【21/02/15/1】連邦議会上院は、1月6日の議事堂乱入事件を扇動したとして訴追されたドナルド・トランプ前大統領に対し、有罪57、無罪43の評決を下しました。有罪とするために必要な3分の2には届かず、トランプは無罪とされました。7人の共和党議員が民主党議員とともに有罪票を投じ、米国の弾劾裁判の歴史上で最も超党派的な評決となりました。検察役を務めた下院議員たちは、証人の喚問を見送りました。共和党側がそれに抵抗して、証人喚問になった場合は弾劾裁判を数週間もしくは数カ月間にわたって長引かせ、議会の他の業務を遅延させると脅迫したためです。評決に先立って、ジェイミー・ヘレーラ・バトラー下院議員による証言のみが唯一、裁判記録に残されました。「ドナルド・トランプよりも国を尊重するかどうかが問われたのとです。そして43人の共和党議員がトランプを選んだのです」と上院多数党院内総務チャック・シューマー議員は投票後に述べました。