家庭内暴力や性的暴行の被害者を保護する「女性に対する暴力法」(VAWA)」が、保護の対象を拡大した歴史的な修正新法としてオバマ大統領の署名で復活しました。VAWA法は1994年に成立しましたが、2011年に、新たな保護対象の拡大をめぐって共和党が修正案を阻止したため失効しました。修正新法は今年2月末、ようやく共和党が採決に合意したため下院で可決されました。新法はアメリカ先住民の部族の土地で起きた虐待に関して非先住民アメリカ人に対しても部族当局が公訴権を持つという画期的な追加条項を含みます。さらに史上初めてのこととして、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーの虐待被害者をも保護対象に含むと特記してあります。ホワイトハウスで7日の同法再承認式に臨んだ2人のゲストを迎えます。フアナ・マヘル・ディクソンは「アメリカインディアン全国会議」(National Congress of American Indians)の初代副会長です。マラ・キースリングはトランスジェンダーの権利活動家で「トランスジェンダーの平等を求める全米センター」(National Center for Transgender Equality)の創設者で事務局長です。