デイリーニュース

  • 民間傭兵会社タイガースワン DAPLに反対する「水の保護者」を「ジハーディストの暴動」呼ばわり

    調査報道サイト『インターセプト』が発表したばかりの衝撃的な調査は、国際的な民間警備会社「タイガースワン」が、ダコタアクセスパイプライン建設に反対する「水の保護者」を軍と同種の対テロ手段を用いた監視の目標にしていたようすを明らかにしています。タイガースワンは、米軍と米国務省の請負会社として活動を開始した会社です。同社は、総工費38億ドルのダコタアクセスパイプラインの開発会社エネルギー・トランスファー・パートナーズ(ETP)に雇われした。この調査報道は、リークされた内部文書に基づいています。文書は、タイガースワンが法執行機関といかに密接に連携して、先住民が主導する非暴力の運動を監視しターゲットとしていたかを明らかにしています。また、文書の中で、タイガースワンは何度も、「水の保護者」を「暴徒」(insurgents)、運動を「イデオロギーに駆られた暴動」と呼んでいました。

    dailynews date: 
    2017/5/31(Wed)
    記事番号: 
    4
  • インターセプト:ISISへの空爆を強化する米国 その代償を支払うのはシリアの民間人?

    ある民間監視グループによると、シリア東部のISISが支配する町アル=マヤーディーンでは5月25日と26日、米国主導の空爆で、47人の子供を含む、少なくとも100人の民間人が殺害されました。米国防長官ジェームズ・マティスは、ISISとの戦いにおいて米国は「殲滅作戦」に転じると語っています。しかし米国が空爆を強化することで、代償を支払うのはシリアの民間人ではないでしょうか。調査報道サイト『インターセプト』のムルタザ・フセインはそんな疑問を投げかけます。フセインの最新の記事は、"The U.S. Has Ramped Up Airstrikes Against ISIS in Raqqa, and Syrian Civilians Are Paying the Price"(「ラッカでISISに対する空爆を強化する米国 その代償を払っているのはシリアの民間人」)です。

    dailynews date: 
    2017/5/31(Wed)
    記事番号: 
    3
  • アムネスティ・インターナショナル:10億ドル相当の米国の兵器が行方不明に ISISの手にわたった?

    最近、機密解除された国防総省の監査で、米軍は、イラクとクウェートに送った、少なくとも10億ドルに相当する兵器と軍事機器の行方を把握できずにいることが判明しました。中には攻撃用ライフル数万丁や装甲車数百台も含まれています。監査では、重複する表計算シートや手書きの領収書、移送を追跡する統合データベースの欠如など、記録作成の不首尾が明らかにされました。アムネスティ・インターナショナルの軍縮と人権担当リサーチャー、パトリック・ウィルケンは、武器の一部はイラクにあることが追跡できたと語ります。「個々の兵器を実際に追跡するのは非常に困難です。しかし我々は、『イスラム国』(ISIS)、そして、また、現在、『人民動員隊』(Popular Mobilization Units)の名の下に結集しているシーア派武装集団が兵器を配備している多くの画像や映像に目を向けています」と、ウィルケン氏は言います。「我々は、彼らがどのようなタイプの兵器を配備しているかに注目して来ました。彼らは世界中の兵器を配備していますが、その中には、米国でかなり最近、製造されたものも含まれています」

    dailynews date: 
    2017/5/31(Wed)
    記事番号: 
    2
  • アフガンのテレビ報道ディレクター:悲惨で巨大なカブールの爆弾事件 被害者のほとんどが労働者階級の民間人

