デイリーニュース

  • 米裁判所がアマゾン汚染に対するシェブロン社の責任を問うエクアドル裁判所を支持

    米控訴裁判所は、石油大手シェブロン社はアマゾンの熱帯雨林の大規模汚染に対する180億ドルの罰金を回避することはできないと判決を下しました。アマゾンの住人らは2011年初めにエクアドルの裁判所で損害賠償を勝ち取りましたが、シェブロン社はこの決定について上訴すると述べています。今回の判決は、エクアドルと米国だけでなくオランダのハーグの裁判所でも争われた、この複雑な18年間にわたる法廷闘争の最新状況です。シェブロン社を訴えているアマゾン住人らと密接に関わっている人権団体アマゾン・ウォッチの事務局長アトッサ・ソルターニから話を聞きます。クリントン・グローバル・イニシアティブ(Clinton Global Initiative)と国連総会という二大集会と合わせてアマゾンでの環境問題に注目を集めるため、彼女は今週ニューヨークに滞在しています。

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    2011/9/20(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 米軍の同性愛公言禁止政策「聞いてもいけない、言ってもいけない」が撤廃

    「聞いてもいけない、言ってもいけない」(Don't Ask, Don't Tell)政策はもうありません。米軍の長年にわたる同性愛公言禁止政策が、9月20日の東部時間の深夜12:01に公式に失効しました。議会は2010年に同禁止政策の撤廃を可決しましたが、オバマ大統領はその執行を軍指導部の承認が得られるまで延期していました。米国防総省は同禁止政策を施行することはもうないとし、これで同性愛者は公然と入隊できることになります。「聞いてもいけない、言ってもいけない」政策に反対する人々の声を長年紹介してきた当番組からの抜粋を放送します。この中には、同禁止政策の下で除隊処分になった、陸軍士官学校の卒業生でイラク戦争の退役軍人ダン・チョイ中尉も含まれています。How We Won: Progressive Lessons from the Repeal of ’Don’t Ask, Don’t Tell(『我々はどうやって勝利を勝ち取ったか:聞いてもいけない、言ってもいけない政策撤廃から学ぶ進歩的なレッスン』)の著者であるアーロン・ベルキンからも話を聞きます。軍関係者にとってのこの勝利の影響についてベルキンは「現場の軍隊にとっての大きな違いは、解雇されることなく“自分はゲイだ”という言葉を発せるようになったということだけです」と言います。

    dailynews date: 
    2011/9/20(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ジェシー・ジャクソン師が語る富俗層への増税、「ウォールストリートを占拠せよ」抗議デモ、パレスチナの国連加盟申請

    オバマ大統領は9月19日、財政赤字削減案の一環として富俗層への増税を提案し、同案を“階級闘争”と呼ぶ反対派に対応しました。6人に1人の米国人が貧困生活を送っているにもかかわらず、共和党はこの増税を阻止することを明言しています。ジェシー・ジャクソン師に、オバマの計画がメディケアとメディケイド(低所得者向け医療保険)削減をも含む理由について話を聞きます。「その結論に行き着く前にまず、どこに金があるのか、一体金はどこにあるのか追求するべきだ」とジャクソンは言います。「金は4つの戦争に注ぎ込まれている。金は課税分を払わない企業の中にある。金は銀行の中にある」。ジャクソンは、現在ニューヨーク市で抗議活動中の「ウォールストリートを占拠せよ(Occupy
    Wall Street)」を支持すると言います。現在保留中の、ラルフ・ネーダーによる予備選でのオバマへの対抗者擁立と、パレスチナの国連加盟申請決議についても話を聞きます。

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    2011/9/20(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ジョージア州恩赦委員会が恩赦を却下 9月21日にトロイ・デイビス死刑執行へ

    9月20日の番組の放送終了直前に、ジョージア州恩赦仮釈放委員会は、トロイ・アンソニー・デイビスの恩赦を却下したと発表しました。同委員会は、ジョージア州法の下で執行猶予を認める唯一の権限を持っています。デイビスは現段階で、9月21日の午後7時に薬物注射で死刑になる予定です。デイビスは、1989年の非番の白人の警官殺害事件で有罪判決を受けました。それ以来、警察関係者でない9人の証人のうち7人が証言を撤回し、デイビスと事件現場を結び付ける物的証拠はありません。アムネスティ・インターナショナル、全米有色人地位向上協会(NAACP)をはじめ多くの団体が彼の恩赦を求めています。元連邦捜査局長官のウィリアム・セッションも、デイビスが有罪かどうかのさらなる調査を求めている一人で、他にも、ローマ教皇ベネディクト16世、元米大統領ジミー・カーター、南アフリカ聖公会の大主教デズモンド・ツツらがデイビスの支援に名を連ねています。デイビスの命を救う運動を熱心に支援し続けている、公民権運動の活動家でレインボー/PUSH連合設立者のジェシー・ジャクソン師から話を聞きます。また、憲法プロジェクトの刑事司法プログラム(the

    dailynews date: 
    2011/9/20(Tue)
    記事番号: 
    1
  • チョムスキー:2012年大統領選の共和党候補者らは「国際社会における正気の態度の範囲外」

    MIT名誉教授ノーム・チョムスキーは、共和党の大統領候補指名争いに出馬した候補者たちの気候変動といった問題への立場を語り、候補者たちを「非常に奇妙」と呼びます。「ご存知の通り、私はずっと前からオバマ大統領の熱烈な支持者ではありません。しかし彼は少なくとも、現実世界のどこかにいます」とチョムスキーは述べ、「おそらく予備選に勝利して共和党候補者を勝ち取る可能性がとても高く、そしてもしかしたら大統領選に勝利するかもしれないペリーは、しばしば宇宙空間にいるのです」と語りました。

