デイリーニュース

  • 『居住不可能な地球』気候変動がもたらす混沌と悲惨な影響を果敢に明らかにする新著

    「事はあなたが思っているよりも遥かに酷い。」この一文で始まるディビット・ウォラス=ウェルズの新著は、更に厳しくなる気候変動による大惨事を手加減することなく明らかにしています。The Uninhabitable Earth: Life After Warming(『居住不可能な地球――温暖化後の生活』)は気候変動危機に警笛を鳴らし、想像を絶する破壊から地球を守るには早急に抜本的な対策が必要だと主張します。地球の急激な温暖化で、2100年までに摂氏4度以上気温が上昇する可能性があると語るウォラス=ウェルズに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/2/21(Thu)
    記事番号: 
    3
  • トランプ政権 新たな気候変動委員会の長に気候変動否定派を任命 過去に気候変動科学者をナチ呼ばわりした人物

    トランプ政権は、気候変動が米国の安全保障を脅かすものかどうかを検討する新たな委員会を組織すると見られていますが、その委員長には気候変動否定派で有名なプリンストン大学名誉教授ウィリアム・ハッパーが就任すると報道されています。彼が「大統領気候変動安全委員会」(Presidential Committee on Climate Security)に参加するということは、トランプ政権は、国家安全保障のコミュニティが、気候変動が人類の安全を大いに脅かす可能性があると報告しているのを攻撃するつもりであると、関係者は語ります。ウィリアム・ハッパーは国家安全保障会議上級理事で、以前から二酸化炭素の増加は人類にとりプラスであると唱えていました。ハッパーはまた、気候変動対策をホロコーストになぞらえ「二酸化炭素を悪者のように語るのは、ヒトラーが貧困層のユダヤ人を悪者にしたのと同じようなもの」とも発言しています。ニューヨーク誌の副編集長で気候変動問題コラムニストのディビット・ウォラス=ウェルズに話を聞きます。ウォラス=ウェルズの新著はThe Uninhabitable Earth: Life After Warming(『居住不可能な地球――温暖化後の生活』)です。

    dailynews date: 
    2019/2/21(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「貧困による罰」を終わりにする:米最高裁が高額な罰金と民事没収に反対判決

    米最高裁判所は全員一致で「民事没収」と呼ばれる司法手続きを制限する判決を下し、人権保護運動にとって大きな勝利となりました。民事没収とは、警察が犯罪容疑者の資産を没収することで、これは容疑者が有罪にならなくとも行うことができる賛否両論のある手続きです。2月20日、最高裁は米国憲法修正第8条が、州および地元自治体が資金集めの目的で、過度な保釈金や罰金や手数料を課し資産を没収をすることから国民を保護しているという判断を下しました。今回の裁判は、インディアナ州在住のタイソン・ティムズという男性が薬物密売で逮捕されたときにランドローバーを没収されたことに端を発しています。この車の価値は4万2000ドルで、ティムズが州法に則り薬物売買で有罪になった場合の罰金である最大1万ドルの4倍以上の価格です。20日、最高裁判事は全員一致でティムズの主張を支持しました。ルース・ベイダー・ギンスバーク判事が書いた最高裁の判決文は「過去の判例および合理的観点から、憲法修正第14条には過度の罰金禁止条項も含まれることは明らかである」と述べています。今回最高裁に法廷助言書を提出した「罰金および手数料正義センター」(Fines and Fees Justice Center)の共同理事長リサ・フォスターに話を聞きます。フォスターは、引退した元カリフォルニア州判事です。

    dailynews date: 
    2019/2/21(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 米国で刑事告発に直面するサウジアラビア人たちが次々と失踪。サウジ王国は彼らの逃走を助けているのか?

    米国で 深刻な刑事訴訟に直面中に失踪するサウジアラビア人の学生が、続出しています。連邦法執行当局は、サウジアラビア政府が 疑わしい失踪に関与したのかどうか、またその方法を探るために、調査を始めています。シェーン・ディクソン・カバノーに話を聞きます。オレゴニアン紙(The Oregonian)の記者で多くのサウジアラビア人学生の失踪に関して初めて報道し、少なくとも4つの事件で、サウジアラビア当局者が、被告学生の失踪前に弁護士費用と保釈金を支払ったことを明らかにしました。ある事件では、警察はポートランドの15歳の若者をひき逃げで殺害したサウジアラビア国籍の若者が裁判を回避できるように、サウジアラビア当局者が偽のパスポートを作り私有航空機で密かに出国させたと考えています。

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    2019/2/20(Wed)
    記事番号: 
    3
  • サウジの学者:私の父は サウジアラビアで人権支援の活動をしたために死刑に直面している

