デイリーニュース

  • モンサント保護法? 遺伝子組み換え作物をめぐる賛否両論の新法令について議論

    オバマ大統領は3月最終週、「モンサント保護法」と批判的に呼ばれる、賛否両論の付帯条項が付いた支出法案に署名し法制化しました。フードアクティビストたちはこれに激怒しています。この付帯条項は、たとえ裁判所が遺伝子組み換え作物が健康上のリスクをもたらすと判断しても、政府は遺伝子組み換え作物の栽培を許可しなければならないというものです。今回の法案に反応して、米国の「食の正義運動」が活性化され、現在、6ヶ月後に条項の期限が切れたときの闘いに向け準備を進めています。食糧と栄養問題に取り組む非営利の消費者擁護団体「公益科学センター」(Center for Science in the Public Interest)のバイオテクノロジー計画のディレクター、グレゴリー・ジャフィーと、「フード&ウォーター・ウォッチ」(Food and Water Watch)の代表でFoodopoly: The Battle Over the Future of Food and Farming in America.(『食の独占:米国の食と農業の未来をめぐる闘い』)の著者、ウェノナ・ホーターの2人のゲストと共に、「モンサント保護法」と遺伝子組み換え食品の安全性について見て行きます。

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    2013/4/2(Tue)
    記事番号: 
    1
  • アーカンソー州でエクソンモービルのタールサンド原油パイプラインが損傷 オバマ大統領がキーストーンXLの命運を検討する中

    カナダから輸送中の数千バレルの原油がアーカンソー州中部で流出し、20世帯ほどが避難を余儀なくされており、エクソンモービルは今もなお汚染除去作業を行っています。20インチの通称「ペガサス」タールサンドパイプラインは29日夜、アーカンソー州メイフラワー付近で破裂し、環境保護局のカテゴリーで定義される「大規模流出」を起こしました。この事故を受けて、これまでも異論のあった、カナダからテキサス州の精製所までタールサンドを輸送するキーストンXLパイプライン建設について、オバマ政権に中止を求める声が再燃しています。「まるで自然が、こういった資源をトラックで運び、パイプに流し入れ、色々なところへ輸送するのではなく、今まで数百万年間、問題なくそこにあったカナダの地下にそっとしておくのが一番良いというメッセージを伝えているかのようだ」と350.orgの創設者ビル・マッキベンは語ります。彼はEaarth : Making A Life On A Tough New Planet(『Eaarth:厳しい新惑星で生きる』)の著者です。

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    2013/4/1(Mon)
    記事番号: 
    4
  • マイク・マクレランド検事殺害、自らも自宅襲撃されたリンダ・ゲフィン検察官が語る

    テキサス州の地方検事、マイク・マクレランドと妻のシンシア・マクレランドが自宅で殺害された事件について、昨年、自宅で何者かに襲われた、テキサス州ハリス郡検察局の首席検事補のリンダ・ゲフィンに話をききます。ゲフィンは、この襲撃が人身売買に対して自分が手がけていた訴追と関連していた可能性があると述べ、受けた苦難について語り、この事件がなぜ、自分が起訴したデュアン・バックに対する死刑減刑運動を支援することも含め、彼女がアドボカシー活動を始めるきっかけになったのかについて話しました。

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    2013/4/1(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 黒人を理由に死刑判決のテキサス州受刑者デュアン・バック、起訴した検察官が死刑執行停止の道を模索

    デュアン・バックが1995年に元恋人のデボラ・ガードナーと彼女の友人のケネス・バトラーを殺害に関して有罪であることは間違いありません。けれどもこの裁判で、陪審員団は仮釈放なしの終身刑ではなく死刑を陪審員団が選択したのは、アフリカ系米国人の犯罪者は社会に将来危険をもたらす可能性がより高いと論じた州の心理学者の証言を根拠にしたからだったとする批判の声が上がっています。本日は2人のゲストをお招きしています。1997年の裁判で次席検察官としてバックの死刑判決を導いたものの、現在は刑執行に反対しているリンダ・ジェフィンと、デュアン・バック弁護団の弁護士で全米黒人地位向上協会(NAACP)弁護基金の刑事裁判部門責任者のクリスティーナ・スウォーンズです。

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    2013/4/1(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 検事補射殺事件から2か月後、今度はテキサス州検事が殺害される:白人至上主義組織アーリアン・ブラザーフッドを捜査

    テキサス州の地方検事と妻が自宅で殺害された事件について、白人至上主義組織が関与している可能性があるとして、捜査が行われています。検事補のマーク・ハッセがカウフマン郡裁判所の外で射殺された2か月後、マイク・マクレランドと妻のシンシア・マクレランドは自宅で銃で撃たれ、殺害されました。この一連の殺人事件は、白人至上主義者組織アーリアン・ブラザーフッド(Aryan Brotherhood)のメンバー34人が起訴された後に、同組織が法執行機関に報復を企てるおそれがあるとテキサス州が警告を発してから数か月後に発生しました。また、マクレランド検事殺害は、コロラド州の刑務所長のトム・クレメンツが自宅のドアベルに応えようとして射殺された事件から2週間もたたないうちに発生しました。その事件から2日後、容疑者の元コロラド州受刑者で白人至上主義者のイバン・スペンサー・イーベルが、テキサス州保安官代理との銃撃戦で射殺されました。本日はヘイトグループを追跡している南部貧困法律センター(SOLC)のマーク・ポトックに話を聞きます。

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    2013/4/1(Mon)
    記事番号: 
    1
  • もう1人のローザ・パークス:モンゴメリーの市バスで座席譲渡を拒んだ最初の少女

