デイリーニュース

  • トランプの移民申請原則拒否を最高裁が差し止め 「亡命の概念そのものへの執拗な攻撃」

    ほとんどの無資格入国者に米国への亡命申請をさせないようにするトランプ大統領の計画に、サンフランシスコの連邦裁判官が一時差し止める判決を下しました。判決では、サンフランシスコ連邦地裁のジョン・タイガー判事は、米国に到着する前に第三国を通過した者による亡命申請を拒否するという大統領令に対し仮差し止め命令を出し、亡命申請受理を継続するようトランプ政権に命じました。この大統領令は、ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラからの難民が米国に政治的保護を求めて逃れてくることを事実上阻止するものです。この仮差し止め命令が出た数時間前には、ワシントンD.C.の連邦裁判官が新難民申請法に対する別の異議申し立てを受理していました。憲法上の権利センター(Center for Constitutional Rights)の法務部長バハー・アズミーに話を聞きます。同センターは、米国自由人権協会(ACLU)と南部貧困法律センター(Southern Poverty Law Center)と共同でトランプ政権の政策に異議申し立てを行っています。

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    2019/7/26(Fri)
    記事番号: 
    2
  • トランプは死刑執行を再開 薬殺刑の欠陥や人種差別的な適用はお構いなし

    米国のウィリアム・バー司法長官は25日(木曜)、連邦政府は約20年ぶりに死刑を再開すると発表しました。5人の死刑囚の死刑執行が直ちに命じられ、12月から開始されます。連邦裁判所管轄の死刑囚は現在62人います。その中には2015年6月、歴史あるエマニュエル・アフリカン・メソジスト監督教会で9人の黒人礼拝者を殺害した白人至上主義者ディラン・ルーフや、ボストンマラソン爆弾テロ事件の実行犯ジョハル・ツァルナエフも含まれます。連邦検察は両事件ともに死刑執行を求めると予想されています。米国で死刑制度に反対する動きが強まっているにも関わらず、この件は上がっています。国連は死刑を世界的に禁止することを求めており、アムネスティ・インターナショナルは死刑を「究極的に残虐で非人道的かつ品位を傷つける刑罰」だとしています。連邦所轄の死刑囚が再審請求したときに適正な法的権利を行使できるように被告の弁護人を調整または直接提供し、全体状況を監視する連邦死刑囚プロジェクト(the Federal Capital Habeas Project)の代表ルース・フリードマンに話を聞きます。

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    2019/7/26(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 英国の「ハード・ブレグジット」を約束するボリス・ジョンソンが新首相に就任 ロンドンでは抗議活動が始まる

    7月24日、ボリス・ジョンソンが英国の新しい首相に就任、速やかなEU離脱を約束すると共に、初日となる25日には筋金入りのEU離脱派で固めた内閣を組成しました。英国の保守党党員が直接、首相を選出したのはこれが初めてです。ジョンソンに票を投じた保守党員の数は、英国全体の人口の1パーセント以下でしかありません。これまでロンドン市長、外務大臣を歴任したジョンソンは、テリーザ・メイ前首相の後継者となりました。ボリス・ジョンソンは英国では非常に世間を騒がせた人物で、論議を引き起こすことでキャリアを築いてきました。ジョンソンは数々の無礼な政治的失言で知られており、ドナルド・トランプ大統領とは友好的な関係にあります。富裕層の減税を実施すると明言し、大手銀行の味方として自分を位置付けています。24日には数千人が新首相に抗議してセントラル・ロンドンでデモを行いました。英国を拠点とする独立メディア「ノバラ・メディア」(Novara Media)のアッシュ・サーカーに話を聞きます。ジョンソンは公には「ドジで役立たず、上流階級育ちだが無害」なイメージを作ってきましたが、これは「常に野心家だった」のを隠すための見せかけだとサーカーは言います。

