デイリーニュース

  • オリバー・ストーンが語る 原子爆弾の時代からベトナム戦争そしてオバマの無人機戦争に至る米国秘史

    アカデミー賞受賞映画監督オリバー・ストーンが歴史家ピーター・カズニックとチームを組んで米国のケーブル局ショータイム(Showtime)向けに10回シリーズの番組を制作することになりました。タイトルはOliver Stone’s Untold History of the United States(『オリバー・ストーンの、語られざる米国史』)。記録資料からの新発見や最近になって公開された公文書に依拠しながら日本への原爆投下から冷戦、共産主義の没落、そしてオバマ政権へとつながる米国史のすべての道のりを検証しています。全米の学校で教えられている歴史とは逆に、監督は広島・長崎への原爆投下は軍事的にも不要で道徳的にも弁解不可能だったことを知りました。番組はまた、第二次世界大戦でドイツを破ったのが突き詰めると米国ではなくソ連だったということを示唆するのです。さらに、冷戦を長期化させた責任の大部分もソ連ではなく米国にあると断言します。米国の大統領たちは、特に戦時には何度も合衆国憲法や国際法を踏みにじっており、核の脅威を繰り返し振りかざすことで世界を核戦争寸前まで近づけてきたことも指摘しています。シリーズ第一回はショータイムで12日に放送されました。番組とその書籍版についてストーンとカズニックに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/11/16(Fri)
    記事番号: 
    3
  • イスラエル側交渉者が証言 ハマスの指令官はイスラエル側の停戦申し入れを受け取った数時間後に暗殺された

    イスラエルは14日、非公式の停戦協定を破って、ハマスの軍指令官アフメド・ジャバリを空爆によって暗殺しました。イスラエル兵ギラド・シャリトの釈放のためのイスラエルとハマス間の秘密交渉を仲介したイスラエル人平和活動家ガーション・バスキンが、ジャバリが暗殺されたのは彼がイスラエルとの恒久的な停戦協定の草案を受け取った数時間後であることを明かしました。協定草案には停戦を維持するための仕組みについても書かれていました。エルサレムにつないでイスラエル/パレスチナ調査情報センターの創設者であるバスキンに話を聞きます。ガザを拠点にするパレスチナ人ジャーナリストモハメド・オマールにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/11/16(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「逃げ場なし」 イスラエルがガザに空爆500回以上 人道危機の中で市民の犠牲者が増加

    イスラエルがガザ地区に対する空爆による猛攻撃を続けており、すぐにも地上からの侵攻が始まるのではないかとの懸念が募っています。イスラエル軍の戦車、装甲兵員輸送車が現在、パレスチナ領近くに集結しています。本日早くの時点でガザ市では45分間に85発のミサイルが打ち込まれ黒い煙柱が立ち上りました。今回の軍事衝突で少なくとも21人のパレスチナ市民が死亡し、イスラエル側にも15日に3人の死者が出ました。イスラエルの発表では夜間を通じて150回の爆撃が行われ、パレスチナ側は十数発のロケット弾でイスラエル側に反撃しました。イスラエルは3万人の予備役兵を招集し始めており、攻撃はすぐにも拡大する可能性があります。BBCのアラブ人ジャーナリスト、ジハド・ミシャラウィの生後11カ月の子息もイスラエルの軍事攻撃の犠牲者です。エジプトのヒシャム・カンディル首相が本日ガザに向かい、イスラエルの攻撃を厳しく非難しています。ラファフからパレスチナ人ジャーナリスト、ムハメド・オマールが詳細をリポートします。「ここで取り上げるべきポイントはガザ地区の人道的状況です。イスラエルはガザの市民を標的にして、まさに金魚鉢のように隠れ場のないところで射撃しているのです。ガザには遮蔽がなく、一般市民には逃げるところがない。ガザはひどく恐ろしい状況の中にあります」。

    dailynews date: 
    2012/11/16(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「氷河を追いかけて」:写真家ジェームズ・ベイログのカメラが記録した 溶けゆく氷河の新ドキュメンタリー

    写真家ジェームズ・ベイログが、気候変動をいかにフィルムに捉えているかを描いた新しいドキュメンタリー映画が製作されました。この作品では、北極をはじめとする数地域に微速度撮影カメラを20機以上設置し、氷河融解の様子を記録しました。『不都合な真実』に匹敵する作品との評価も受けるこのドキュメンタリーは、気候変動やその他の人間の活動による地球への影響を、視覚的に後世に残そうという長期撮影プロジェクト「氷河調査」(Extreme Ice Survey)でのベイログの仕事を追っています。ベイログと、監督のジェフ・オロフスキに話を聞きます。写真家として受賞歴のあるベイログは、自然と人類の関わりを中心に撮影してきました。ベイログには最新作Ice: Portraits of Vanishing Glaciers(『アイス:消えゆく氷河のポートレート』)を含む7冊の著書があります

    dailynews date: 
    2012/11/15(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ナオミ・クライン:サンディの大被害後 気候変動に関する活動と革新的改革に向け動き出すチャンス

    11月第3週にニューヨークで行われた講演で、受賞歴のあるジャーナリストで作家のナオミ・クラインは、スーパーストーム・サンディ後の再建がなぜ、革新的変化へ動き出すための実は素晴らしいチャンスなのかを説明しました。ネイション誌に掲載されたクラインの最新記事は「スーパーストーム・サンディで人々は目を覚ますか?」です。クラインはベストセラーとなった『ショック・ドクトリン――惨事便乗型資本主義の正体を暴く』の著者で、現在は気候変動に関する本を執筆中です。

    dailynews date: 
    2012/11/15(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 占拠運動一派が銀行ではなく市民を緊急支援抵当流れ債権を買収する「ローリング・ジュビリー」運動

