デイリーニュース

  • 手頃な値段の住宅危機と記録的な数のホームレスに直面したニューヨーク州議会が画期的な賃貸者保護法を制定

    ニューヨークでは、州議会議員が賃貸者に過去4半世紀において最強の保護をもたらす法案で合意に達したとの発表を受け、居住の権利活動家は喜びにわきたっています。この合意は、現行の家賃規制法が今週末に期限切れを迎える数日前に達成されました。これにより、アパートの家賃が一定限度を超えると家賃の値上げ規制を解除することを家主に許可し、また家賃が規制されているアパートでも改装をすれば家賃を上げることができた現行法は、廃止されます。議員たちが合意にいたったいきさつを、デモクラシー・ナウの共同ホスト、フアン・ゴンザレスが説明します。同様な立法の試みは全米各地数カ所で行われており、州内の市や町などの地方自治体がもつ家賃規制に関する権限を拡大し、アフォーダブル住宅[収入に応じた適正な家賃や価格の住宅]の供給を増加させることが期待されています。

    dailynews date: 
    2019/6/12(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 報道の自由への攻撃:アフガニスタンでの戦争犯罪を明らかにした放送局をオーストラリア警察が強制捜査

    報道の自由を求める複数の団体が、ジャーナリストに対する警察による2件の強制捜査に警鐘を鳴らしています。オーストラリア連邦警察は6月5日、シドニーにあるオーストラリア放送協会の本社を強制捜査し、オーストラリアの特殊部隊の兵士たちがアフガニスタンで戦争犯罪を犯したかもしれないと明らかにした2017年の報道についての情報を求めて数千の書類を捜索しました。この強制捜査は、メルボルンの警察がヘラルドサン紙の記者アニカ・スメサートの自宅を家宅捜索した翌日に行われました。オーストラリア人の教授ジョセフ・フェルナンデスと、「ジャーナリストの自由のための同盟」(Alliance for Journalists’ Freedom)の創設者で代表のピーター・グレストに話を聞きます。グレストはエジプトでの政治危機を取材していた2013年から2014年に400日間投獄されていました。

    dailynews date: 
    2019/6/11(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ジェイ・インスレー知事が語る環境難民、ボーイング社への税控除、彼がトランプは人種差別主義者だと感じる理由

    ワシントン州のジェイ・インスレー知事に、2020年の大統領選への彼の出馬、移民問題、軍産複合体について話を聞きます。インスレーはさらに、今まで以上の難民の受け入れ、トランプ大統領によるイスラム教徒の入国禁止令を終わらせることを公約しています。ワシントン州は2017年、トランプの最初の入国禁止令に異議申し立ての提訴をした最初の州でした。

    dailynews date: 
    2019/6/11(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「私たちは存在の危機に直面している」インスレー知事 気候変動討論会を拒否する民主党全国委員会を非難

    民主党全国委員会(DNC)は、気候変動危機だけを議論する討論会開催を求める呼び掛けを拒否し、さらに気候問題に関するDNC主催ではない討論会に参加する候補者全員をブラックリストに入れると脅したことで批判にさらされています。DNCのトム・ペレス会長は最近、気候活動家たちに対し、特定の問題について討論会を主催することは現実的ではないと話しました。気候変動に焦点を当てた討論会を呼び掛けた初の民主党大統領候補であるワシントン州のジェイ・インスレー知事に話を聞きます。彼は、気候問題の解決策を議論しようとする人たちの声を黙らせようとしているとして、DNCを非難しています。インスレーは「次の大統領のあとにもう一度別のチャンスがくることはないのです。私たちは今行動しなければ天変地異に直面することになります」と述べました。

    dailynews date: 
    2019/6/11(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ウィリアム・バーバー牧師:人種差別的な選挙区分けが南部に共和党の牙城を築いた 断固として奪い返すべき