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    2019/7/25(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ライアン・グリム:トム・ペレスが2017年に民主党全国委員長に選出されたのは プエルトリコの「静かなクーデター」のおかげ

    プエルトリコは不祥事を起こしたリカルド・ロセジョ知事の辞任が決まり喜びに包まれていますが、今日は米民主党全国委員会(DNC)の委員長トム・ペレスが、プエルトリコの民主党内で「クーデター」呼ばれる動きから恩恵を受けたことについて話を聞きます。調査報道サイト「ジ・インターセプト」のライアン・グリム記者は新著の中で、2017年にプエルトリコが州となることを目指す共和党員がプエルトリコ民主党の実権を握り、民主党の党大会でプエルトリコが州となることへの支援と引き換えにプエルトリコの代議員票を全てペレスに投じると約束したと書いています。これでペレスは、対キース・エリソンとの委員長選を勝つのに充分な代議員数を確保できたのです。

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    2019/7/25(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ロバート・モラーの証言 トランプ失墜の助けになることを望んでいた民主党は失望

    ロバート・モラー特別捜査官が、7月24日多くが待ち望んでいた証言を議会で行い、2016年の大統領選におけるロシアの関与に関する捜査について初めて証言しました。7時間以上に及んだこの公聴会でモラーは、下院司法委員会と諜報活動常任特別委員会に対しドナルド・トランプの主張とは裏腹に司法妨害で無罪を認めたわけではないと強調しました。モラーの報告書は124日前に提出されましたが、一般には一部黒塗りされた報告書だけが公開されています。証言を前に、司法省はモラーに書簡を送り、公開されている報告書の「境界線を越えないように」と警告し、トランプ大統領や家族、側近を含む「逮捕されていない第三者の行為について触れる」こともならないと指示しています。大統領弾劾を求める主張を裏付ける重要な証言がモラーからでなかったため、民主党議員は失望したかもしれません。調査報道サイト「ジ・インターセプト」のワシントン支局長ライアン・グリムに話を聞きます。

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    2019/7/25(Thu)
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    2
  • 「プエルトリコの人々の勝利」:大規模な抗議デモでリカルド・ロセジョ知事が辞任

    12日間にわたる大規模な抗議デモを受けて、リカルド・ロセジョ知事が辞任を発表したプエルトリコでは、人々が夜通しで彼の辞任を喜び合いました。2日前のデモには50万人以上が参加、プエルトリコ史上最大規模の抗議活動となりました。抗議活動はプエルトリコの調査報道センター(Center for Investigative Journalism)が、ロセジョ知事とスタッフや顧問が交わしていた900ページにおよぶショッキングなグループ・チャットを漏洩したことで起こりました。このチャットの内容は女性軽視、同性愛嫌悪、そして下品で暴力的な言葉であふれていました。中にはハリケーン・マリアの被害者をあざ笑ったり、サンフアンのカルメン・ユリン・クルス市長を射撃するなどと冗談を言い合う箇所もありました。ロセジョの辞任とプエルトリコの将来について、新著Fantasy Island: Colonialism, Exploitation, and the Betrayal of Puerto Rico(『ファンタジー・アイランド――プエルトリコで行われた植民地支配、搾取と裏切り』)が近日出版予定のジャーナリスト、エド・モラレスに話を聞きます。

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    2019/7/25(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ヤング・ローズ:プエルトリコ人の急進的活動家グループの50年後の遺産

