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2014年8月29日(金)

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  • 新学期の開始にあたり、NY市のビル・デブラシオ市長は、かねがね唱えてきた新しい取り組みをスタートさせます。公立学校に全日制の保育所を設ける制度で、すでに5万人を超える児童が登録しており、数千人の教員が新たに雇用されました。デモクラシー・ナウ!の共同司会者フアン・ゴンザレスが、このプログラムがNY市の公教育をどのように変えるか、さらには全国的にも影響をあたえる可能性があることを論じます。

  • 緊張が高まり続ける中、米国とNATOは、ロシアが戦闘部隊をウクライナ国内に送りこんだとして公然と非難しています。国連によると、ウクライナ東部ではウクライナ軍と反乱を起こした親ロシア分離派のあいだの戦闘で4月以来2600人近い死者が出ています。28日には、ウクライナ軍が反乱軍の掌握するドネツク市を砲撃し、少なくとも15人の民間人が死亡しました。一方、ヒューマン・ライツ・ウォッチの新レポートは、反乱軍が民間人をさしたる根拠もなく拘束し、拷問や屈辱的な扱いを行い、強制労働をさせているとして非難しています。NATOは28日、ウクライナ東部に侵入したロシア軍の砲兵隊の車両や兵員が写っていると主張する衛星画像を公表しました。ロンドンからガーディアン紙のジョナサン・スティール記者が番組に出演します。同紙の元モスクワ通信員で、Eternal Russia: Yeltsin, Gorbachev, and the Mirage of Democracy (『永遠のロシア:エリツィン、ゴルバチョフ、そして民主主義の幻影』)はじめ、数作の著書があります。

  • オバマ大統領は、ジョン・ケリー国務長官を中東に派遣し、イラクとシリアで広大な地域を掌握した武装集団「イスラム国(ISIS)」に対抗する地域連合の結成を支援します。オバマ大統領は、「米国は包括的な戦略をまだ策定していない」と認めました。ジャーナリストで、Defeat: Losing Iraq and the Future of the Middle East (『敗北:アメリカとイギリスはなぜイラクに負けたか』)の著者、ジョナサン・スティールに話を聞きます。スティールは、現時点でISISは、欧米の利害にとって「取るに足りない脅威」に過ぎず、空爆は逆効果だと論じます。

  • 移民運動家たちが28日、「全国で家族のために戦う日(National Day to Fight for Families)」に注目を促すため全国の10カ所以上の都市で抗議行動を行いました。大統領の権限を使って、記録的な数に上っている(在留許可をもたない移民の)国外追放に歯止めをかけるようオバマ大統領に求め、ホワイトハウス前で国外追放された近親者の写真の上に赤いカーネーションを手向けた後、約145人が逮捕されました。この抗議行動は、オバマ大統領が議会に対し、移民法改正に向けて再び協力を要請しつつ、他に手段が残されていないとなれば大統領令を発動すると述べたことを受けて実施されました。下院ヒスパニック議員連盟(Congressional Hispanic Caucus)の移民問題特別委員会議長のルイス・グチエレス下院議員(民主党・イリノイ州選出)に話を聞きます。

  • シカゴでは8月第4週末、銃撃事件が多発し5人が死亡、少なくとも42人が負傷しました。負傷者の中には、3歳の少年もいます。イリノイ州選出の民主党議員、ルイス・グチエレスに聞きます。

  • オバマ大統領は、州政府および地方警察への軍用装備品を配布したり購入資金を提供する連邦政府のプログラムを大統領府の主導で再検討するよう命じました。ミズーリ州ファーガソンで最近起きた、警察によるマイケル・ブラウン殺害後の社会混乱で、このような装備がどのように使用されたかについて大統領は懸念を表明しました。抗議行動の際に出動したベアキャット装甲車のひとつは、国家安全保障省からの36万ドルの助成金で購入されました。ニューヨークタイムズ紙が掲載した国防総省のデータによると、各地の警察はオバマ政権下で数万挺の機関銃、20万発近い弾薬、数千着の迷彩服と暗視ゴーグル、数百個の消音装置、装甲車、航空機を受け取っています。装備の多くは警察の特殊部隊に支給され、個人の住居への強制捜査を、まるで軍事組織の襲撃のようなものにしています。アメリカ自由人権協会(ACLU)の新レポートは、800件以上のこうした強制捜査を分析しましたが、本当に緊急事態と呼べる事例はわずか7%でした。80%近くは単なる家宅捜査礼状の執行というような通常の公務執行にすぎませんでした。ACLUの主席弁護士で新レポートThe War Comes Home: The Excessive Militarization of American Policing. (『戦争の帰還 米国警察の過剰な軍事化』)の作成者でもある、カラ・ダンスキーが番組に参加します。

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