デイリーニュース

  • 現金保釈の廃止と司法制度改革を公約したチェサ・ブーダンがサンフランシスコ地方検事選で勝利

    公選弁護士のチェサ・ブーダンは、接戦だったサンフランシスコ地方検事選で驚くべき勝利を収め、勝利宣言しました。ブーダンは、現金保釈制度の廃止、麻薬戦争の終息を公約として出馬、民主党の大統領候補バーニー・サンダース上院議員の公認を受けていました。彼の勝利は、彼の選挙運動に対抗することに全力投入していた民主党上層部に対する痛烈な批判のメッセージとなりました。サンフラシスコ市長のロンドン・ブリード、カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム、上院議員のダイアン・ファインスタインとカマラ・ハリスは全員、ブーダンの対抗馬スージー・ロフタスを支持していました。ブーダンは「ウェザー・アンダーグラウンド」(Weather Underground)の活動家キャシー・ブーダンとデビッド・ギルバートの子供で、彼の両親は二人とも彼がまだ幼児のときに投獄されました。彼は、ニューヨーク州北部の刑務所に今も収監されている父親を訪ねた帰りの飛行機の中で、自分が僅差で選挙に勝ったということを知らされました。4日間かかった開票が終わって、ブーダンは勝利を宣言しました。サンフラシスコからチェサ・ブーダンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/12(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「土壇場の民主主義」ブラジルでのルラの釈放はボルソナーロ大統領への抵抗運動の勝利

    ブラジルで11月8日、580日間収監されていたルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ元大統領が刑務所から釈放されました。ルラの予期せぬ釈放は、ブラジルの最高裁判所が下した、有罪判決後上告している被告の強制的収監を止めるという決定の結果です。ルラは、係争中の汚職と資金洗浄容疑で12年間の禁錮刑に服していました。この有罪判決は、極右の現ブラジル大統領ジャイール・ボルソナーロの協力者で保守派のセルジオ・モロ判事によって言い渡されたもので、ルラは長い間無実を主張していました。ルラは2022年の大統領選でボルソナーロに挑戦することを公約しています。ルラが収監された2018年4月、彼は大統領選の世論調査でトップでした。新ドキュメンタリーThe Edge of Democracy(『土壇場の民主主義』)は、ルラの収監と元ブラジル大統領ジルマ・ルセフの弾劾を順を追って記録しています。また、元軍人でブラジルの過去の軍事政権を賛美し、気候危機を否定し、女性憎悪、同性愛嫌悪、人種差別を称賛するジャイール・ボルソナーロ大統領の台頭の余波も検証しています。ブラジルの映画製作者で『土壇場の民主主義』の監督であるペトラ・コスタに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/12(Tue)
    記事番号: 
    1
  • エリザベス・ウォレンが語る 環境正義 パイプラインの閉鎖 資本主義と大富豪

    2020年大統領選挙に立候補しているエリザベス・ウォレン上院議員、コリー・ブッカー、トム・ステイヤー、マリアン・ウィリアムソン、ジョン・ディレイニー、ジョー・セスタックの6人は11月8日、サウスカロライナ州オレンジバーグで開かれた大統領選討論会「環境正義に関する大統領候補者フォーラム」に参加しました。環境正義をテーマにした大統領選討論会はこれが初めてです。イベントはサイスカロライナ州立大学で行われ、デモクラシーナウのエミー・グッドマンと米国環境保護庁元職員ムスタファ・サンチアーゴ・アリが共同司会を務めました。ウォレンが、気候変動危機、公衆衛生、パイプラインの閉鎖、資本主義、大統領予備選の開催順序その他について語ったことをハイライトで放送します。

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    2019/11/11(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「これは軍事クーデターだ」 ボリビアのエボ・モラレス大統領が軍の要求に応じて辞任

