受賞ジャーナリストで作家・教授でもあるマーク・ダナーが、ハイチやバルカン半島、イラクの情勢や米国の対テロ戦争における拷問使用に関しての文章を一冊の本にまとめてこのほど上梓しました。タイトルは Stripping Bare the Body: Politics, Violence, War(『丸裸に剥いて;政治、暴力、戦争』)。ダナー本人に、いわゆる対テロ戦争での拷問について、また米国が支援した海外での人権蹂躙の事例を記録しつづけている彼の経歴について話してもらいました。
ナショナル・レビュー誌に「欧米でもっとも危険な政治哲学者」と呼ばれ、ニューヨーク・タイムズ紙が「文化評論のプレスリー」と評した、哲学者で知識人のスラヴォイ・ジジェクには、哲学、精神分析、神学、歴史、政治理論に関して50冊を超える著書があります。出版されたばかりの新著、First as Tragedy, Then as Farce(『一度目は悲劇、二度目は喜劇』)でジジェクは、米国がどのようにして9.11同時多発テロの悲劇から、彼が茶番劇と呼ぶ金融破綻に至ったのかを分析しています。
ダウ工業株平均株価が1年ぶりに1万ドルの大台を回復し、JPモルガン・チェースは2009年7月~9月決算期で大きな利益を発表しました。ウォール・ストリート・ジャーナル紙の報道によると、米国の大手銀行と証券会社は今年、記録破りの総額約1400億ドルのボーナスを社員に支給することになりそうです。一方、一般市民の間では不動産差し押さえが史上最高を記録し、失業率は10%に達する見込みです。元金融規制当局職員でThe Best Way to Rob a Bank Is to Own One(『銀行から盗むには、銀行を所有するのが一番いい』)の著者、ウィリアム・ブラックに話を聞きます。
10月17日は国際貧困撲滅デーです。米国での貧困率はいまやこの11年間で最悪の13.2%にまで上昇しています。そして世界を見渡せば20億人、人類の1/3もが1日2ドル以下で暮らすという貧困状態にあります。その内10億人は1日1ドル以下の収入で暮らす極貧に分類されます。国連から発表された最新の数字ではまた、10億人以上が飢えに瀕しています。アイリーン・カーンは、これらの数字だけではまだ全体像を語るには足りないと言います。彼女の著書The Unheard Truth: Poverty and Human Rights(知られざる真実: 貧困と人権の関係)は、貧困を世界最悪の人権危機として認識すべきだと訴えています。
環境保護運動の詩人哲学者と呼ばれているデリック・ジェンセンに話を聞きましょう。彼はこれまで15冊ほどの著書を発表し、現代社会と環境破壊を批判しています。著書には、A Language Older than Words(『言葉より古い言語』)、 Endgame(『エンドゲーム』)、What We Left Behind(『われわれが置き去りにしたもの』)、Resistance against Empire(『帝国に抗して』)、Deep Green Resistance(『深緑の抵抗』)などがあります。「支配的な文化がこの地球を滅ぼしつつあることに多くの人たちが気づき始めていると思う」とジェンセンは言います。「私たちが抵抗の文化の構築に着手することはとても重要だと思います。いまのやりかたは明らかにうまくいっていないいからです」。