デイリーニュース

  • シェブロン社に挑戦するエクアドル:熱帯雨林保護のための奇策に対する国際的無関心

    国連総会のためにニューヨーク市を訪問中のエクアドルのリカルド・パティーニョ外相から、注目を浴びている2つの環境法廷闘争への同国政府の関わりについて話を聞きます。エクアドルの裁判所は、185億ガロンもの非常に有毒な廃棄汚泥を熱帯雨林に投棄した石油大手シェブロン社に対し、エクアドルの先住民と地方住民らに190億ドルを支払うことを命じました。しかしシェブロン社はこれを拒否し、9月第3週にオランダのハーグにある国際調停委員会が2011年の最初の判決の妥当性を疑問視する仮決定を下したことで、部分的な勝利を勝ち取りました。パティーニョはまた、エクアドルが取り組んできた、アマゾンの熱帯雨林の一部を保全する政策を断念した理由について語ります。この政策とは、同国がその地域で掘削をしないことに対する対価を富裕国に支払わせるというものでしたが、それによって十分な金を集めることはできなかったとエクアドル政府は言っています。ヴァンダナ・シヴァ、ナオミ・クライン、ジェイムズ・ハンセンら第一線で活躍する環境保護者らは最近、エクアドルのラファエル・コレア大統領にこの政策を断念しないようを求めた公開書簡の中で次のように記しました。

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    2013/9/24(Tue)
    記事番号: 
    1
  • NSA機密漏洩:スノーデン流出の内幕、英紙ガーディアンのアラン・ラスブリッジャー編集長が語る

    国家安全保障局(NSA)の内部告発者エドワード・スノーデンが、米政府が国内外で行っていた大規模なスパイ活動に関して公衆の前に出てから3ヶ月半が経ちました。本日は、スノーデンが流出させた機密文書を最初に掲載した英ガーディアン紙のアラン・ラスブリッジャー編集長にたっぷりと話をききます。ガーディアン紙は、NSAが大量の電話履歴とインターネット利用者のオンライン活動のほぼ全ての情報を収集した方法について詳細に記したスノーデンの告発を基に、一連の暴露記事を掲載してきました。暴露記事は、情報機関による秘密活動や、デジタルデータの保護、調査報道の本質になどついての広い議論の引き金となりました。結果として、夏には英政府がスノーデンの機密文書のコピーが入っているパソコンのハードドライブをガーディアン紙に破棄させ、ガーディアン紙ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドのパートナーであるデビッド・ミランダが拘束されるなど、ガーディアン紙は直接のターゲットとなっています。20年近くにわたってガーディアン紙の編集長を務めているラスブリッジャーが、ガーディアンによるNSA告発とその舞台裏、そして結果として自国政府から受けた弾圧について語ります。

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    2013/9/23(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 全米黒人地位向上協会(NAACP)を去る ベンジャミン・ジェラスの今後の抱負

    ベン・ジェラスが5年の任期を終えて全米黒人地位向上協会(NAACP)の会長職を辞します。在職中は死刑制度や投票権、さらに警察による人種プロファイリングの問題など多くのキャンペーンを率いて多忙な時を過ごしました。ジェラスに引退後の計画について聞きます。家族と過ごす時間を増やし、若者を教育したり新たな政治行動委員会を創設してみたいとジェラスは言います。

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    2013/9/20(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「私はトロイ・デイヴィス」処刑から2年 支持者や家族は死刑廃止運動を続ける

