米国はイエメンでの軍事作戦も急速に拡大しつつあります。3月に入ってから、米国はイエメン各地で49回以上の空爆を行ったと言う報道もあり、ニューヨークタイムズ紙によれば、この数は米国がイエメンで1年間に行った空爆数を上回るということです。米国の空爆は、同国内のアルカイダの活動が疑われるところを標的としてきたはずです。しかし、ウォール・ストリート・ジャーナル紙によれば、米国は現在イランとのつながりを疑われているイエメンのフーシ派(シーア派反政府組織)に対するサウジ主導の攻撃で、兵站や諜報での支援提供しています。2年前の3月に開始された米国支援でサウジ先導のイエメン空爆作戦で、これまで1万人以上が犠牲となってきました。一方、ニューヨークタイムズ紙は、トランプ政権が3月30日にサウジアラビアへの精密誘導兵器の売却の再開を承認したと報じました。オバマ大統領は2016年、サウジアラビアがイエメンでの戦争を拡大していることで、一般市民犠牲者が出ることへの懸念から、これら兵器の売却を一部凍結していました。タイムズ・オブ・ロンドン紙のイエメン特派員として2010年から15年までサヌアを拠点に活動したジャーナリスト、イオナ・クレイグに話を聞きます。