    長年にわたって公民権運動を率いてきたウィリアム・バーバー牧師が6月6日、2017年におこなわれた抗議活動での不法侵入で有罪判決を受けました。抗議はノースカロライナ州の医療制度改悪、ゲリマンダリング(不正な選挙区分け)に対する抗議でした。バーバーは、投票所でのID提示を義務付ける有権者ID法と選挙区の再区画は黒人票の影響力を弱める懸念があるとして共和党指導者に面会を求めたところ拒否され、ノースカロライナ州議事堂での座り込みを組織、退去命令に従うことを拒否していました。全米黒人地位向上協会(NAACP)ノースカロライナ支部代表で、「貧者の運動:道徳復活のための全国的呼び掛け(Poor People's Campaign: A National Call for Moral Revival)」のリーダーの一人でもあるバーバーは、「投票者の抑圧やゲリマンダリングに顕著にみられる組織的な人種差別と、貧困、医療の欠如、環境破壊、戦争経済を結びつけて考え始める必要があります」と言います。6月12日には米国の最も脆弱なコミュニティーを攻撃するトランプ政権に抗議するためワシントンDCで宗派のリーダーや宗教グループに加わり、ホワイトハウスまでデモ行進します。

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    2019/6/10(Mon)
    記事番号: 
    2
  • トランプのかんしゃく 「対メキシコ関税見送りは偽の危機への偽の解決策」とロリ・ウォラック

    メキシコとの対立の深まりと共和党からの反発に直面していたトランプ大統領は6月7日、メキシコからの全輸入品に対する5%関税を回避することで両国が合意したと発表しました。この関税措置は10日にも発効し、10月までに25%に引き上げられる予定でした。ワシントンでは、トランプの発表まで3日にわたってメキシコと米国との交渉が行われていました。米当局は、合意が実現したのは、メキシコが国家警備隊を全国、特に南部国境に配備し、米国に向かって北上する移民の流れを食い止めることを約束したためだと述べています。当局はまた、亡命を求める中米からの移民について、移民裁判所での認可が出るまで米国がメキシコに送り返すことができる「メキシコ残留政策」(Remain in Mexico policy)の拡大にメキシコが同意したと発表しました。しかしニューヨーク・タイムズ紙は8日、国境に軍隊を送る計画は既に3月に合意されていたと報じています。パブリック・シチズンのグローバル・トレード・ウォッチ代表で、The Rise and Fall of Fast Track Trade Authority(『ファストトラック貿易権限の盛衰』)の著者ロリ・ウォラックに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/6/10(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「セントラルパーク・ファイブじゃない」冤罪少年たちの人間性を回復するエイバ・デュバネイのTVシリーズ

    本日の番組はエイバ・デュバネイ監督のロングインタビューです。デュバネイ監督の新作テレビ・シリーズ(4部作)When They See Us(『彼らが私たちに会うとき』)は、ハーレム出身の5人の10代の少年たち(4人はアフリカ系、1人はラティーノ)の物語です。5人は、ニューヨークのセントラルパークでジョギングに来ていた白人女性をレイプし殺害しかけたとして、誤って訴追され有罪判決を受けました。少年たちの人生に決定的な影響を及ぼした夜は、1989年4月19日、30年以上前のことでした。その後のセンセーショナルな裁判で、彼らは「セントラルパーク・ファイブ」として知られるようになりました。アントロン・マクレイ、ケビン・リチャードソン、ユセフ・サラーム、レイモンド・サンタナの4人はそれぞれ6〜7年の服役、また唯一成人として裁かれたコリー・ワイズは 13年以上も刑務所で過ごしました。このテレビシリーズは見るのが苦しくなるような細部を描くことにより、刑事司法制度の内部の働きが非白人を裏切るように設計されていることをあばき、少年たちへの冤罪判決が引き金となった数十年にわたるトラウマを明るみに出しています。また、冤罪を生み出した人々の責任も、手厳しく追及しています。

    dailynews date: 
    2019/6/7(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 工場農場からカモや子豚を救出し 懲役刑に直面する動物保護活動家にインタビュー