    ローザ・パークスの栄誉を称えた2月の座像除幕式で、オバマ大統領は、アラバマ州モンゴメリーで市バスの席を白人客に明け渡すことを拒否したパークスの「たった一つの不服従の行為が(公民権)運動に火をつけた」と述べました。でも、ローザ・パークスが米国史に刻まれる行為を行う9カ月前に、クローデット・コルビンという名の15歳の少女がまったく同じことをしていました。彼女はこのとき逮捕され、その裁判の結果、米連邦最高裁はアラバマ州の乗合バス・サービスに対し人種隔離制度の撤廃を命じる判決を出しました。現在73歳のクローデット・コルビンがブルックリン大学教授ジーン・セオハリスとともに数少ないインタビューに答えます。The Rebellious Life of Mrs. Rosa Parks(『ローザ・パークス夫人の反抗の人生』)の著者でもあるセオハリスは、パークスの勇敢な行為も9カ月前のコルビンの行為がなければ起きていなかったかもしれないと言います。コルビンは、学校でアフリカ系アメリカ人の歴史を学んだことが彼女のその行為を促したのだと言います。「動けませんでした。なぜなら歴史が私をこの席に貼り付けていたからです」。彼女は、バスの運転手や、逮捕しにやってきた警察官に言った言葉を覚えています。

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    2013/3/29(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 自国では銃規制を推進 国連ではNRAと結託して武器貿易条約の弱体化を図るオバマの矛盾

    国内では銃規制法案を通さない議会と激しく対立しているオバマ大統領ですが、700億ドル規模に達する国際的な武器取引については米国は国際条約による規制を阻害している国々の筆頭格です。米国は2012年夏にこの条約の成立をぶちこわし、今週の国連審議でも足を引っ張っています。イラン、シリア、北朝鮮が公式に反対していることが条約の成立を阻害しているとされていますが、進捗を遅らせている米国の役割にはあまり関心が払われていません。米国政府は全米ライフル協会(NRA)など外部の団体からの圧力に屈しているのです。The Shadow World : Inside the Global Arms Trade(『影の世界:世界武器貿易の内幕』)の著者アンドルー・ファインスティンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/3/29(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「イーディ&テア:長かった婚約」:結婚防衛法訴訟を起こしたレズビアン・カップルを描いたドキュメンタリー

    最高裁での結婚防衛法(DOMA)訴訟の原告団代表を務めるのは、83歳のレズビアン女性、イーディス・ウィンザーです。ウィンザーは、女性パートナー、テア・スパイアーとの彼女の「結婚」を連邦政府が認めず、追加の遺産相続税の支払いを強制された後、連邦政府を相手取り訴訟を起こしました。ウィンザーとスパイアーは1962年に出会いまもなく婚約しましたが、スパイアーが亡くなる直前の2007年まで結婚しませんでした。二人の人生は、スーザン・マスカとグレタ・オァフスドティア共同監督・制作の、受賞ドキュメンタリー映画Edie & Thea: A Very Long Engagement(『イーディ&テア:長かった婚約』)となりました。同作品よりいくつかの場面をご紹介します。

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    2013/3/28(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 討論:結婚の平等は保守的制度を強化する? それとも社会変革の後押しとなるか?

    今週は米最高裁判所で、結婚の平等を巡る2つの大きな審理が行われていますが、LGBT運動内でこの問題についてどのように意見がわかれているかを検証します。ベテラン活動家でブロガーでもあるスコット・ナカガワは今週、Why I Support Same Sex Marriage as a Civil Right, But Not As a Strategy to Achieve Structural Change(『同性婚を公民権の一部として私が支持する理由、でもこれが構造的変化を達成する戦略とは思わない理由』)と題された人気エッセーを執筆し、サーバーが2度も落ちるほどのトラフィックを集めました。ナカガワと、結婚防衛法(DOMA)破棄を求めるキャンペーンの先頭に立ってきた団体のひとつ、結婚の自由協会(Freedom to Marry)の全国キャンペーンの責任者を務めるマーク・ソロモンに話しを聞きます。「結婚を巡る問題は、更に大きな自由に向けた非常に重要な一歩ではありますが、これを達成すれば全て解決、となる訳ではありません。闘いを必要とすることはまだ多々あります。米国の社会では、皆が気付いているように大半の人は伝統的な核家族とは異なる形態で暮らしています。実際は国民の大半がこれとは違う暮らしをしていますが、それでも米政府の保護を受けられるべきです」とナカガワは言います。

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    2013/3/28(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 83歳のレズビアン寡婦が起こした訴訟で 最高裁判事 結婚防衛法に疑問を呈す

    同性婚の合憲性を巡る、米最高裁判所での2日間にわたる歴史的な弁論が終りました。3月27日最高裁では、合法的に結婚していても同性カップルには連邦法上の恩恵を与えないとする結婚防衛法(DOMA)の適法性について審理が行われました。DOMAは1996年、当時のビル・クリントン大統領が署名して成立しました。原告の代表を務めるのは、83歳のレズビアン女性イーディス・ウィンザーです。ウィンザーは、連邦政府が同性パートナーとの彼女の「結婚」を認めず、追加の遺産相続税の支払いを強制された後、連邦政府を相手取り訴訟を起こしました。法廷前でのウィンザーのコメントと、法廷での口頭弁論の一部を紹介します。また、結婚の自由協会(Freedom to Marry)の全国キャンペーンの責任者を務めるマーク・ソロモンに話しを聞きます。

    dailynews date: 
    2013/3/28(Thu)
    記事番号: 
    1

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