    ボリビアでは11月10日、14年間にわたって大統領を務めたエボ・モラレス大統領が辞任、政治的危機に陥っています。モラレスは、これは軍事クーデターだと言っています。ボリビアでは先月の大統領選挙に不正があったとされ、数週間にわたって抗議行動が続いていました。軍がモラレスへの辞任要求をテレビで放送してまもなく、モラレス大統領はテレビ演説をおこない辞任を発表しました。副大統領、上下両院の議長も辞任しました。上院第二副議長を務める野党指導者ヘアニネ・アニェスは今日にも大統領職を暫定的に引き継ぐと述べています。エボ・モラレスはラテンアメリカで最長期間を務めた大統領であり、またボリビア最初の先住民出身大統領でした。2006年の就任以降、人口の5分の1近くの人々を貧困から救い出した功績がありますが、3期目、続いて4期目に出馬する際には支持者からも批判の声が大きくなっていました。ボリビアで広がる危機について、経済政策研究センター(Center for Economic and Policy Research)共同代表のマーク・ワイスブロットから詳しく聞きます。『ネイション』誌寄稿の最新記事は、“The Trump Administration Is Undercutting Democracy in Bolivia”(「トランプ政権はボリビアの民主主義を揺るがしている」)です。

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    2019/11/11(Mon)
    記事番号: 
    1
  • オレンジバーグ虐殺事件の追悼:1968年に警察が3人の武器を持たない黒人学生を射殺

    1968年のオレンジバーグの虐殺事件は、公民権運動の中で最も暴力的でありながら追悼されることの少ない出来事のひとつです。サウスカロライナ州立大学のキャンパスに大勢の学生が集まり、オレンジバーグ市に一軒しかないボーリング場で人種隔離が行われていることに抗議しました。数日間にわたり緊張が続いた後、学生たちはキャンパスでたき火を始め、抗議のビジルを開きました。数十人の警官が現場に到着し、州兵が群衆に向けて実弾を撃ち込みました。射撃が終了したとき、3人の学生が死亡し、28人が負傷していました。この悲劇は、ケント州立大学の射撃事件[1970年オハイオ州]やジャクソン州立大学の学生殺害事件[1970年ミシシッピ州]に先行しており、米国の大学キャンパスで起きたこの種の事件の最初のものでしたが、全国的なメディアの報道はほとんどありませんでした。この日に発砲した9人の隊員たちは全員無罪放免されました。犯罪行為で有罪判決を受けた唯一の人物は、SNCCとして知られる学生非暴力調整委員会のメンバーであるクリーブランド・セラーズだけでした。セラーズは、この抗議運動の主催者の一人でした。彼は騒擾罪で有罪判決を受け、7カ月間にわたり投獄されました。サウスカロライナ州オレンジバーグ市から、公民権写真家セシル・ウィリアムズと話します。彼はオレンジバーグ虐殺事件が起きた後に現場シーンを撮影しました。

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    2019/11/8(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「民主党全国大会まで待つ余裕はない」黒人議員が環境正義フォーラムを開催した理由

    史上初の環境正義をめぐる大統領候補者討論会が今夜、サウスカロライナ州オレンジバーグ市で開催され、6人の大統領候補がサウスカロライナ州立大学の壇上に立ちます。サウスカロライナ州の気候災害の最前線に立つアフリカ系や非白人のコミュニティは、長年にわたり極端な環境人種差別に直面して公正な処置を求めて闘ってきました。地域のリーダーや環境正義を訴える人たちを招いて円卓会議を開催し、このイベントの重要性やそれぞれのコミュニティが直面する諸問題、また2020年選挙の各候補者の環境正義に関する綱領について話し合います。全米黒人州議員連盟(National Black Caucus of State Legislators:NBCS)代表ギルダ・コブ=ハンター、黒人社会参加のための全国連合代表メラニー・キャンベル、元環境保護庁環境正義プログラム主任のムスタファ・アリが討論に参加します。

    dailynews date: 
    2019/11/8(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 史上初の環境正義をめぐる大統領候補者討論会にウォーレン、ブッカー、ステイヤーなどが参加

    オレンジバーグ市のサウスカロライナ州立大学から生中継します。今夜ここで、史上初の環境正義をめぐる大統領候補討論会が開催されます。参加するのはエリザベス・ウォーレン上院議員、コリー・ブッカー上院議員、富豪のトム・シュタイアー、作家のマリアンヌ・ウィリアムソン、ジョン・デラニー下院議員、ジョー・セスタク下院議員の6人の大統領候補です。この公開討論会は、全米黒人州議員連盟(National Black Caucus of State Legislators:NBCSL)と気候災害の最前線に立たされているコミュニティの指導者たちが主催しています。サウスカロライナ州は2020年の大統領選挙のゆくえを決める重要な州のひとつで、ニューハンプシャー州の予備選やアイオワ州とネバダ州の党員集会に続いて早い時期に民主党の予備選が行われます。サウスカロライナ地域は気候変動で巨大化したハリケーンに何度も見舞われており、2018年に南部を襲ったハリケーン「フローレンス」はかつてない甚大な洪水被害を引き起こしました。アフリカ系や非白人の住民は特に高い確率で、大気汚染や水質汚染や環境ハザードにさらされてきましたが、その一方でサウスカロライナ州には環境人種差別への対応で最も成功しているプログラムのいくつかが本拠を置いています。