    カリフォルニア州ペタルーマのライシャルト・ダック農場で、動物たちを救出し抗議活動を行ったことで、暴徒鎮圧用の装備を装着した警察に逮捕された動物保護活動家100人近くが6月6日、釈放されました。この農場は動物を拷問していると活動家たちが非難している農場です。動物の権利保護団体「各地で直接的行動」(Direct Action Everywhere)の600人以上の活動家が3日、この農場の屠殺場に突入、チームごとに入口やカモの餌場に自らを鎖で縛り付け、殺処分の列に自分の首を鍵で固定したりしました。複数の活動家が屠殺場にまで入り、足を縛りさかさまに吊るされていたカモを救出しようとしました。屠殺場内で活動家らはU型ロックを使って自分の首を金属製のカモ屠殺ラインに縛り付けました。屠殺場の従業員が活動家らを殺すと脅し、機械のスイッチを入れたため、活動家のトーマス・チャンはU型ロックで吊るされたまま引きずられ、金属製のポールに引っかかり危うく窒息しそうになりました。チャンはその後、救急車で運ばれ、神経損傷と強い痛みで治療を受けました。彼はすでに退院しています。「各地で直接的行動」の共同創設者でリード・オーガナイザーのプリヤ・サハニとウエイン・ショングに話を聞きます。ショングは3日の活動中に逮捕され5日に釈放されました。

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    2019/6/6(Thu)
    記事番号: 
    3
  • トランプ大統領キューバへの経済攻撃をエスカレート 米国人の教育・文化的交流も禁止に

    キューバの経済を更に圧迫することを狙い、トランプ政権の財務省は6月4日、人材交流プログラムを終了すると発表しました。米国人は基本的にキューバへの渡航が禁止されているため、組織されたグループ旅行に参加してキューバを訪れるのが一般的な手段でした。今回の発表で民間のクルーズ旅行も禁止されたため、5日、クルーズ会社カーニバル・コーポレーション、ロイヤル・カリビアン、そしてノルウィージャンが、キューバへの旅行を中止すると発表、80万件近い予約に影響が出ています。スティーブン・マヌーチン財務長官は声明で、今回の禁止処置は、キューバが「(中南米で)共産主義への足掛かりを作っており、ベネズエラやニカラグアなどで米国の敵対勢力を支えている」ことに対する報復であると主張しています。キューバはベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を支持していますが、米国は反政府派リーダー、フアン・グアイドを支援、マドゥロ政権の失脚を求めています。トランプ政権は、4月にキューバ革命中に接収された民間不動産を使用して事業を展開するキューバ国内の企業を米国市民が訴えることを許可しました。キューバのミゲル・ディアス=カネル大統領は、このニュースに対し「キューバは新たな脅威と規制に恐れることも取り乱すこともしない。働き、創造し、努力して対抗するのがわれわれの答えだ。

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    2019/6/6(Thu)
    記事番号: 
    2
  • スーダンで「大虐殺」:軍が100人を超える座込み抗議者を殺害 それでも民間統治を求めるデモは続く

    スーダンでは6月3日の朝、非暴力の座り込みをする抗議者たちに軍が襲撃をかけ多くの死傷者が出ています。犠牲者数は100人を超えたと見られています。今も続く反政府デモに参加している医師らによれば、今回の大虐殺後少なくとも40体の遺体がナイル川から上がったということです。一方、国営の通信社は6日、死者数は46人だったと報道しています。暫定軍事評議会は5日、今回の暴力に対する捜査を開始したと発表、民主化への移行に向けて対話を再開したいとしていますが、評議会はその数日前に、反政府連合との合意を全て破棄しています。反政府側は市民への暴力が続いている間は軍との交渉はしないとしています。様々な市民社会グループで構成されるデモ参加者は、数か月に渡る大衆の蜂起の後、4月にオマ ・アル=バシール大統領を退陣に追い込みましたが、その後軍が暫定政権をたて国を支配してきました。市民は今も民主的な暫定政権を求めています。スーダン人の活動家で先日、ハルツームを訪れたばかりのマリーン・アルニールに話を聞きます。軍が踏み込む数日前にアルニールも座り込み抗議に参加しました。(画像クレジット:EBRAHIM HAMID/AFP/ゲッティ・イメージズ)

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    2019/6/6(Thu)
    記事番号: 
    1

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