    本日はアフガニスタンの首都カブールからライブで、同国の24時間ニュースチャンネルTOLOnewsの報道ディレクター、ロトフラ・ナジャフィザダに話を聞きます。市の中心部の大使館が並ぶ地区で31日、朝のラッシュアワーに大規模な爆弾爆発事件が起き、少なくとも80人が死亡し、350人が負傷しました。いまのところいずれのグループも犯行声明を出していません。「アフガニスタンや、おそらくシリアやイラクで攻撃が起こっても、語られるのは数字だけです。こうした状況がいつの日か変わり、ヒューマンな側面が皆さんの耳に届くようになることを願っています」とナジャフィザダは語ります。「今日起こったことは確かに悲劇であり、巨大な攻撃でした。しかしこれは、この国で起きている唯一の攻撃ではありません」。「アフガニスタン全土で、毎日、数十人のアフガニスタン人が亡くなっています。中には、現地のニュースにさえとりあげられない人びともいます。アフガニスタンでは、あまりにも多くの事件や攻撃が起きているからです」。今回の爆破は、数千人の米国人部隊をアフガニスタンに増派するという米国防総省の提案をホワイトハウスが検討している時に起こりました。

    dailynews date: 
    2017/5/31(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 専制政治について:イエール大学の歴史学者ティモシー・スナイダーが語る米国が独裁主義に陥らないようにする方法

    米国は独裁政治に傾いているのでしょうか?イエール大学の歴史学教授ティモシー・スナイダーは新著でそう問いかけました。彼は同書で、欧州史における戦争と大虐殺について記してきた数十年の経験に則して、米国が権威主義に陥らないための20の重要な教訓を描いています。「私は、人々が毎日実践できる現実的な方法を正面から伝えようとしました」とスナイダーは言います。「私のこの取り組みを後押ししたのは、生涯をかけて欧州史の最悪の部分について取り組んできた経験と、いかに物事がとても間違った方向に向かいうるかという感覚です」。

    dailynews date: 
    2017/5/30(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ポートランドの列車内殺人 白人至上主義者を力づけたのはトランプが選挙中に放った言動か?

    またしても白人至上主義者による殺人事件が起きました。軍関係者が殺されたのはこの1週間で二度目となります。5月26日、ポートランドの列車内で反イスラムの暴言を吐いていた男から2人の十代の少女を守ろうとして、退役陸軍軍人リッキー・ベスト(53)とタリーシン・ムルジン・ナムカイ・メシェ(23)が刺殺されました。三人目の男性も重症を負いました。少女のうちの1人は通勤途中で、イスラム教徒のヒジャブ(ヘッドスカーフ)を着けていました。目撃者は、容疑者のジェレミー・ジョセフ・クリスチャンが民族的かつ宗教的な中傷を叫び始めたと語っています。クリスチャンは直後に警察に逮捕されました。クリスチャンは過去に有罪判決を受けたことがあります。「彼の言い回しは多くの点において、ハードコアのネオナチのというよりも、過去16~18カ月の間にトランプ陣営が大統領選で放出した考え方に関係していると思います。少なくとも、この2つを合わせた考え方です」と「南部貧困法律センター」(Southern Poverty Law Center)の情報計画長のハイジ・ベイリッチは言います。

    dailynews date: 
    2017/5/30(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ノーム・チョムスキーとエイミー・グッドマンの対話 気候変動 核兵器 シリア ウィキリークスなど

    本日のデモクラシー・ナウ特別番組では、世界的に著名な言語学者で体制批判家のノーム・チョムスキーの一時間にわたるインタビューをお届けします。4月に行われたこのインタビューで取り上げたテーマは、気候変動、核兵器、北朝鮮、イラン、シリア戦争、トランプ大統領によるウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジ訴追の懸念、チョムスキーの新刊Requiem for the American Dream: The 10 Principles of Concentration of Wealth & Power(『アメリカン・ドリームへのレクイエム:富と権力を集中させる10の原則』)です。

    dailynews date: 
    2017/5/29(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 独占放送:ジルマ・ルセフが語る 大統領罷免とブラジルの政治危機 独裁政権との闘い

