米大統領選の民主党候補指名を争うバラク・オバマ候補とヒラリー・クリントン候補がそれぞれ提示する医療保険制度には違いがあるものの、どちらの候補者も単一支払い者制度による公的医療保険を提案してはいません。しかし、2007年12月に米国最大の医療専門組織、米国内科学会(American College of Physicians、ACP)が支持を表明した医療保険案は、単一支払い者制度による国民皆保険そのものでした。この医療保険プログラムを熱心に支持する人物としては、異例の保守派のバックグラウンドを持つロッキー・ホワイト医師に話を聞きました。保守派のキリスト教福音主義者を自認するロッキー・ホワイト医師は、非営利団体「Health Care for All Colorado(全コロラド州民に皆保険を)」の理事を務めています。