デイリーニュース

  • 連邦議会 ファーストステップ法を刑事司法の勝利として絶賛 しかし専門家は法案が誤った期待を生むと語る

    重要な刑事司法改革法案が20日、下院の圧倒的多数で可決され、法律化される見通しとなりました。今週前半に賛成87票、反対12票で上院を通過したファーストステップ法は、3度目の違反に終身刑を義務付け、暴力を伴わない薬物使用でも情状酌量の余地なく量刑を義務づけるなどの厳罰主義を撤回し、連邦の囚人たちに下された判決を軽減することとなります。法制化には大統領の署名が必要ですが、トランプ大統領は署名すると確約しています。しかし、ファーストステップ法が適用されるのは連邦刑務所の受刑者のみであり、200万人以上に達する全米の受刑者のうち10%にも満たない数です。本法案には、米国自由人権協会から保守派の富豪コーク兄弟まで政治的立場を超えて幅広い賛同が集まりました。しかし本法案は明白に移民を除外しており、また150以上の黒人主導団体が組織する「黒人の命のための運動」(Movement for Black Lives)なども、黒人受刑者を家に帰すという「うその約束」で不当な利益を得る行為を助長すると批判してきました。#cut50の共同設立者で代表のバン・ジョーンズに話をききます。#cut50(#50%削減)は今後10年で米国の収監者数を半分にしようとする超党派の全国イニシアティブです。そして#cut50の共同創立者で国内責任者である人権派弁護士のジェシカ・ジャクソン・サローンとも話します。

    dailynews date: 
    2018/12/21(Fri)
    記事番号: 
    2
  • マティス辞任と米国が中東での自滅的で無意味な戦争をやめるべき理由 アンドリュー・バセビッチが語る

    ジェームス・マティス国防長官は、トランプ大統領の外交政策を批判する公開書簡の中で、2019年2月末に辞任することを明らかにしました。長官の辞任表明の前日には、トランプ大統領がシリアに派遣された米軍地上部隊2千人の全員に撤退命令を出しており、辞任表明の当日には大統領がアフガニスタンに駐留する米軍約7千人の撤退を命じたと報道されました。ニューヨークタイムズ紙によると、国家安全保障問題をめぐって有力官僚が抗議の辞任をするするのは、ここ40年ほどの間でマティス長官が初めてです。ワシントンの既成勢力の大半がマティス長官の辞任に衝撃を受けました。元大佐であり、ベトナム戦争で戦った経験をもつアンドリュー・バセビッチに話をききます。同氏は何冊も著書があり、最新の著作はTwilight of the American Century(『アメリカの世紀の黄昏』)です。他にもAmerica’s War for the Greater Middle East: A Military History(『拡大中東圏を目指すアメリカの戦争:軍事史』)やWashington Rules: America’s Path to Permanent War(『ワシントンのルール:アメリカが歩む永久戦争への道』)を書いています。

    dailynews date: 
    2018/12/21(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 全米黒人地位向上協会がFacebookボイコット運動開始へ:FBはアフリカ系米国人と米国民主主義にとって不健康な場所

    ロシアの荒らしが2016年大統領選前に、選挙への影響を狙ってアフリカ系米国人を標的にしていたことが新たに明らかになり、Facebookに再び批判が集まっています。12月18日、上院情報委員会が発表した2件の超党派報告書によれば、ロシア政府はヒラリー・クリントンに票を投じる可能性が高いと見られていた有権者の投票率を抑える目的で、投票日を前にフェイクニュースを広め、意見の対立を起こさせようとしました。このことを受けて全米黒人地位向上協会(NAACP)はFacebookボイコット運動を開始、SNS大手の同社に責任を求めました。NAACPの代表兼CEOのデリック・ジョンソンに話を聞きます。

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    2018/12/20(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 空爆はつづく:シリアにおける米国の軍事的役割が終わるわけではないと フィリス・ベニスが警告

    トランプ大統領がシリアに駐留する米軍撤退を発表し、米国の平和運動家および一部の進歩派政治家や、ランド・ポール議員やマイク・リー議員を含む非介入主義共和党議員は歓迎しています。政策研究所(Institute for Policy Studies)フェローのフィリス・ベニスに話を聞きます。ベニスは、米軍の戦闘機やドローンは今後もシリア空爆をつづけるだろうと警告します。「自称イスラム国(IS)は『撃退』されたわけではありませんし、米軍はシリアに駐留しつづけるべきではありません」とベニスは言います。「テロリズムに軍事力で勝つことは不可能です。テロリズムは、社会的、経済的、国家的なものをはじめとする様々な危機から発生する現象であり、特定の国に限定されるものではありません。軍事力を使ってもぐら叩きのように対応するだけで止められるようなものではないのです」

    dailynews date: 
    2018/12/20(Thu)
    記事番号: 
    2
  • トランプ シリアからの米軍撤退を宣言も 有志連合軍と空爆で死者を出す米空軍は残留へ

    トランプ大統領は、シリアに駐留する2000人の米軍すべての撤退を命令し、ワシントンおよび世界各国はショックを受けています。12月19日、トランプはツイートで「シリアの自称イスラム国(IS)を撃退した。私にとってのシリア駐留唯一の理由がなくなった」と書きました。この命令は、自政府内であがった反対意見を押し切って下されました。シリア系カナダ人作家で研究家のヤザン・アル=サディに話を聞きます。アル=サディは、今後も同地域への米軍駐留はつづくだろうと語ります。「駐留軍の大半は撤退するかもしれませんが、米空軍が残留するのははっきりとしていると思います」とアル=サディは言います。