    ブラジルが政治的危機に飲み込まれる中、前大統領ジルマ・ルセフをスタジオに迎え、長時間の独占インタビューを行います。彼女は2016年8月に弾劾により罷免されましたが、これを多くの人が議会によるクーデーターと説明しています。彼女の罷免により、何百万人ものブラジル国民を貧困から救ったと称えられる左翼色の濃い労働者党政権は約14年で終止符を打ちました。ルセフは元政治犯で、1960年代に米政府が支援するブラジルの独裁政権に対する地下抵抗運動に参加していましたす。1970年から1972年まで投獄されており、その間繰り返し拷問を受けていました。ルセフは後にルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領のもと労働党の重要人物となりました。彼女は2010年に大統領に選出され、2014年に再選出されました。彼女の後任のミシェル・テメル大統領には現在、辞職や弾劾を要求する声が高まっています。2010年から何百万ドルもの賄賂を受け取っていたという衝撃的な証言が最高裁判所によって公表されたためです。今週には、彼の辞任を要求して何万人もの人が議会へデモ行進を行う中、首都ブラジリアに軍隊が配置されました。

    dailynews date: 
    2017/5/26(Fri)
    記事番号: 
    2
  • グレン:グリーンウォルド:ジルマ・ルセフ大統領の罷免がブラジルの犯罪と汚職を増長させた

    本日は時間いっぱいを使って、ブラジルで高まる政治的危機を取り上げ、ジルマ・ルセフ前大統領の独占インタビューもお届けします。2016年8月の弾劾による彼女の罷免は、多くの人が議会によるクーデーターと説明しています。この弾劾が起きたときブラジルでは国を揺るがす大規模な汚職スキャンダルが起きていましたが、ルセフ大統領自身は不適切な金銭授受について告発されたことは一度もありませんでした。彼女の失職により、何百万人ものブラジル国民を貧困から救ったと称えられる左派の労働者党政権は約14年で終止符を打ちました。

    2016年にルセフ大統領が政権を追われて以来、ブラジルの汚職スキャンダルは拡大する一方です。疑獄の中心にいるのは、ルセフ追放を仕組んだ右派の政治家たちの多くです。ルセフの後任のミシェル・テメル大統領は、2010年から何百万ドルもの賄賂を受け取っていたという衝撃的な証言が最高裁判所によって公表されたため、現在、辞職や弾劾を要求する声の高まりに直面しています。「ジルマ・ルセフの解任はとても不条理なものでした。実際には汚職を増長させ、権力を与える行為だったのです」と、ピュリッツァー賞受賞ジャーナリストでブラジル在住のグレン・グリーンウォルドは語ります。彼によれば、現在テメル内閣の3分の1が犯罪捜査の対象になっています。

    dailynews date: 
    2017/5/26(Fri)
    記事番号: 
    1
  • デスモンド・コール記者: 黒人解放運動家としての彼を黙らせようとしたトロント・スター紙

    本日はトロントから放送をお送りしています。4月に「トロント・スター」紙の編集者は、同紙の記者デスモンド・コールが、トロント警察委員会会合で抗議に加わったことが、同紙が定めるジャーナリストの社会運動への参加規程に違反したとデスモンドに告げました。これまで執筆してきた記事でコールは、賛否両論ある「カーディング」(carding)と呼ばれる警察の手法を長年、批判してきました。カナダで行われる「カーディング」とは、捜査理由なしに路上で人を止め、尋問し、個人情報を集める行為で、標的になるのは有色人種に偏っています。2015年、コール記者は「トロント・ライフ」誌にThe Skin I’m In: I’ve been interrogated by police more than 50 times—all because I’m black(「私がまとう肌の色--これまで50回以上警察に尋問されてきた理由はひとつ、私が黒人だからだ」)と題された記事を寄稿し、大きな話題となりました。「トロント・スター」紙の元コラムニストで、現在はフリーランス記者、活動家、ラジオ番組「ニューストーク 1010」(Newstalk 1010)の司会者を務めるデスモンド・コールに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/5/25(Thu)
    記事番号: 
    4

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