デイリーニュース

  • ゴム弾、催涙ガス、牢獄:ファーガソン警察 抗議の様子を報道するジャーナリストを弾圧

    米国ミズーリ州ファーガソンでは、非武装の18歳の少年マイケル・ブラウンを警察が射殺したことへの抗議が10日目の夜を迎えました。抗議者たちは、非武装の少年の頭部2カ所を含む計6カ所を撃った警官ダレン・ウィルソンの逮捕を求めています。ニューヨーク・タイムズ紙によると、エリック・ホルダー司法長官と司法省の上層部は、ファーガソン警察の業務全体を、広意義な公民権捜査の対象とするかどうかを検討しているということです。一方ジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalist)は、ファーガソン警察に対しジャーナリスト達への嫌がらと拘留を止めるよう求めています。少なくとも11人のジャーナリストが、射殺後の抗議活動の様子を報道していて拘留されました。『インターセプト』のライアン・デブローに話を聞きます。18日の夜、抗議運動の様子を報道していたデブローは、ゴム弾で撃たれた後逮捕され、一晩投獄されました。

    dailynews date: 
    2014/8/20(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「警察の過剰な取締りと不十分な保護」:マイケル・ブラウンの射殺事件で、顧みられていない黒人コミュニティの現状あらわに

    武器を持たない黒人の十代の少年マイケル・ブラウンの白人警官による射殺事件後の展開について引き続き放送し、カリフォルニア大学バークレー校の法律学、アフリカ系米国人学とエスニック・スタディーズの教授であるジョン・A・パウエルから話を聞きます。彼は「平等で包括的な社会のためのハース研究所」(Haas Institute for a Fair and Inclusive Society)の所長です。「黒人コミュニティは、警察の過剰な取締りを受けると同時に十分な保護を受けていないことが多いのです」と、パウエルは言います。「それが非常に深刻な問題です」。

    dailynews date: 
    2014/8/19(Tue)
    記事番号: 
    4
  • セントルイスの活動家:1968年の都市暴動から数十年後も、鍵となる経済的、人種的問題は解決されないまま

    ミズーリ州ファガーソンの今回の大騒動は、1960年代に全米中の都市で起こった一連の暴動と共に表面化した人種的分離を思い起こさせます。リンドン・ジョンソン大統領は1967年、騒動の原因を調査するために、「カーナー委員会」(Kerner Commission)として知られる組織を作りました。同委員会は1968年2月、よく知られているように次のように結論付けました。「我々の国は不平等な2つの社会に分裂する方向に向かっている。1つは黒であり、1つは白である。」。その1ヶ月後、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の暗殺で全米の100以上の都市で暴動が巻き起こり、ミズーリ州カンザス・シティでは州兵が動員され少なくとも5人が死亡しました。ミズーリ州カンザス・シティで生まれ、1968年の暴動を目撃したジャマラ・ロジャースから話を聞きます。彼女は最近、セントルイス公共ラジオのKerner Commission Warning Comes True — Two Societies, Separate and Unequal(『カーナー委員会の警告は実現する-分裂し不平等な2つの社会』の解説を行いました。彼女はミズーリ州セントルイスにある「黒人闘争のための組織」(Organization for Black Struggle)の設立者で元会長です。ファガーソンの街頭から彼女に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/19(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 活動家:新世代にとって、ファガーソンは警察の抑圧に対する非暴力の市民的不服従の歴史的転機

    ファーガソンでの抗議行動が続く中、活動家たちは一致団結して運動に参加するためにミズーリ州に集まってきています。フロリダからファーガソンに到着したばかりの活動家で、「ドリーム・ディフェンダーズ」(Dream Defenders)の代表フィリップ・アグニューから話を聞きます。同団体は、社会変革をもたらすための非暴力の市民的不服従と市民的社会参画に従事する有色人種の若者たちとその仲間のネットワークです。「抵抗運動に参加したくてここに来ました」と、アグニューは言います。「今回のような規模の州警察に対する非暴力の市民的不服従という反応は、これまの人生の中で見たことがありません」。アグニューは、2012年にフロリダ州サンフォードで起きた、武器を持たないアフリカ系米国人の十代の少年トレイボン・マーティンの射殺事件に対する抗議行動を組織化するのを手伝いました。

    dailynews date: 
    2014/8/19(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 牧師:ファーガソンの警察の弾圧で、私には聖職服よりもガスマスクが必要

    警官による18歳の少年マイケル・ブラウンの射殺をめぐる抗議が続くミズーリ州ファーガソンでは、8月18日夜も大きな騒乱が見られました。デモ隊と対暴動警察隊が街頭で衝突する中、2人のジャーナリストを含む少なくとも31人が逮捕されました。警察は、「激しい銃撃」があったと主張、18日の夜の間に身元不明の容疑者により2人の人間が撃たれたとしています。今回の抗議行動は、ブラウンの家族の弁護団がブラウンは6回撃たれたことを示す独自の検視結果を発表した記者会見の数時間後に起こりました。ブラウンを撃った警官ダレン・ウィルソンはいまだに姿を見せておらず、有給で休職しています。マサチューセッツ州ジャマイカ・プレインのファーストパブテイスト教会の牧師で、「友和会」(Fellowship of Reconciliation)によってミズーリ州に派遣されたオサジフォ・セク師にファガーソンから話を聞きます。「呼ばれた仕事をするために、聖職者として聖職服よりもガスマスクが必要になるとは悲劇的です」と、セクは言います。

    dailynews date: 
    2014/8/19(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ファーガソン抗議行動 南北戦争の引きかねの1つとなった元奴隷ドレッド・スコットの墓近くで発生

