英国が欧州連合(EU)からの離脱交渉に入るまで2週間を切った8日、総選挙の結果テリーズ・メイ首相率いる保守党が議会の過半数を割る大きな敗北を喫しました。メイ首相は英国のEU離脱(ブレグジット)をめぐる欧州各国の首脳陣との交渉に向け、国内の信任を固めたいと、規定より3年前倒しの抜き打ち総選挙に踏み切りました。ところがふたを開けてみると、保守党は明確な多数を勝ち取ることができず、どの政党も単独過半数にとどかない「ハングパーラメント」の状態となりました。「少数ではなく、多数の人々のために(For the many,Not the few)」という基本方針を掲げた労働党のジェレミー・コービン党首は、8日の選挙結果は有権者が「緊縮政策に背を向けた」ことを示していると話しました。英ガーディアン紙のコラムニスト、ポール・メーソンと、受賞歴のあるイギリス人ジャーナリストのメディ・ハッサンに話をききます。彼はアルジャジーラ英語放送のインタビュー番組「UpFront」の司会を務め、『インターセプト』のコラムニストです。