    50年前の今週、若い急進派プエルトリコ人のグループが街頭に終結し、ヤング・ローズのニューヨーク支部の結成を発表しました。ブラックパンサー党の同様に急進的な伝統を組んで結成されたヤング・ローズの活動家たちは、まもなくコミュニティの勢力になり全米の人々に影響を与えました。ヤング・ローズは教会や病院を占拠して地域社会への奉仕活動を行い、プエルトリコの文化や歴史について人々を教化しました。彼らは、すべてのプエルトリコ人の民族自決、プエルトリコ島の独立、土地と各種機関のコミュニティによる共同管理、すべての政治囚の解放、そしてベトナムやプエルトリコおよび他の地域からの米軍の撤退を求めました。グループは1970年代半ばに解散しましたが、その影響は今日にも及んでいます。26日に行われるハーレムのショーンバーグ・センターでの記念イベントの前に、3人の元ヤング・ローズに話を聞きます:デニース・オリバー-ベレス(Denise Oliver-Velez)、カルリート・ロビラ(Carlito Rovira)そしてデモクラシーナウ!のフアン・ゴンザレスです。ゴンザレスは組織の設立を助け、最初の教育大臣を務めました。また、ニューヨーク市立大学バルーク校の歴史学科准教授ジョハンナ・フェルナンデスにも話を聞きます。

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    2019/7/24(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 気候変動は現代生活のあらゆる側面に影響を与えている、しかしメディアは「事象をつなげ全容を明らかにする」ことができずにいる

    7月は、ヨーロッパと米国の異常な熱波から多くの死者を出した南アジアのモンスーンの洪水まで、地球温暖化が引き起こす極端な気候により世界中で大混乱が起きており、記録された歴史の中で最も暑い7月になると予想されています。少なくとも660人が死亡したインド、ネパール、バングラデシュ、パキスタンの各地では、1週間を通して激しい雨が降り続くと予想されています。ヨーロッパではこの夏2度目の記録的な熱波にみまわれていて、パリ、ブリュッセル、アムステルダムでは史上最高気温を記録するおそれがあり、スペインでは深刻な火災が起こる危険があります。ペンシルバニア州立大学の著名な教授で、地球システム科学センターの所長でもある気候科学者のマイケル・マンに、世界各地での極端な気候の最新情報と、メディアは気候変動に関し、いかにして責任ある報道をすべきかについて尋ねます。

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    2019/7/24(Wed)
    記事番号: 
    2
  • プエルトリコでリカルド・ロセジョ知事が辞任の準備、プエルトリコ史上初、未知の領域に

    市民に広がる大規模な不満と抗議運動の増大に直面して、プエルトリコの知事リカルド・ロセジョは24日に、辞任する見込みです。日刊紙「エル・ヌエヴォ・ディア(El NuevoDía)」が23日の深夜、このニュースを最初に報道しました。ロセジョの辞任を求めるデモは2週間近く続いており、日を追うごとに規模が拡大してきました。抗議デモの発端となったのは、ロセジョと政府高官との間で交わされた大量のメール/テキストメッセージがリークされたことで、その中には性差別や同性愛者嫌悪、暴力的な表現が含まれ、ロセジョは、ハリケーン「マリア」の被災者をからかったり、サンファン市長カルメン・ユリン・クルスを銃撃すると冗談を述べたりしました。ロセジョ知事辞任の重要性について、デモクラシーナウの共同司会者であるファン・ゴンザレスに話を聞きます。

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    2019/7/24(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『ナイフを研げ』カイエ・トレセのイレが語るプエルトリコ抗議賛歌のレコーディング

    プエルトリコの最も有名なパフォーマーたちが7月第4週、リカルド・ロゼジョ知事の即時辞任を求める拡大中の動きを支援するため、大挙して街頭に繰り出しました。歌手のリッキー・マーティンとバッド・バニーは7月22日、グラミー賞受賞歴もあるバンドCalle 13(カイエ・トレセ)のレジデンテとイレと共に首都サンフアンの街頭に立ちました。彼らは歌を通じて抗議への参加もしています。レジデンテとイレとバッド・バニーは7月第3週、Sharpening the Knives(『ナイフを研げ』)という曲を発表しました。この曲はすぐに今回の抗議運動の賛歌になりました。「このような瞬間を生涯ずっと待っていました」と言うイレに話を聞きます。

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    2019/7/23(Tue)
    記事番号: 
    3

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