12月19日におこなわれた民主党の大統領候補討論会で、最有力候補のヒラリー・クリントンは、イスラム国(ISIS)打倒かシリアの独裁者バッシャール・アル=アサド転覆かという、彼女が言うところの「誤った二択」をはねつけました。「ISISとの関連はないがアサドの排除を第一目的としているシリア現地の戦士に、何らかの政治的、外交的プロセスが進行中だという確信を与えることができない限り、シリア内で我々がISISを打倒するための支援を得ることはないでしょう」と、クリントンは述べました。対抗馬であるバーニー・サンダースとマーティン・オマリーは、アサドの運命を決めるのは米国ではないとして反対しました。「ああいう権力を持つ人々は、学習する能力を備えていなければなりません」と、クリントンについてハーシュは言います。「大統領を含め政府の人間は、独裁者を退陣させたら次に何が起こるかということを認識し、自分の行動について時間をかけて真剣に考えなければならないということを、リビアの経験から学んでいてもおかしくないと思います。リビアの最高指導者カッザーフィー(カダフィ)の排除が惨憺たる結果を招いたことは、どんな基準に照らしてもいまでは明白でしょう。あれは、ひどい決定でした。それなのに、我々はそこからちゃんと学んでいないようです」。