討したキューバ空爆の詳細も明らかにされています。その後何年間も、ジミー・カーター元大統領や、ノーベル文学賞受賞者のガブリエル・ガルシア・マルケスなどを含む米国の極秘特使が、米・キューバ関係正常化へに尽力しました。本書は、キューバの首脳ラウル・カストロが、2015年にパナマで行われる米州首脳会議(Summit of the Americas)へ初参加を表明したのと同時期に出版されました。キューバは先日、50年以上つづく米国による経済封鎖が9月にこっそりと1年延長されたことについてオバマ政権を非難しました。

    画像クレジット:フランク・マンキーウィッツ提供

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    2014/10/2(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 米の制裁と戦争に引き裂かれたイラク 米国先導の空爆で救われる可能性はあるのか?

    「イスラム国」(IS)武装勢力は、米先導による空爆強化にも関わらず、イラクとシリアの両国で、更に勢力を拡大していると報道されています。イラクでは、「イスラム国」はアンバー州の町ヒートを占拠したと言われます。シリアでは、武装勢力がトルコとの国境近くのクルド系のいくつかの町に侵攻し、ここ数日間で数万人のクルド系シリア人が避難を余儀なくされました。国連によれば、9月には1100人のイラク人が武力衝突の犠牲となっています。これには「イスラム国」の支配化にある地域での死者数は含まれないため、実際の犠牲者数は更に大きくなります。国連によれば、「イスラム国」は大量処刑を行い、女性や少女を性奴隷として拉致し、子どもたちを兵士として利用していると言います。国連は更に、イラク政府による空爆で「深刻な民間人の犠牲と負傷があった」としています。これは米政府が、イラクとシリアを米軍が空爆する際の、民間人の犠牲を防ぐための基準を緩和したことを認めたのと前後しています。進展するこの状況について、イラク人の詩人で小説家、翻訳家でもあるシナン・アントゥーンに話を聞きます。ニューヨーク大学の教授を務めるアントゥーンは、「ジャダリヤ・e-マガジン」(Jadaliyya ezine)の共同創設者であり、共同編集者です。

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    2014/10/2(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 罪状や弁護士へのアクセス無しに囚人を無期限に拘留  ミシシッピー州の郡が提訴される 

    アメリカ自由人権協会(ACLU)は、ミシシッピー州都のジャクソンから25マイ ル離れたスコット郡に対し、正式の罪状なく、弁護士へのアクセスも無しに一年近く囚人を拘留していることを不当として連邦裁判所へ提訴しました。この訴訟の 2人の原告は10ヶ月以上、正式の罪状無しで拘留されているオクタビオ・バークスと8ヶ月拘留のジョシュア・バセットです。バークスは強盗で、バセットは重窃 盗とメタンフェタミンの保持で逮捕されました。ACLUは、スコット郡で少なくとも50人が、同じような状況で起訴状や弁護士との面会無しに拘留させら れていると見ています。ACLUの刑法改革プロジェクト(The Criminal Law Reform Project)専従弁護士であり、スコット郡提訴の弁護士を務めるブランドン・バスキーに話を聞きます。

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    2014/10/1(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ナップサック窃盗の疑いだけで 高校生が裁判なしで3年近くも投獄

    ニューヨークのブロンクス出身16歳の高校生が、不当にリュックッサック盗難の罪に問われ、レイカーズ島の刑務所に3年近く投獄されていたという、驚くべき話を検証します。カリーフ・ブラウダーは、問われた罪を認めず有罪判決も受けませんでした。彼は無実を主張し続け裁判を要求しましたが、司法取引を申し出されただけで、裁判は繰り返し延期されました。牢獄終了間近に、裁判官は司法取引に応じ有罪答弁をすれば投獄期間を終了するが、そうしないで有罪となれば15年の刑を受けると警告しました。しかしブラウダーは司法取引に応じず、検察側の主張が裁判で却下されたため釈放されましたが、釈放されるまで800日近く独房に監禁されました。現在では未成年者を独房に監禁することは、ニューヨーク州矯正課(Department of Correction) では禁止されています。ザ・ニューヨーカー誌の最新号でブラウダーの話を報道した記者であり著者のジェニファー・ガーナマンとブラウダーの現在の弁護士ポール・プレスティアに話を聞きます。プレスティアはブラウダーに代わりニューヨーク市、ニューヨーク市警、ブロンクス区地方検事、ニューヨーク刑務所管理課を相手取って訴訟を起こしています。

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    2014/10/1(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 市民的不服従に関する歴史授業を検閲する動き コロラド州の生徒と教師が市民的不服従で応える

    コロラド州のジェファソン郡教育委員会が、高校の歴史の授業で市民的不服従について教えることを止めるようカリキュラムの書き換えを提案したことに対し、生徒と教師達は自らの市民的不服従の行動で応えました。教師達は集団的な病欠ストを決行し、生徒達は教室から退席して、ジェファーソン郡では授業が2回中止になりました。先週の抗議運動では何百人ものデンバー地区の高校生達が「ヒストリーをミステリーにするな」「私の教育にあなたの政治を持ち込むな」などと書いたプラカードを掲げました。抗議が始まったのは、教育委員会がアドバンスト・プレースメント(訳注:優秀な高校生が履修可能な大学レベルの科目)の歴史カリキュラムを見直し、「市民権、愛国主義、自由市場システムの綱要と利益、権威と個人の権利に敬意を示す」内容を付け加えることを検討していると発表したからです。その変更案は「市民暴動、社会闘争または法律を軽視する授業内容」を削除するとしています。加えて、教師達は勤務評定によって給料が決まる採点給料システムにも抗議をしています。ジェファソン郡教育連合会長でありムーア中学校の社会教師のジョン・フォードとチャットフィールド高校の生徒であり、カリキュラム変更提案に抗議してるアシュリン・マーの二人に話を聞きます。

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    2014/10/1(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 米国とアフガニスタンが駐留協定を結ぶなか、2000人の大量虐殺の背後にいたCIA支援の将軍が副大統領に就任

    アフガニスタンでは十年数年ぶりに新しい大統領が就任、アシュラフ・ガニが連立政権のトップとして宣誓をおこないました。9月29日の就任式の壇上には、アフガニスタンの新しい副大統領アブドゥル・ラシッド・ドスタムも参加しました。ドスタムはアフガニスタンで最も悪名高い将軍の一人で、かつてガニは彼を「よく知られた殺人者」と表現していました。ドスタムは2000人のタリバンの戦争捕虜を殺害した2001年の大量虐殺に関与したにもかかわらず、副大統領の座に上りつきました。犠牲者たちは、ドスタムと米国支援の北部同盟に降伏した後で、射殺あるいは密封された金属製のトラックのコンテナーの中で窒息死させられたと言われています。一部は拷問を受けて死亡した捕虜たちは、アフガニスタン北部の砂漠に埋められました。CIAから金銭を受け取っていたドスタムは、大量虐殺を画策し、大量殺人の証拠を改ざんしたことで大きく非難されてきました。複数の人権団体は十年以上にわたって、米国の特殊部隊とCIAの諜報員らの役割を含む大量虐殺に関する徹底調査を米国に対して求めてきました。

    dailynews date: 
    2014/9/30(Tue)
    記事番号: 
    2

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