    2年前の2011年9月21日、ジョージア州は警察官マーク・マクフェイル殺害事件で有罪となったトロイ・デイビスの死刑を執行しました。警察関係者以外の証人9人のうち7人までが証言を翻すなど、デイビスが殺したとする証拠に重大な疑義が生まれていたにも関わらず、刑は執行されました。トロイ・デイビスの妹キンバリー・デイビスは、兄の無実を証明し、全米の死刑廃止に向けた家族を挙げた戦いについて、「戦いは終わっていません。実際のところは始まったばかりであり、まだまだ道のりは長いのです」と話します。全米黒人地位向上協会(NAACP)会長を辞任するベンジャミン・ジェラスと、ジェン・マーロウにも話を聞きます。マーロウはトロイの長姉マルティナ・デイビス=コレイアとともにI Am Troy Davis(『私はトロイ・デイビス』)という本を書きました。マルティナは10年にわたる乳がんとの戦いの末、2011年12月に他界しました。それに加えて、デモクラシー・ナウ!が特別中継した死刑執行の夜の模様と、トロイの葬儀についても再放送します。

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    2013/9/20(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 2周年を迎えたウォール街占拠運動 現在も分派組織が99%のための活動を継続

    ウォール街占拠運動が経済格差についての論調に変化を起こしてから2年が経過しました。ニューヨーク市のズコッティ公園より発生した運動の遺産が今でも数々のグループにより受け継がれている様子を見ていきたいと思います。「残り98パーセント」(The Other 98 Percent)の運動コーディネーターで、占拠運動の時期、全体会議と広報会議ミーティングのまとめ役を務め、「選挙運動有色人種連盟」(Occupy People of Color Caucus)のメンバーだったニコール・カーティーに話を聞きます。加えて「非暴力で行こう」(Waging Nonviolence)サイトの編集を務め、ハーパーズ・マガジン、ネイション誌、ニューヨーク・タイムズ紙、カトリック・ワーカー紙に、長期に渡り占拠運動の記録を寄稿してきたネイサン・シュナイダーにも話を聞きます。シュナイダーは新著Thank You Anarchy: Notes from the Occupy Apocalypse(『無秩序に感謝:占拠運動黙示録』)で、占拠運動の最初の1年の歴史を綴りました。

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    2013/9/19(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「米国で起こっているのはジェノサイド」:シカゴの銃撃被害者の母親 蔓延する銃暴力を批判

    12人が犠牲となったワシントン海軍工廠銃撃事件を受けて、「ニュータウン・アクション同盟」(Newtown Action Alliance)のメンバー多数を含む、数十人の銃規制活動家が9月18日、連邦議会前に集まり、銃購入の際に全米共通で行う身元調査を拡大させる法案復活を求めました。スピーチを行った中には、2010年にシカゴの祖母の自宅前のポーチで射殺された、当時18歳のディーノ・ウールドリッジの母、シャンドラ・ロビンソンもいました。「私たちは空っぽの家に帰らなくてはなりません。なぜなら本来銃を持ってはいけないはずの人間によって、私たちの子供たちが奪われてしまったから。」と、ロビンソンは訴えました。「これは一時的流行で済ませられません。米国で起っているのはジェノサイドです」シカゴのロビンソンに話を聞きます。彼女はシカゴで、反暴力運動家として、また「急進的終末の時国際長老会議」(Radical End Time Ministries International)の伝道者として活動しています。

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    2013/9/19(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「われわれの社会はどうなるのか?」:銃暴力への取り組みの失敗について 元NRA会員が語る

    ワシントン海軍工廠銃撃事件から3日が経ち、死者12名を出したアーロン・アレクシスによる凶行の捜査が進められています。議員らは、暴力事件の経歴を持ち、精神障害もあったにもかかわらず、なぜアレクシスが基地の警備を通過できる資格を持ち続けていたのかを問うています。しかし一方、議会では新たな銃規制法を成立させようという動きは、ほとんどありません。「米国は岐路に立っています。われわれ社会はどうなるでしょう」と問うのは、The Last Gun: How Changes in the Gun Industry Are Killing Americans and What It Will Take to Stop It(『最後の銃:銃産業の変化に殺される市民とそれを止める方法』)の著者トム・ディアスです。ディアスは全米ライフル協会(NRA)の元会員で、今も銃の愛好家です。

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    2013/9/19(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 33年前に米国がかろうじて回避した核ホロコースト しかし今も破滅の危険が