    ウォール街占拠運動から派生した一派が、新たに「ローリング・ジュビリー(Rolling Jubilee)」と呼ばれる運動をはじめました。これは、抵当流れで多くの場合1ドル当たり数セントの値になっている債権を金融会社から買収し、負債主が返済せずにすむよう帳消しにするというものです。元々の負債主には、返済を免除するという証明書が渡されます。通常は金融会社が二束三文で債権を第三者に売却し、買った相手はそれを回収するかまとめて転売します。しかし「ローリング・ジュビリー」活動家の話では、この運動は「互助と、善意そして集団的拒否に基づいた活動を通じて、不特定の債務者を借金から解放する」ことをめざします。11月15日の晩に反負債運動をつづけるために開かれた、ニューヨークでの慈善コンサートのチケットは完売でした。同グループによれば、これまでオンラインの寄付を通じて12万9000ドルが集まっており、これは債務不履行となった、約250万ドル相当の債権を買収するのに十分な金額だそうです。ニュースクール大学の社会学部博士過程で学びながら、「ローリング・ジュビリー」の組織も手伝うパメラ・ブラウンに話を聞きます。ブラウンはオキュパイ・サンディの活動にも参加し、スーパーストーム・サンディで大きな被害を受けた被災者のために、地元による救援活動を行っています。

    dailynews date: 
    2012/11/15(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 休戦破れる イスラエルハマスの 「穏健派」軍事幹部と ガザのパレスチナ市民を殺害

    非公式の停戦を破って、死傷者を出す攻撃を続けているイスラエルは、さらにガザ地区への地上からの侵攻をほのめかしています。これまで赤ん坊1人と双子を妊娠中の母親一名を含む、少なくとも13名のパレスチナ民間人の死者が出たほか、100名以上が負傷しています。イスラエルは、パレスチナからのロケット弾を阻止するために攻撃を開始したと言っていますが、今回の抗争は、先週、イスラエル軍がガザで少年を殺害したことがきっかけとなっています。11月10日にパレスチナ武装勢力がイスラエルとガザの境界線付近で、イスラエル軍の車両に発砲してから、戦況はさらに進んでいます。パレスチナ武装勢力は11月12日、非公式の停戦に応じましたが、11月14日のイスラエルの攻撃によって、静寂は2日で終わりました。今回のガザへの攻撃は、約4年前に1300名のパレスチナ人が殺された、米国支援を受けた作戦以来、最大のものです。ガザよりジャーナリストのムハマド・オマールに話をききます。

    dailynews date: 
    2012/11/15(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ノーム・チョムスキーが語るガザ 2012年選挙でよかったことは最悪を回避したことと選挙が終わったこと

    世界的に著名な政治的反体制派で言語学者、作家、MIT教授ノーム・チョムスキーが自身の最近のガザ地区への旅について話します。彼は同地で公的にイスラエルに対しハマス支配の沿岸地区に対する封鎖を解除するよう要求しました。「(ガザは)西側社会の人間にとっての教訓です」とチョムスキーは言います。「彼らが真に過酷で残酷な状況でも奮闘し得るならば、それは我々がもっとやるべきことをやらねばならないということだからです」。チョムスキーはオバマ再選に関してもコメントします。「それに関しては2つ良いことがあった。1つは最悪のことが起きなかったこと。起きるかもも知れなかったですから。2つ目は選挙が終わったことです。もう終わったのですから、これで仕事に戻ることができます」

    dailynews date: 
    2012/11/14(Wed)
    記事番号: 
    5
  • ブラッドリー・マニング 有罪答弁を提案 政権側はラムズフェルド元国防長官の拷問訴訟を逃れる

    米陸軍の内部告発者として告発されているブラッドリー・マニングは、政府が減刑を承認するならば引き換えにウィキリークスへの機密文書漏洩の告発に対し罪の一部を認めると提案しました。マニングは、文書をウィキリークスに流したことで有罪を認める用意はあるものの、スパイ行為と利敵行為に関しては罪を認めないと伝えられています。マニングのこの申し出と時を同じくして、連邦控訴審は、元国防長官ドナルド・ラムズフェルドが作成した政策がイラクでの拷問につながったとして起こされたラムズフェルドに対する訴訟を却下しました。この判決はこの訴訟の門前払いをおこなったブッシュ政権の方針を踏襲するオバマ政権にとっての勝利でもあります。ガーディアン誌のコラムニスト、グレン・グリーンウォルドに話を聞きます

    dailynews date: 
    2012/11/14(Wed)
    記事番号: 
    4
  • グレン・グリーンウォルド 財政の崖から始まるオバマの2期目 支持者に必要なのは応援ではなく組織化

    オバマ大統領が企業と富裕層に対して今後10年にわたる16億ドルの増税を求める財政赤字削減交渉を16日から始めます。オバマと下院議長のジョン・ベイナーが膝を突き合わせ、年末にやってくる富裕層への減税期限切れと自動的な歳出削減という、いわゆる「財政の崖」を回避するため話し合うのです。ガーディアン誌のコラムニスト、グレン・グリーンウォルドはいわゆる「公的給付金」制度を守れるかどうかは、オバマの革新派の支持者たちの行動に掛かっていると言います。「問題は、民主党、特に民主党内の革新リベラル層が、チアリーダーのようにやみくもにオバマを支持する党派色が強い党員としての態度を改め、ある意味市民としての義務を果たす―すなわち、政治的指導者に責任をとらせる―勢力となれるかということです。」とグリーンウォルドは言います。

    dailynews date: 
    2012/11/14(Wed)
    記事番号: 
    3

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