アカデミー賞受賞映画監督オリバー・ストーンが歴史家ピーター・カズニックとチームを組んで米国のケーブル局ショータイム(Showtime)向けに10回シリーズの番組を制作することになりました。タイトルはOliver Stone’s Untold History of the United States(『オリバー・ストーンの、語られざる米国史』)。記録資料からの新発見や最近になって公開された公文書に依拠しながら日本への原爆投下から冷戦、共産主義の没落、そしてオバマ政権へとつながる米国史のすべての道のりを検証しています。全米の学校で教えられている歴史とは逆に、監督は広島・長崎への原爆投下は軍事的にも不要で道徳的にも弁解不可能だったことを知りました。番組はまた、第二次世界大戦でドイツを破ったのが突き詰めると米国ではなくソ連だったということを示唆するのです。さらに、冷戦を長期化させた責任の大部分もソ連ではなく米国にあると断言します。米国の大統領たちは、特に戦時には何度も合衆国憲法や国際法を踏みにじっており、核の脅威を繰り返し振りかざすことで世界を核戦争寸前まで近づけてきたことも指摘しています。シリーズ第一回はショータイムで12日に放送されました。番組とその書籍版についてストーンとカズニックに話を聞きます。