    dailynews date: 
    2019/11/8(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『花粉を運ぶものたち』:ミツバチ群の減少で食物連鎖の崩壊が起こる可能性を示唆する映画

    ドキュメンタリー映画The Pollinators(『花粉を運ぶものたち』)は、人類の存続を決定づけるかもしれない世界中のミツバチについて描きます。ミツバチは私たちが消費するほぼ全ての果物、野菜、ナッツの花粉を運んでおり、私たちの食物の3分の1はミツバチの働きに頼っているとする専門家もいます。しかし現在、ミツバチの未来は危機にさらされており、蜂群の崩壊が広く報道されています。過去15年、養蜂家は殺虫剤の使用、寄生生物、生息場所の消滅から蜂の数が大幅に減っていると報告してきました。科学者は、気候変動で気温が上昇すればミツバチ絶滅のスピードが加速する可能性があり、その存続を脅かしていると警告します。蜂減少危機について、The Pollinatorsの監督でカメラマン、養蜂家でもあるピーター・ネルソンに話を聞きます。

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    2019/11/7(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 元ツイッター社員 サウジのスパイ活動関与で告発される サウジの反体制派弾圧強化の一環

    米司法省は元ツイッター社員を、サウジアラビアが同国を批判する数千人を監視するのに加担したとして告発しました。アリ・アルザバラとアフマド・アブアモは、ユーザー・アカウントに紐づけられた電話番号やメールアドレスのみならず、身元や居場所確認に使用できるIPアドレスなどの詳細情報をサウジ政府に流していました。今回の告発の1年前には在トルコのサウジ領事館内で、サウジ人ジャーナリストで同国に批判的だったジャマル・カショギが残酷な方法で殺害されました。ヒューマンライツ・ウォッチによる新たな報告書ではカショギの残酷な殺害から1年経ってもサウジ政府は多くの活動家、政権批判派や聖職者を強制的に拘束しています。報告書によれば、モハメド・ビン=サルマン皇太子が主導したとされるサウジ女性や若者のためのイニシャティブの裏には「暗い現実」があるといいます。これには女性活動家の大量逮捕も含まれ、その中には性的暴力を振るわれ電気ショックで拷問されたと訴える人もいます。ヒューマンライツ・ウォッチの中東研究者アダム・クーグルに話を聞きます。

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    2019/11/7(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 長期政権だったブーテフリカ大統領を辞任に追い込んで数か月 アルジェリアでは抗議デモが続く

    アルジェリアでは汚職、反体制派指導者の投獄、軍が政治の実権を握ることに反対するデモが9か月目を迎えています。11月1日はフランスからの独立戦争65周年を記念して首都アルジェには数万人が集まり、選挙よりも「新たな革命」を求め抗議を続けました。反体制派は次の選挙も不正がまかり通ると見ています。アルジェリアの暫定政府は選挙を前にデモ参加者への弾圧を強めており、6日夜には抗議中の学生100人以上が逮捕されました。アブデルカデル・ベンサラー暫定大統領は、12月12日に大統領選挙を行うと発表しています。これは、数週間に渡る抗議運動の後、長期権力を握ってきたアブデルアジズ・ブーテフリカ大統領が4月に辞任したのを受けてのことです。アルジェリア系米国人活動家で、アルジェリア支援のためのデモを先週末サンフランシスコで組織したメディ・ケイシと、アルジェリアを拠点とするジャーナリスト、ダイカ・デリディ記者に話を聞きます。「これは政治的蜂起であるとともに、アルジェリア人が今感じている大いなる誇りと自己愛の現れでもあります」とデリディは言います。「アルジェリア人はもっと深い変化を求めており、諦めはしません」

    dailynews date: 
    2019/11/7(Thu)
    記事番号: 
    1

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