    ファーガソンの抗議行動の現場から数マイル先のウェスト・フロリサント通りにあるカルバリー墓地には、ドレッド・スコットの墓があります。ドレッド・スコットはバージニア州で奴隷として生まれ、セントルイス裁判所で自らの自由を求めて訴訟を起こしました。この訴訟は最高裁判所まで行き、アフリカ系アメリカ人はアメリカ市民ではなく、それゆえに連邦裁判所で訴訟を起こす権利を持っていないとする歴史的な判決が1857年に下されました。裁判所は、黒人を「劣った人種であり、総体として社会的にも政治的にも白人と交流することが不適切であり、白人が尊重される権利を認められないほどに劣っている」と表現しました。ドレッド・スコットへの判決は、最高裁判所の歴史の中で最悪の判決だったと多くの人が考えています。カリフォルニア大学ロサンゼルス校とコロンビア大学の法学部教授で「アフリカ系アメリカ人政策フォーラム」創設者のキンバーレ・クレンショーにこの訴訟の意味について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/18(Mon)
    記事番号: 
    5
  • 「人権危機」:前代未聞 アムネスティ・インターナショナルがファーガソンに監視員を派遣

    武装化した警官隊による弾圧や夜間外出禁止令の執行などが行われた1週間を経て、アムネスティ・インターナショナル米国支部は、ミズーリ州ファーガソンの状況を監視する13人の代表団を派遣する「前代未聞の」措置をとりました。アムネスティが米国内に監視員を配備するのは初めてです。アムネスティ・インターナショナル米国支部代表のスティーブン・ホーキンスに話をききます。

    dailynews date: 
    2014/8/18(Mon)
    記事番号: 
    4
  • ファーガソンで組織的人種差別? 初の黒人校長が強制退職後に話す

    ファーガソンで抗議活動が続く中、2010年にファーガソン・フロリサント学区でアフリカ系アメリカ人として初めての校長に就任したアート・マッコイに話を聞きます。しかしその3年後、マッコイは説明もなしに停職となり、今年の辞職につながった議論を喚起しました。彼が停職になった頃、学区内の4分の3の生徒が黒人だったにもかかわらず、教育委員会内にはアフリカ系アメリカ人がいませんでした。マッコイは現在、ミズーリ大学教育学部の非常勤教授と全国都市同盟のセントルイス地区役員を務めています。

    dailynews date: 
    2014/8/18(Mon)
    記事番号: 
    3
  • セントルイスの牧師:ファーガソン警察署長トム・ジャクソンは辞任すべき

    警察当局がマイケル・ブラウンを射殺した警察官の氏名がダレン・ウィルソンであることを、5日間の引き延ばしの末についに公表したことを受け、週末にかけてミズーリ州ファーガソンでは地域の怒りの声が高まりました。しかし警察当局はウィルソンの氏名公表に合わせ、ブラウンと見られる青年男性がコンビニからシガリロを万引きしているビデオも公開しました。ファーガソン警察は、ブラウンが何発の銃弾を浴びたかや報告書などを含む事件のあらゆる情報の公表を差し止めている一方で、このビデオを公開しました。このビデオを公開することにより、警察はブラウンは万引きの容疑者として警官に呼び止められた可能性があると示唆しようとしているようにみられました。しかしその数時間後、警察側は、射殺した警官がこの万引きのことを知らず、ただ道路の真ん中を歩いていたから呼び止めただけだことを認めました。セントルイスから番組に参加したウェイマンAME教会の主任牧師のクリントン・スタンシル牧師は、トム・ジャクソン警察署長は辞職すべきだと話しています。また、同市から選挙で選ばれた議員らに多様性が欠けているとの懸念が上がっていることへの対策として、次の選挙に向けてアフリカ系アメリカ人有権者を活発化させる努力も行われていると語りました。

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    2014/8/18(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ミズーリ州ファーガソンに州兵派遣:警官はマイケル・ブラウンに6回発砲 遺族による検視で判明

    ミズーリ州ファーガソンで10代のアフリカ系アメリカ人マイケル・ブラウンが警官に殺害された事件で、遺族らの独自の検視の結果、ブラウンは頭部への発砲2回を含む少なくとも6回、銃で撃たれていたことが分かりました。一方、この事件をめぐって再び夜に抗議行動が行われたことを受け、ミズーリ州知事のジェイ・ニクソンは、ファーガソンへの州兵派遣を命じました。ニクソンは声明で州兵派遣を決めた理由について「意図的で組織的な激しい暴力行為のため」と述べています。ここ2晩、警察は深夜12時から5時間の夜間外出禁止令を執行しようと努めています。17日夜、夜間外出禁止令が始まる前に通りの人を解散させるため地元警官は催涙ガス、発煙筒、ゴム弾を使用しました。警察は、抗議行動の一部参加者が火炎瓶を投げつけたり、警察署に突撃しようとしたと述べています。先だって17日の日中、グレーター・グレース教会に1300人が集まり、マイケル・ブラウンの両親が出席した集会に参加しました。この集会で行われたスピーチの一部を紹介します。

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    2014/8/18(Mon)
    記事番号: 
    1

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