デイリーニュース

  • ダニエル・エルスバーグらが語るビーコン・プレス版『ペンタゴン文書』出版の経緯

    41年前、ビーコン・プレス社(Beacon Press)は、国防総省の「ペンタゴン文書」全文を初めて出版したことで米国政府が起こした訴訟の最高裁判決で敗北が確定しました。1971年6月ニューヨーク・タイムズ紙がこの極秘報告書の一部を初めて掲載したことは今ではよく知られていますが、ユニタリアン・ユニバーサリスト協会(Unitarian Universalist Association)系の小規模な非営利出版社ビーコン・プレス社が、米国のベトナム介入の真の歴史を暴露した7000ページに及ぶ文書の全文を出版するに至った経緯については、それほど知られていません。この出版の結果、同社は2年半にわたり嫌がらせや脅しを受け、破産寸前まで追いこまれ、刑事告発される可能性もありました。この事件の全貌が語られることは、これまでほとんどありませんでした。2007年オレゴン州ポートランドで行われたユニタリアン・ユニバーサリスト協会主催の「ペンタゴン文書」の出版を記念し今日的な意義を考える会議で、エイミー・グッドマンが司会を務めました。事件の渦中にいた3人の中心人物がそれぞれの体験を語ります。国防総省に勤務していた元ランド研究所調査員ダニエル・エルズバーグは、「ペンタゴン文書」をニューヨーク・タイムズ紙にリークした内部告発者として有名です。

    dailynews date: 
    2013/7/4(Thu)
    記事番号: 
    2
  • NSA内部告発者エドワード・スノーデンの警告 「あなたは監視されている」

    本日の内部告発特集では、まず今年6月に米国家安全保障局(NSA)による自国民や外国政府、世界中の個人に対する秘密の監視プログラムの詳細情報をリークした人物として名乗り出たエドワード・スノーデンを取り上げます。彼を誉めたたえているのは米国で最も有名な内部告発者、ベトナム戦争の隠された歴史「ペンタゴン文書」(国防総省の機密文書)をリークしたダニエル・エルスバーグです。「エドワード・スノーデンが英ガーディアン紙に知らせたNSA関連の情報ほど重要で有益なリークないし無断公開は、米国史上で並ぶものがありません。ペンタゴン文書よりも断然すごい」とエルスバーグは言います。6月にガーディアン紙のグレン・グリーンウォルド記者がスノーデンに行ったインタビューの一部を見ましょう。

    dailynews date: 
    2013/7/4(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 学生ローン金利の倍増阻止が失敗に終り 「体系的」な負債危機取り組みへの声が高まる

    連邦政府が助成する学生ローン金利は、議会が引き上げ回避の合意に至らなかったことで、これまでの倍の6.8%になります。民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員は、学生ローン金利を0.75%まで引き下げるという法案を提出しましたが、法案の期限を前にしてつまづきました。 0.75%は政府が大手型銀行へ貸し付ける際の金利と同じです。議会では次の学年度開始前に合意に達するチャンスはありますが、その結果に関わらず、巨大な米国の学生ローン負債への危機への影響はほとんど期待できません。米国の学生ローン負債額は過去10年間に約4倍増加し、現在は約1兆ドルに達しています。連邦議会予算事務局(CBO)は、大学の学費ローンからの金利で、505億ドルの利益がでると予測しています。2人のゲストに話を聞きます。パブリック・シティズンの議会監視部門の財務政策顧問マイカ・ハウプマンと、ニュー・スクール大学博士課程で社会学を専攻し、「学生ローンを占拠せよキャンペーン拒否の誓い」(Occupy Student Debt Campaign Pledge of Refusal)立ち上げを手伝ったパメラ・ブラウンです。

    dailynews date: 
    2013/7/3(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 作家アダフ・サエイフ:  モルシ大統領は大多数のエジプト市民の声を無視したことで自政権への反乱を招いた

    カイロのタハリール広場から、エジプト人の作家で活動家でもあるアダフ・サエイフが参加してくれます。エジプトのムハンマド・モルシ大統領とムスリム同胞団は民意を含んだ政治を行うことを拒否したことで、今行われている大規模な反政府デモを引き起したと語ります。「(モルシ大統領は)エジプトのための政治をしませんでした」とサエイフは言います。「彼はエジプトの民衆や彼らの要求には目を向けようとさえせず、大多数の市民のために働く政府を作るという、貴重なチャンスを逃したのです」。サエイフはThe Map of Love(『愛の地図』)や最新作Cairo: My City, Our Revolution(『カイロ:我が街、我らの革命』)など多数の著書を持つ作家です。

    dailynews date: 
    2013/7/3(Wed)
    記事番号: 
    2
  • シャリフ・アブドゥル・クドゥース: モルシ大統領と軍の対決を見守るデモ隊は 独裁政治を拒否

    エジプトではムハンマド・モルシ大統領がエジプト軍に強制的に退陣させられる可能性に直面しており、危機状態がつづいています。市民数百万人が反政府デモを繰り広げたことで、軍はモルシ大統領に、7月3日の期限までに和解への「ロードマップ」の概要を示さななければ、軍事介入をも辞さないと迫りました。漏洩した軍の計画によれば、軍はモルシ大統領を退陣に追いこみ、憲法草案を破棄、陸軍将軍が率いる新政権を強制的に誕生さるとしています。カイロのタハリール広場より、デモクラシー・ナウ! の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースに話を聞きます。「もっと重要なのは、市民レベルで底辺から上がってくる反発です。エジプト市民は独裁政治や家父長主義的な的政治体制を拒否しています」とクドゥースは言います。「彼らはホスニ・ムバラク前大統領を拒否して退陣させ、エジプト軍最高評議会が政権を握ることも拒絶し、今度はムスリム同胞団に対する拒絶と革命が起っています。彼らは政治や経済活動への市民の参加を拒否する、独裁的要素に対し反発しているのです」

    dailynews date: 
    2013/7/3(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 犠牲者の勝利 米国が支援したチャドの独裁者イッセン・ハブレ 戦争犯罪審判へ

