デイリーニュース

  • 元国土安全保障省のアナリスト 米国内の極右軍事勢力についての警告がどのように闇に葬られたか

    多くの人々はシーク教寺院での銃乱射事件にショックを受けていますが、今日のゲスト、ダリル・ジョンソンは何年も前に、そのような襲撃事件はいつ起きても不思議ではないと警告していました。ジョンソンは2009年、米国国土安全保障省(DHS)の上級アナリスト在職中、米国内での暴力的右翼過激派が持つ危険性の増大について警告した報告書をまとめました。その報告書は、政治批判に火をつけました。共和党の議員や人気トーク番組のホストの圧力で、国土安全保障省は、結局ジョンソンの報告書を否認しました。ジョンソンは、15年間国内のテロリストグループ、特に白人至上主義者とネオナチを研究してきた経験に基づいて結論を出したのでした。「この報告書を出すにいたるまで、我々は、国内のテロリズムに対して非常に良い仕事をしていると法執行官や諜報部員から多くの賞賛を得ていました。」とジョンソンは言います。「それが、国土安全保障省は、政治的な反撃を行うどころか、我々の仕事をすべて中断すると決定したばかりでなく、調査班を解散し、我々を役所内の別の分野に配置換えしました。それからは、どんどん役所に居づらくなりました。

    dailynews date: 
    2012/8/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 作家が語る「シーク教寺院銃乱射事件は米軍内に等級を超えて広がる白人至上主義の産物だ」

    ウィスコンシン州のシーク教寺院の襲撃犯、ウェイド・マイケル・ページは1992年から1998まで米軍在役中、自分のネオナチの思想を隠そうとはしませんでした。ジャーナリストのマット・ケナードに話を聞きます。ケナードは、来月出版予定の本、Irregular Army: How the U.S. Military Recuruited Neo-Nazis, Gang Members, and Criminals to Fight the War on Terror (『寄せ集め軍隊:米軍はいかにネオナチ、ギャング、犯罪者を対テロ戦争を戦うために徴兵したか』)のなかで、米軍内での極右急進派の興隆について詳しく述べています。「どこの基地も白人至上主義者の問題を抱えています。彼らに対する活動の制限がないためです」とケナードは言います。「特定の基地に限った問題ではありません。米国の全基地の問題でした。そしてそれが、イラク各地、アフガニスタン各地にひろがりました。」

    dailynews date: 
    2012/8/9(Thu)
    記事番号: 
    2
  • シーク教寺院の襲撃犯ウェード・マイケル・ページを知る学者 「ネオナチの兵士たちとミュージシャンらが彼の憎しみを形成した」

    数年前、ネブラスカ大学教授のピート・シミは心理作戦担当の軍隊に勤務していたホワイト・パワー主義のミュージシャンに会い、インタビューを行いました。8月5日、ウィスコンシンのシーク教寺院を襲撃して6人の信者を殺害したウェイド・マイケル・ページがまさにその人物でした。自らの手による銃撃で死亡したページは、ネオナチ音楽シーンに長年関わってきた退役軍人でした。米軍の新聞、スター・アンド・ストライプス紙は、ページは軍隊に在籍中、白人至上主義に没頭し、兵士としての任務中に人種差別的な意見をとうとうと弁じていたと報道しています。ページの政治観、ホワイト・パワー・ミュージックシーン、軍隊時代のページについてシミに話を聞きます。「ページは在役中に、白人至上主義グループに既に関わっていた現役の軍人を通じて、ネオナチの信念に共鳴し始めました」とシミは言います。「私が彼に会った頃には、彼は、ホワイト・パワー・ミュージック シーンに関わることで、より大きな白人至上主義運動に貢献することができるという目的意識を感じていました。そして、実際ホワイト・パワー・ミュージック シーンはそのような役割を果たしています。」

    dailynews date: 
    2012/8/9(Thu)
    記事番号: 
    1
  • テキサス州 IQ61の男性を処刑 州政府はスタインベックの小説を引用して判決を正当化

