デイリーニュース

  • オレゴンの土地を武装した白人が奪うのは今回が初めてではない:先住民のパイユート族に聞いてみればいい

    オレゴン州東部の連邦政府が所有する自然保護区を占拠している武装集団のメンバーたちは、この土地が彼らに「返却される」ことを要求しています。しかし、この森の所有権を持っているのは本当は誰なのでしょうか? ライターで、ディネ族とヤンクトン・ダコタ族の伝統遺産保護活動家で、2014年のバンディ農場でのにらみ合いついてネイション誌に執筆したジャクリーン・キーラーに話を聞きます。彼女は今、ほぼすべて白人の武装集団によって現在占拠されている森林がパイユート族の条約の権利であることを部分的に検証する新たな記事を執筆しています。

    dailynews date: 
    2016/1/5(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 語法が問題:「#黒人の命も大切」は「ごろつき」なのに、なぜオレゴンの武装集団は「テロリスト」と呼ばれないのか?

    批評家たちは、武装集団のメンバーたちが大手メディアから受けている、彼らが言うところの特別待遇に疑問を投げかけています。その中には、オレゴン州東部の連邦政府が所有する自然保護区を占拠している集団のメンバーたちを「平和的な」抗議者と描写する報道も含まれています。AP通信は「平和的な抗議 オレゴン自然保護区での行動へ発展」という見出しを付けましたが、その後「平和的」という言葉を削除しました。CNNの法執行専門家アート・ロデリックは、武装集団は「何も略奪しない」ため、「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)運動の参加者たちとは違う扱いを受けていると言います。ワシントンポスト紙の政治記者ジャネル・ロスに話を聞きます。彼の最新記事のタイトルは、Why aren’t we calling the Oregon occupiers 'terrorists'? (『なぜ我々はオレゴン占拠者たちを“テロリスト”と呼ばないのか?』)です。「例えば黒人の抗議者たちが、武装して死ぬまで闘うと脅して裁判所を占拠しようと決めたなら、今回と同じような慎重で、手ぬるい、注意深く、考え抜かれた言葉遣いは、ほとんど想像できません」と、ロスは言います。

    dailynews date: 
    2016/1/5(Tue)
    記事番号: 
    2
  • オレゴンで武装集団とのにらみ合い続くなか 反政府武装集団の数が「急増」という新報告

    オレゴン州の僻地にある連邦政府所有の自然保護区で武装占拠が4日目に突入しました。自分達を「憲法の自由のための市民」(Citizens for Constitutional Freedom)と呼ぶ、自称反政府右翼の武装集団は1月2日、連邦の土地に放火したことで禁錮刑を言い渡された2人の農場経営者の支持をうたってマルヒュア国立自然保護区を占拠しました。この自然保護区はポートランドの南西約300マイルにあるオレゴン州の町バーンズ郊外に位置しています。この占拠のリーダーの中には、ネバダ州の農場経営者クリーブン・バンディの2人の息子アモンとライアン・バンディがいます。クリーブンは、数十年分の牛の放牧代を支払うことを拒否して、2014年にネバダ州で連邦政府のレンジャー隊とにらみ合いになりましたが、その折武装集団が彼を支援するために結集しました。クリーブン・バンディは、連邦政府が退却し、彼から押収した牛たちを解放したことを受けて、勝利を宣言しました。今回のオレゴンでの占拠は同様に、西部での公有地をめぐる闘いに端を発しています。一方、「南部貧困法律センター」(Southern Poverty Law Center)の新たな報告によると、米国の武装集団の数は過去1年で37%増加しました。南部貧困法律センターの代表であるリチャード・コーエンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/1/5(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ペルーで20年間拘束されたロリ・ベレンソン 「私の目標はより公正な社会の実現だった」