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    2018/12/20(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 戦争や米軍の爆撃、虐殺から逃れたカンボジアの人々 トランプ政権下で移民関税捜査局による身柄拘束と強制送還に直面

    記録的な数のカンボジア人が米国から本国へ強制送還されています。その中にはクメール・ルージュ政権のもとでの戦争、米軍による爆撃、虐殺から逃れて米国で数十年暮らしてきた人々も含まれています。17日、テキサス州エル・パソを飛び立ったオムニ・エアー・インターナショナル(チャーター便航空会社)の飛行機には、36人のカンボジア人が乗っていました。彼らはカンボジアの首都プノンペンへ強制送還されたのです。トランプ政権のもとで最大級のカンボジアへの送還であろうと弁護士は見ています。ケビン・ローから詳しく聞きます。彼は、「法のもとの平等を進めるアジア系アメリカ人の会 アジア系司法・コーカス」(Asian Americans Advancing Justice–Asian Law Caucus)移民の権利プログラムの専従弁護士であり、強制送還に直面している米国在住のカンボジア人とともに働いています。

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    2018/12/19(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 精神衛生の専門家と市民の権利活動家グループ 家族から引き離された移民の子どもたちの問題をメディアが報道し続けることを要求

    判事がトランプ政権に対し、アメリカ・メキシコ国境で引き離されたすべての家族の再会を命じてから4カ月以上が経過しました。しかし今なお、140人の子どもたちが米国で拘留中の両親と離れ離れとなっています。30人の子どもについては、両親と再び会うことは不可能と見られています。にもかかわらず、家族の引き離しがもはや連日、報道されることはありません。こうした状況を変えようと、移民の子どもたちが強制的に両親と離れ離れにされる日数が長くなっていることに焦点を当てるようメディアに呼びかけているハーバード大学の心理学者から詳しく聞きます。ポーラ・J・キャプラン博士は臨床および研究心理学者であり、ハーバード大学デュボイス研究所の研究員です。彼女は、現在進行中の家族引き離し危機について注目するよう訴えている人権グループと精神衛生専門家との連合をすすめています。

    dailynews date: 
    2018/12/19(Wed)
    記事番号: 
    3
  • グレッグ・グランディン:中米人に苛酷な米国の政策 ジャクリン・カール・マキンの死の以前から

    7歳のグアテマラ人少女ジャクリン・カール・マキンが国境警備当局による拘留中に死亡したことに対し、人々の怒りが高まっています。米国の中米政策について、ニューヨーク大学のラテンアメリカ史の教授であり、受賞著書のあるグレッグ・グランディンから詳しく聞きます。グランディンは、ジャクリンの死を考察し、その遠因としてクリントン政権の時代にさかのぼる国境の軍事化政策と、米国国境への安全な都市ルートの閉鎖を指摘します。彼はまた、ジャクリンの家族が住む土地を離れることになった原因として、米国が支援した1954年のグアテマラのクーデターと彼女の地域で自給自足的農業を破壊した経済政策との繋がりを指摘します。グランディンがエリザベス・オグリズビーと共同執筆した『ネーション誌』への最新の寄稿文のタイトルは、「米国国境でジャクリン・カール・マキンを殺したのは誰?(“Who Killed Jakelin Caal Maquín at the US Border?”)」です。

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    2018/12/19(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ジャクリンの死に法の裁きを  7歳の少女 国境警備当局による拘留中に死亡 連邦議会議員が回答を要求

    7歳のグアテマラ先住民の少女が米国境警備当局による拘留中に死亡し、人々の怒りをかきたてています。この少女ジャクリン・カール・マキンが、米国とメキシコの国境で拘束された後、どのような状況で死にいたったのか、連邦議会議員が、説明を求めています。マキンが死亡したのは12月8日。彼女を連れた父親が、中米諸国の亡命希望者161人とともに国境に到達してから2日後のことでした。拘留所に入れられてから8時間以上たってから発作を起こしました。国境警備隊隊員が病院に搬送したのは、彼女の体温が41度近くに急上昇した後でした。7歳の少女ジャクリンは、脱水症、ショック、肝臓の機能不全のため、エル・パソ病院に搬送後24時間以内に死亡しました。ヒューマン・ライツ・ウォッチの上席研究員クララ・ロングから詳しくききます。

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    2018/12/19(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 国連での親パレスチナ演説が原因でCNNから解雇されたマーク・ラモント・ヒル、本心を語る

    国連でパレスチナの権利を支持する演説をしたテンプル大学教授のマーク・ラモント・ヒルをCNNが解雇してから1ヵ月弱が経ちました。彼のコメントが集めた国際的注目、学問の自由、そしてイスラエルの人権侵害について発言することがこれまでに以上に重要であると彼が感じる理由についてヒルに話を聞きます。マーク・ラモント・ヒルは、テンプル大学のメディア研究と都市教育の教授です。彼は、Nobody: Casualties of America’s War on the Vulnerable, from Ferguson to Flint and Beyond(『ノーバディ:ファーガソンからフリントを越えて広がる米国の弱者に対する戦争の犠牲者たち』)を含むいくつかの本の著者です。ピュリッツァー賞受賞ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドからも話を聞きます。彼の最新記事のタイトルは、”CNN Submits to Right-Wing Outrage Mob, Fires Marc Lamont Hill Due to His 'Offensive' Defense of Palestinians at the U.N.”(「怒り狂う右翼集団に屈し国連でパレスチナを“攻撃的に”擁護したマーク・ラモント・ヒルを解雇したCNN」)です。

    dailynews date: 
    2018/12/18(Tue)
    記事番号: 
    3

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