    昨晩、テキサス州は54歳の死刑囚マービン・ウィルソンを処刑しました。ウィルソンには知的障がいがあり、大人になっても親指しゃぶりをやめなかったとという証言は無視される形になりました。彼の弁護士は、ウィルソンのIQテストの結果は61で、責任能力の基準値を9ポイント下回るため、そのテスト結果を考慮すれば、知的障害者の処刑を禁ずる2002年の最高裁の判決に基づき、死刑を免れるべきだ主張しました。ウィルソンは単独の薬を使用した薬物注射により、テキサスで死刑執行された2人目の死刑囚です。デモクラシー・ナウ!のプロデューサー、ルネ・フェルツに話を聞きます。フェルツはテキサスに重点を置き、長いあいだ死刑について取材し、同州で今も行われている発育障害のある囚人の処刑について取り上げてきました。フェルツは有名な作家ジョン・スタインベックの息子がテキサス州を非難する声明を読み上げました。声明はテキサス州がステインベックの小説『二十日鼠と人間』の登場人物レニー・スモールを、知的障がいをもつ被告が死刑に処せられるべきか否かを判断する基準として使っていることを厳しく非難しています。

    dailynews date: 
    2012/8/8(Wed)
    記事番号: 
    3
  • カリフォルニア州リッチモンドのシェブロン石油精製所火事 900人以上が病院で手当を受ける

    カリフォルニア州リッチモンドのシェブロン石油精製所の大火事で、900名以上の住民が病院で手当てを受けました。8月6日、一連の爆発から激しい火事となり、煙が噴出したことで、数万人に上る付近の住民は窓もドアも閉めたまま自宅で待機するよう指示されました。現在は沈静化したとシェブロンは発表しています。リッチモンド市長で緑の党所属のゲイル・マクラグリンに話を聞きます。マクラグリンは火事の原因を徹底的に捜査すると言います。「この地域には、長い間シェブロンと戦ってきたコミュニティがあります。私は彼らの代表であることを誇りに思います」。リッチモンドで環境正義を求めるグループ「より良き環境を求めるコミュニティ(Communities for a Better Environment)」を組織するアンドレ・ソトにも話を聞きます。同会は、シェブロンの環境影響報告書の内容に関して同社を訴えたことがあります。「シェブロン側は話し合いの席に着くことも拒否し、課税が正当であるか、コミュニティーの環境保護が行き届いているか、環境正義など、広範囲の問題についてもコミュニティと誠意を持って協議することを拒否しました」とソトは言います。

    dailynews date: 
    2012/8/8(Wed)
    記事番号: 
    2
  • DREAM法活動家 若者の拘留実態を明かすためにフロリダの移民勾留センターへ潜入

    オバマ政権の新しい政策では、米国に連れてこられた時点で16歳未満の子供であった約130万人近くの在留資格の無い移民(undocumented immigrants)の国外退去処分を阻止することができます。このプログラムが有効となる
    2012年8月15日以降は、30歳以下の学生で一定の条件を満たせば、国外退去処分に対して2年間の猶予を与えられます。DREAM法(The Development , Relief and Education for Alien Minors Act=外国人若年層開発・救済・教育法)の活動家マルコ・サーベドラに話を聞きます。サーべドラはフロリダの勾留施設に潜入し、同施設に拘留中の移民の解放を求める運動を起こしたことで先週末、再度逮捕されました。ニューヨーク移民連合(New York Immigration Coalition)のトレーニング・ディレクター、トム・シーにもこのプログラム「幼年期入国者への留保措置(Deferred Action for Chilhood Arrivals)」の影響について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/8/8(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 最高裁判決を無視し、テキサス州が知的障害者の死刑執行へ