    ペルーで「トゥパク・アマル革命運動」に協力したとして有罪判決を受け服役していた米国の活動家ロリ・ベレンソンが約20年ぶりに米国に帰国しました。マサチューセッツ工科大学の学生であったベレンソンは、1980年代のレーガン政権時代に活動家になるために大学を去り、エルサルバドルに渡りました。その後ペルーに移りました。ベレンソンは1996年に軍事法廷にかけられましたが、そこでは検察官が被告に不利な証拠をひそかに使い、裁判官は布で顔を隠していました。最終的に禁固20年の有罪判決を宣告されました。極寒となるアンデス山脈のヤナマヨ刑務所に収容され、水道も暖房もない野外の監房で3年間を過ごしました。大きな抗議が起こり、ペルーのアレキパにあるソカバヤ刑務所に移されました。2010年に仮釈放になりましたが、数週間前の刑期満了までペルーを出ることを禁じられていました。デモクラシー・ナウ!は有罪判決後、ソカバヤ刑務所に収容されたベレンソンにインタビューを行い、米国で彼女の声を報道した初めてのメディアとなりました。その後も彼女の事件を報道してきました。米国の自宅に戻り、ひとりの女性として自由の身となったベレンソンに初めてテレビ取材を行いました。

    dailynews date: 
    2016/1/4(Mon)
    記事番号: 
    3
  • サウジアラビアがニムル師を処刑 米国はその対応として500億ドルに上る対サウジ武器売却を縮小するか?

    サウジアラビアは1月2日、イスラム教シーア派宗教指導者のニムル師を含む47人を処刑し、イランの首都テヘランではそれに抗議する人々がサウジ大使館の一部に放火しました。サウジ政府は3日、イランとの外交関係を断絶すると発表しました。イランとサウジアラビアは、シリアとイラクでそれぞれ対立するグループを支援しており、イエメンの紛争でも両国は対立関係にあります。このことが地域間の緊張と米サウジ関係にどう影響するかを検証します。オバマ政権はサウジアラビアと、記録的となる500億ドル規模の武器売却契約を新たに結んでいます。「オバマ政権が処刑に対して不快感を示し、イエメンでの紛争を終わらせようとするなら、サウジアラビアと距離を置かなければなりません。それにはまず武器供与を削減することです」とウィリアム・ハートゥングは言います。ハートゥングは「安全保障アシスタンス・モニター」上級顧問で、国際政策研究所の武器及び安全保障研究プロジェクトの責任者です。ラトガーズ大学中東研究所の歴史学准教授トビー・ジョーンズ、「湾岸情勢研究所」創立者で代表のアリ・アル=アフメドにも聞きます。ジョーンズはDesert Kingdom: How Oil and Water Forged Modern Saudi Arabia(『砂漠の王国:水と油でこね上げたサウジアラビアの近代』)の著者です。

    dailynews date: 
    2016/1/4(Mon)
    記事番号: 
    2
  • イスラム教シーア派指導者ニムル師の友人:ニムル師の処刑はサウジ王制に「良い結果とならない」

    著名なイスラム教シーア派の宗教的指導者ニムル・アル=ニムル師をサウジアラビアが処刑したことへの抗議が中東で高まっています。ニムル師の友人で「湾岸情勢研究所」創立者および代表のアリ・アル=アフメドに聞きます。「彼は、我々のすべきことは抑圧者に対抗し、抑圧された人々を支援することだと言いました」とアフメドは言います。ニムル師が宗教指導者を務めていたのは、無名に近い小さな町でしたが、彼の処刑後は世界中で追悼が行われているとアフメドは言います。サウジアラビア政府は、ニムル師がサウジ王家の打倒を呼びかけたと非難していました。ニムル師は複数の逮捕歴があり、2012年「アラブの春」の蜂起では抗議に関わったとして逮捕されています。アリ・アル=アフメドは14歳で勾留され、サウジアラビアで史上最年少の政治犯の1人です。

    dailynews date: 
    2016/1/4(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 元ISIS人質ニコラ・エナン:難民受け入れがISISに対抗する最高の戦略

    フランス人ジャーナリストで作家のニコラ・エナンは、シリアでISIS(イスラム国)の人質となり、モハメッド・エムワズィのもとで10カ月間拘束されていました。欧米諸国では難民に門戸を閉ざす動きが強まっていますが、それについてエナンの話を聞きました。「難民を受け入れることは、私たちの国にとってテロの脅威ではありません。むしろ、ワクチンのように私たちをテロから守ってくれます。なぜなら異なる社会やコミュニティの間では、相互のやり取りがあればあるほど、緊張感は少なくなるからです。イスラム国は世界的な対立を信じています。彼らが最終的に望んでいることは、我々の国で内戦が起きる、もしくは少なくとも大きな社会の動揺が起きることであり、中東では大規模な戦争が起きることです。それを目指して、彼らは奮闘しているのです。なので私たちは、ISISの語る物語を無効にする必要があります。実際に難民が喜んで迎え入れられることを示し、彼らの説明を完全に粉砕しないとだめです」と、エナンは語ります。

    dailynews date: 
    2016/1/1(Fri)
    記事番号: 
    3
  • シリア空爆は罠 元ISIS人質のニコラ・エナンが警告