    「アフリカのピノチェト」と言われたチャドの独裁者イッセン・ハブレがセネガルで拘束されました。ハブレは、1980年代に政権についていた8年の間に、反対派数十万人を組織的に拷問、殺害したとして人道に対する罪と戦争犯罪で訴追されるものとみられます。この裁判が進められれば、22年間彼の被害者たちが行ってきた運動の末に、彼はセネガルに設置される特別法廷に立つことになるのです。ハブレは、国際法廷ではなくアフリカでその残虐行為を裁かれる初めてのアフリカの指導者となりそうです。1999年以降、ハブレの被害者のために働いてきたヒューマン・ライツ・ウォッチのリード・ブローディ弁護士に聞きます。ブローディはハブレの逮捕について、同じく米国が支援した独裁者で最近起訴された、ハイチのジャン=クロード・デュバリエとグアテマラのエフライン・リオス・モントとの関連で語ります。

    dailynews date: 
    2013/7/2(Tue)
    記事番号: 
    3
  • EU諸国政府・市民への大がかりな監視活動露見でオバマ政権に国外から非難

    国家安全保障局(NSA)の機密を漏らしたエドワード・スノーデンがモスクワ空港で足止めされる一方、彼が漏らした米国の機密情報についての報道が続いています。一番最近明らかにされたのは、NSAが、ブリュッセル、ワシントンD.Cおよび国連本部の欧州連合事務所をはじめ、38を超える大使館や代表部で諜報活動を行っていたという事実です。最近の報道はまた、NSAが欧州の市民を対象に行っていた、大規模な諜報活動についても指摘しています。ドイツのデル・シュピーゲル紙によると監視された通信はドイツだけで毎月約5億件に上り、ヨーロッパ諸国の中でも最大となっています。ドイツ緑の党の政治家でプライバシー擁護運動家のマルテ・スピッツに聞きます。スピッツ自身、望まない監視をされていた経験をもっています。スピッツは米国の通信会社Tモバイル社の親会社である携帯電話会社ドイツ・テレコム社に対し、自身の行動に関する情報収集の事実を示す情報を開示することを裁判所を通じて請求、後にそれを一般に公開しました。スピッツは、ニューヨーク・タイムズ紙の評論欄に、「ドイツ人はオバマを愛したがもはや信頼していない」(”Germans Loved Obama. Now We Don't Trust Him.")という文章を書きました。ウィキリークスの広報担当者でアイスランドの調査報道記者クリスティン・フラフンソンも加わります。

    dailynews date: 
    2013/7/2(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ロシア亡命を断念したスノーデンの無国籍化処置にウィキリークスが米国を非難

    国家安全保障局(NSA)の機密を漏らしたエドワード・スノーデンはロシアに恒久的にとどまることを断念し、他の20の国に亡命申請したと伝えられています。この決断の前日には、プーチン大統領が、スノーデンのロシア滞留は米国に関する機密を漏らすことを止めることが条件だと発言しています。6月最終週にロシアに到着した時点では、スノーデンはエクアドルに向かうものとみられていましたが、それも不確定となっています。スノーデンの政治亡命先を探すのを手助けしているウィキリークス広報担当者クリスティン・フラフンソンに話を聞きます。フラフンソンはアイスランドの年間最優秀ジャーナリストに3回選ばれているベテラン調査報道記者です。

    dailynews date: 
    2013/7/2(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ベンガジでのスティーブンス大使他3名の死亡、秘密裏の米暗殺作戦の「ブローバック」か?

    去年起こったリビアのベンガジ襲撃事件に関する新著は、米大使クリストファー・スティーブンスと他3名の殺害は米統合特殊作戦軍と、当時オバマ大統領のテロ対策担当特別顧問で現CIA長官のジョン・ブレナンによる北アフリカで行われていた暗殺作戦の負の影響の1つだったと結論付けています。Benghazi: The Definitive Report(『ベンガジ:最終報告書』)によると、オバマ大統領のテロ対策担当特別顧問のジョン・ブレナンと米統合特殊作戦軍司令官海軍大将ビル・マクレイブンは、国防総省やCIAを含む他の政府機関が知らない「記録されざる」一方的な作戦を北アフリカで実行していました。スティーブンス大使はこの作戦について全く知らなかったとのことです。本日は、この本の著者で米特殊部隊元隊員のブランドン・ウエッブとジャック・マーフィーに話を聞きます。彼らは先週、ベンガジ襲撃の数日前からのスティーブン大使の日記をウェブサイトSOFREP.comで公開しました。

    dailynews date: 
    2013/7/1(Mon)
    記事番号: 
    2
  • アブドゥル・クドゥース:モルシ退陣要求  いまも続くエジプト革命

    就任から1年、ムハンマド・モルシ大統領の退陣を要求し、何百万という人々がエジプト全土で抗議行動をしました。最高1700万人が参加した、ホスニ・ムバラクが退陣した2011年の革命以来エジプトで最大のデモです。6月30日の衝突で少なくとも16人が死亡、800人近くが負傷しました。幾万もの人々が、モルシ大統領退陣までカイロのタハリール広場や大統領官邸外でとどまる覚悟でいます。カイロのデモクラシー・ナウ!特派員アブドゥル・クドゥースに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/7/1(Mon)
    記事番号: 
    1

Pages