    33年前の9月18日、米国は自国領土内での核ホロコーストの発生を辛くも回避しました。いわゆる「ダマスカス・アクシデント」です。アーカンソー州ダマスカス郊外のミサイル発射基地で大陸間弾道弾タイタンⅡが事故を起こしたのです。通常の保守点検作業中、若い作業員が重さ4キロの工具をサイロ内で落としてしまいました。それがミサイルの外殻を突き破って可燃性のロケット燃料の大規模漏出を引き起こしました。タイタンⅡの先端部にはかつて米国ミサイルに搭載された中で最強の熱核弾頭が載っていました。広島を破壊した爆弾の600倍の威力があったのです。事故からの次の9時間、空軍のグループは決死の覚悟でミサイルを大規模爆発から救おうと奮闘しました。爆発すれば計り知れない被害が必至でした。その詳細がエリック・シュロッサーの新著Command and Control: Nuclear Weapons, the Damascus Accident, and the Illusion of Safety(『指揮と統制:核兵器、ダマスカス・アクシデント、そして安全幻想』)に書かれています。同書は、米国国内での核爆発事故や、偶発的な戦争勃発まで間一髪の状態になったことが、どのくらい頻繁に起きてきたのかを検証してします。

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    2013/9/18(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ビル・マッキーベン:キーストーンXL石油パイプラインを拒否すればオバマは彼の気候政策の評価を救えるだろう

    350.comの共同創設者でディレクターのビル・マッキーベンが21日に行われる全米的なキーストーンXL石油パイプラインへの抗議行動「Draw the Line(けじめを付ける)」について話します。16日にはすでに、テキサス州ヒューストンで議論の的となっているこのプロジェクトを推し進めるトランスカナダ社のオフィス前で抗議した13人が逮捕されています。マッキーベンは Oil and Honey: The Education of an Unlikely Activist(『石油と蜜:見込みのない活動家を教育する』)という新著を出したばかりです。マッキーベンは、オバマがキーストーンXL の建設を承認するか否かの決断を保留しているのは歴史的なチャンスだと話します。「もし(オバマが)キーストーン・パイプラインにノーを突きつけたら彼は世界で初めて『建設は相成らん、なぜなら気候に悪影響があるからだ』と表明する指導者となれます」とマッキーベンは言います。「そうしたらコペンハーゲン以降行き詰まっている気候交渉が再開されるきっかけになるかもしれません……よくオバマは自分の議会の愚かしさを非難していて、それは的を得ています。が、キーストーンに関しては自分自身で決定をくださなくてはならないことになってしまった。ですからここはひとつ正しい決断を下したほうがいいのです。」

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    2013/9/18(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 千年洪水:地球温暖化がコロラドの前例のない豪雨を悪化させた?

    1週間以上にわたるコロラド州の大雨がやっとあがりました。この雨によって、専門家が「千年洪水」(千年に一度の洪水)と呼ぶ大洪水が起きました。先週、ボールダー郡の複数の場所では54cm以上の雨が降りました。同地域の平均年間降水量の2倍近い数字です。この洪水で少なくとも8人が死亡し同地域の家屋1600戸が倒壊、2万戸が何らかの損害を被りました。そのほかにも数十の橋や道路やハイウェーの主要部分が通行不能になっています。多くの住民たちは浸水や冠水で身動きがとれなくなりました。全体の洪水域は17の郡に及び、これはデラウエア州に匹敵する面積です。1週間に及ぶこの破壊的な洪水が終わって、コロラド州の住民は今度は汚染水の問題に直面しています。州の北東部には数千ものガス井や油井の基地があり、そこも押し寄せる洪水にやられたのです。2人のゲストに話を聞きます。ジム・プーランはコロラドの公共ラジオ局KGNUの記者兼プロデューサーです。もう1人は350.comの共同創設者でディレクターのビル・マッキーベンです。

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    2013/9/18(Wed)
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    1

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