    米国がシリア空爆を拡大する中、シリア国内でISIS(イスラム国)の人質となり、拘束された10カ月の大半を地下牢で過ごしたフランス人ジャーナリストのニコラ・エナンに話を聞きます。彼と共に拘束されていた米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリーとスティーブン・ソトロフは、後に斬首されました。ふたりの処刑シーンは録画され、世界中に流されました。彼はまた、人質として拘束されている期間中に、米国人救援活動家のケイラ・ミューラーとも短い出会いを持ちました。彼女も捕虜にされており、監禁中に亡くなりました。米国主導の同盟軍の空爆によって殺された可能性があります。エナンは2014年4月に別のフランス人ジャーナリスト3人と共に解放されましたが、シリア爆撃への反対を切々と訴えています。「こうした爆撃は、恐ろしい効果をもたらしています。私たちはシリアの国民をISISの手中に押しやっているのです」とエナンは話します。

    dailynews date: 
    2016/1/1(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「死にたくない。これは私の戦争じゃない」 フランス最大の難民キャンプで シリア人が主張

    デモクラシー・ナウは12月に、パリから北へ1時間半のカレー市にあるフランス最大の難民キャンプを訪れました。6000~7000人が一時しのぎのテントでキャンプ生活をしています。彼らの最終目的地はイギリスで、毎晩のように、キャンプの住人が英仏海峡トンネルに向かって出発し、ハイウェイに沿って歩きながら、通過するトラックや貨物自動車に飛び乗って、イギリスに入国しようとします。キャンプに足止めされている難民のひとり、21歳のシリア人マジドに話を聞きます。マジドは最近、スーダン人の男性ジョセフがハイウェイで車に轢かれて亡くなったようすを説明します。キャンプの住民たちは、ジョセフの死亡事故を起こした車の運転手を警察が止めなかったことに抗議し、「私たちは人間だ、犬ではない」、「戦争を生き延びた人間が平和に生きるために何が必要だというのか?」などと書いたプラカードを掲げていました。現在世界で起きている難民の大量発生は、第二次世界大戦以降で最大の規模です。12月7日、国際連合は現状の資金拠出の水準で は「必要最低限の保護と救命援助すら提供することができない」として、200億ドルの追加支援を呼びかけました。国連関係者は、シリア、アフガニスタン、 イラク、イエメン、南スーダンにおける戦争が、世界中で6000万人近い人々が避難を強いられている主因のひとつだと述べました。

    dailynews date: 
    2016/1/1(Fri)
    記事番号: 
    1
  • エクソン社模擬裁判:気候変動の研究結果を隠蔽したエクソン社を活動家が「気候変動罪」で訴える

    エクソンモービル社が長年、化石燃料が地球温暖化の原因になるという研究結果を隠蔽していたことが明らかになり、ニューヨーク州検事総長が犯罪捜査を開始しましたが、連邦政府に対しても大手タバコ会社への捜査と同様の措置を求める声があがっています。先日のパリで開催された国連気候変動サミットでは、それを先取りして、活動家がエクソン社を「気候変動罪」で訴える「模擬裁判」のイベントが行われました。会場となった倉庫はエクソン社に対する告発を聴くため、COP21参加者を含む世界中から集まった数百人の聴衆で満員となりました。複数の判事の前で科学者、エネルギー問題専門家、そして気候変動で日々の生活が脅かされるコミュニティ在住者を含む証人が証言を行いました。主任検察官役は、著名な環境保護活動家で350.orgの共同創設者、ビル・マッキベンと、ジャーナリストのナオミ・クラインで、この2人が証人に対し尋問質を行いました。

    dailynews date: 
    2015/12/31(Thu)
    記事番号: 
    2

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