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    2011/9/19(Mon)
    記事番号: 
    6
  • チョムスキー:米国とイスラエルは中東に「有意義な民主主義が生まれること」に強く反対している

    今月初め、トルコ政府は、2010年のガザ向け支援船団へのイスラエル軍の攻撃に関する国連の報告書が発表された後、イスラエルの大使と上級外交官たちを追放しました。同報告書は、ガザ支援船団の旗艦マビ・マルマラ号へのイスラエルの「度を越した理不尽な攻撃」を非難しました。このイスラエルの攻撃で9人が死亡しました。一方で報告書は、イスラエルに対し遺憾の意を示す声明を出し、亡くなった人々と負傷した乗船者の家族への補償を行うよう求めました。しかしイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は謝罪を拒絶しました。MIT名誉教授ノーム・チョムスキーに、イスラエルとの長年の同盟国だったトルコとエジプトの関係と、両国の関係が崩れることがいかに「地域内でイスラエルが孤立化するために大きな影響を与える」かについて、話を聞きました。

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    2011/9/19(Mon)
    記事番号: 
    5
  • チョムスキー:NATO軍によるリビア空爆の正当性と石油の争奪

    ムアマル・カダフィ大佐の捜索は依然続いていますが、MITの名誉教授ノーム・チョムスキーはNATO軍の空爆の正当性に疑問を投げかけています。「私は、飛行禁止区域を作り、市民を保護することについては、正しさを主張できると感じていましたが、内戦に直接参加して、ほぼ全世界が支持していた可能な選択肢を損なったことについてはずっと難しいでしょう」とチョムスキーは語ります。「リビアで重要なのは、なによりもまず、この国は石油が豊富だということです。それほど悪い状況にはならないと予測できる理由もいくつかありますが、ただし、今の段階で今後の状況を予想しようとする人は、とても性急すぎる人でしょう」

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    2011/9/19(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 「四方八方から発砲してきた」イエメンでデモ参加者多数が死亡

    イエメンでは、政府によるデモ隊への暴力的な弾圧が激しさを増しており、この2日間は、数か月のあいだで最悪の流血の事態となっています。少なくとも21人のデモ参加者が19日、首都サヌアで死亡しました。18日には26人が射殺され、数百人が負傷しました。デモ隊は、退陣の約束を再三にわたって反故にしているアリ・アブドラ・サーレハ大統領の、33年に及ぶ政権を終わらせるように呼びかけています。前週、サーレハ大統領は、野党に権力の座を譲るための交渉を行う権限を副大統領に与えました。このイニシアチブは湾岸6か国で形成される湾岸協力会議により提案され、1978年からイエメンを統治してきたサーレハ大統領からの平和的な権力移行を切り開くものです。首都サヌアにいる政治アナリストで「民主主義覚醒運動(Democratic Awakening Movement)」の共同創立者であるアブドルガニ・イリヤニに、イエメンの最新情報を聞きました。

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    2011/9/19(Mon)
    記事番号: 
    3
  • デイビッド・グレイバー:米国の貧困層の債務は帳消しにするべきだ

    オバマ大統領は財政健全化のため、増税や、メディケアやメディケードのような医療保険制度の削減を含む赤字削減案の骨子をまとめる準備を行っています。これに対して文化人類学者デイビッド・グレイバーは大胆な提案を行っています。それは国内の貧困層の債務を帳消しにする、というものです。「富裕層の間や政府の間での債務はいつでも再交渉の余地があり、それは世界の歴史を通じて実際に行われてきました。そうした負債は、変更できない決定事項ではないのです」とDebt: The First 5,000 Years(『債務:最初の5000年』)の著者であるグレイバーは語ります。「一般的に言って、貧困層が富裕層に債務を持つときに限って、債務は突然、『神聖な義務』となり、他の何よりも優先されるようになります。債務の再交渉が、考えられないことになるのです」

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    2011/9/19(Mon)
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    2
  • 「ウォールストリートを占拠せよ」NY金融街で数千人がデモ、野営地を設置

    ニューヨークの金融中心地ウォール街に17日から数千人の抗議者が集まって始まった「ウォール街を占拠せよ(Occupy Wall Street)」と呼ばれる運動は、3日目を迎えた今日、デモ参加者が行進を行います。カイロのタハリール広場やマドリードのプエルタデルソル広場で行われた大規模な抗議運動に触発されて、数百人の参加者がこの2日間ウォール街の周辺で夜を過ごしました。デモクラシー・ナウ!のサム・アルコフが撮影した抗議行動のビデオレポートを放送し、さらにブログ「非暴力闘争の遂行」(Waging Nonviolence)の編集者ネイサン・シュナイダーに、抗議行動の最新情報を現場から報告してもらいます。また一連の抗議運動に参加した人類学者のデイビッド・グレイバーにも話を聞きました。「(エジプトとスペインでの)デモ参加者の多くは若者で、大半はそれぞれの国の教育制度をまっとうし、多額の債務を抱えて卒業してみれば、就職するのは絶望的に難しいことが分かったのです。既存体制は彼らを完全に裏切った。もし生きる価値のある社会ができるとするなら、私たちはそれを自分たちの手で生み出す必要があります」とグレイバーは語りました。

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    2011/9/19(Mon)
    記事番号: 
    1

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