    2002年に連邦最高裁判所が知的障害者の死刑の禁止を決定したにもかかわらず、テキサス州は8月7日夜、死刑囚マービン・ウィルソンの死刑を執行しようとしています。ウィルソンは1992年に、ジェリー・ウィリアムズを喧嘩中に殺害したとして有罪判決を受けました。彼のIQはわずか61で、これは精神に障害があり死刑には不適格であることを証明する基準値の70をはるかに下回っています。しかし、テキサス州はIQテストの実施に問題があったと主張し、連邦控訴裁判所は同州の決定を覆すことを拒否しました。過去6年に渡りウィルソンの控訴のためにほぼ無償で取り組んできた弁護士のリー・コバースキーと、死刑制度について市民を啓蒙する非営利団体である「死刑情報センター」(the Death Penalty Information Center)の代表リチャード・ディーターから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/8/7(Tue)
    記事番号: 
    3
  • シーク教コミュニティの活動家シムラン・ジート・シング:ウィスコンシンの乱射に対し「私は恐怖の中で生きることを拒む」

    ウィスコンシンの寺院で射殺されたシーク教信者を追悼する葬儀が開かれています。番組では、シーク教コミュニティの活動家でコロンビア大学の宗教学の博士課程在籍のシムラン・ジート・シングに話を聞きます。彼は8月5日の乱射事件を受けて、" As A Sikh-American I Refuse To Live In Fear And Negativity "「シーク教徒の米国人として、私は恐怖と否定の中で生きることを拒む」と題する意見を投稿しました。その中でシングはこう書いています、「何が暴力のきっかけになったのかを理解することは重要ですが、そのことがその暴力への我々の反応を決める思考に影響を与えるべきではありません。我々は愛と慈悲を持って対し続けることによって、米国とシーク教徒の伝統を継承すべきです。皆で手を取り合って立ち上がり、ウィスコンシンでの悲劇を我々の国のための転機へと変えましょう。」シーク教寺院の乱射を取材したミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙のドン・ウォーカー記者にも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/8/7(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ネオナチの狂気:シーク教寺院銃乱射の犯人は元陸軍の心理作戦担当で白人至上主義のミュージシャン

    ウィスコンシン州オーククリークのシーク教寺院で6人の信者を射殺し、3人に重傷を負わせた後、警察に射殺された男の素性についてさらなる詳細が明らかになりました。犯人のウェイド・マイケル・ぺージは40歳の白人の元陸軍軍人で、白人至上主義者集団と関係があり、極右ロックバンドのメンバーでした。ページの見解を追跡していた南部貧困法律センター(SOLC)は、彼のことを「人種差別主義で白人至上主義バンドのリーダーを務めてきた、怒りを宿したネオナチ」と表現しました。ページは陸軍では心理作戦対応部隊で働き、フォートブリス空軍基地とフォートブラッグ空軍基地に配属されていました。SOLCのマーク・ポトックと、ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙のためにシーク教寺院の乱射を取材したドン・ウォーカー記者に話を聞きます。

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    2012/8/7(Tue)
    記事番号: 
    1
  •  バージニア工科大学銃乱射事件の生存者コリン・ゴッダード:「次の惨劇を防ぐため、追悼の次に銃規制を」

     ウィスコンシン州警察はシーク教寺院銃乱射事件の容疑者を元米軍兵士のウェイド・マイケル・ページと特定しました。AP通信によると、ページは1992年4月に入隊、1998年10月に非名誉除隊をしています。ウィスコンシン州での銃乱射事件は12人の死者、58人の負傷者を出したコロラド州オーロラ市銃乱射事件からわずか2週間後に起きました。本日は、2007年に起きたバージニア工科大学銃乱射事件の生存者で、現在は銃暴力を防ぐブレイディ・キャンペーンに参加するコリン・ゴッダードと、ウィスコンシン州に拠点を置くネイション誌のジョン・ニコラスに、米国の銃規制の現状について話を聞きます。「私たちは同じ会話を何度も交わし続けることはできません。銃乱射事件が起きると同情し、お互いの顔を見て『こんな事があっていいんだろうか』と語り合い、それ以上、何もしない。今こそ銃問題に対策を講じる時であり、国民はそれを理解しつつあります」とゴッダードは語ります。

    dailynews date: 
    2012/8/6(Mon)
    記事番号: 
    4

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