    2018年10月、イスタンブールのサウジアラビア領事館内で起きた サウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギの殺害が国際的な激しい怒りを引き起こしましたが、サウジ国内で進行中の弾圧にはあまり注意が払われていません。アブドラ・アロダに話を聞きますが、彼の父親は2017年9月以来、その政治活動のためにサウジアラビアで独房監禁されています。著名なイスラム学者であるサルマン・アロダは、逮捕の前にはサウジアラビアの王政を批判し選挙を求め続け、ツイッターのフォロワー数は1,400万人にのぼっていました。しかし、過去17ヶ月間 サルマン・アロダは沈黙を強いられています。彼は、サウジアラビア王子ムハンマド・ビン・サルマンが指揮した2017年の反体制派取り締まりの一環として逮捕された数十人に及ぶ宗教者、作家、ジャーナリスト、学者および市民活動家の一人です。アロダの息子アブドゥラ・アロダに話を聞きます。彼はジョージタウン大学の「モスリム - クリスチャン理解センター(Center for Muslim-Christian Understanding)の上級研究員です。

    dailynews date: 
    2019/2/20(Wed)
    記事番号: 
    2
  • サウジアラビアへの核技術売却をめぐるトランプ政権の秘密協議 軍拡競争の新たな脅威に

    サウジアラビアへの核技術売却をめぐるトランプ政権の秘密協議 軍拡競争の新たな脅威に
    下院民主党は、トランプ政権がサウジアラビアに対する極めて機密性の高い核技術の移転に向けて動いており、米国の法律に違反している可能性があると非難しています。批評家たちは、この取り引きはトランプ大統領と親密な一部の人々に富をもたらす一方、国家安全保障を危険にさらす可能性があると言います。サウジアラビアは、2030年までに最大16基の原子力発電所の建設を検討中ですが、多くの批評家は、サウジ王国がこの技術を核兵器開発に使用し、中東での核兵器競争を引き起こす可能性があると懸念しています。カリフォルニア州選出の民主党議員ロー・カンナと調査報道ニュースサイト「プロプブリカ」(ProPublica)の記者アイザック・アーンズドーフに話を聞きます。アーンズドーフは、2017年にサウジアラビアへの原子力技術の提供促進をめざす積極的かつ隠密なロビー活動について最初に記事にしました。彼の記事は、今回の下院での報告で引用されました。

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    2019/2/20(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 数十億ドルの企業助成政策を廃止する動きが活性化するNY市にアマゾン社が敗北 

    アマゾン社が先週、クイーンズ区に大規模なオフィス施設の建設計画を断念すると発表して以来、ニューヨーク市は、いまだに混乱しています。計画に反対する草の根活動家と地元政治家たちからの圧力が高まる中で中止が決定されました。アマゾン社は2018年11月、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事とニューヨーク市のビル・デブラジオ市長が同市にオフィスを誘致するため約30億ドルの税優遇措置を申し出たことを受けて、この計画を発表していました。しかし地元政治家とコミュニティ・オーガナイザーたちが、テクノロジー大手であるアマゾン社に反対して結集し、勝利しました。アマゾンを倒した議員たちは、今回の勝利は「企業助成政策(corporate welfare)」と呼ばれる大企業への税優遇措置に反対する大規模な闘いの初めの一歩にすぎないと言います。アマゾン社との闘いを助け、2月初旬に「企業助成政策撤廃法」(End of Corporate Welfare Act)を州議会に提出したニューヨーク州議員ロン・キムに話を聞きます。

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    2019/2/19(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ベネズエラ危機:米国が政権交代を強要する中で高まる内戦と飢餓の恐れ

    トランプ大統領は2月18日、ベネズエラ軍に対し同国のニコラス・マドゥロ大統領への支持を止め暫定大統領就任を宣言したフアン・グアイドへの支持を求める主要な演説の中で、ベネズエラとキューバとニカラグアの政権交代を求めました。この演説の中でトランプは、米国はベネズエラでの平和的な権力移行を求めているが、あらゆる選択肢を検討対象から外していないと述べました。この演説は、トランプが2017年に非公式の場でベネズエラとの戦争開始について話し合っていたと暴露した米連邦捜査局(FBI)のアンドリュー・マケイブ前副長官著の新刊書が刊行されたばかりのタイミングで行われました。ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領はトランプのマイアミでの演説をまるでナチスの演説のようだと非難しました。ベネズエラのウゴ・チャベス元大統領政権下でベネズエラ議会の経済・金融顧問局の局長を務めたフランシスコ・ロドリゲスに話を聞きます。トライコンチネンタル:ソーシャル・リサーチ研究所(Tricontinental: Institute for Social Research )の代表で、レフトワールド・ブックス(LeftWord Books)編集主幹のビジャイ・プラシャドにも話を聞きます。

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    2019/2/19(Tue)
    記事番号: 
    1
  • バーミングハム公民権協会がアンジェラ・デイビスへの人権賞授賞を再決定 「決めるのはコミュニティー」とデイビス

    バーミングハム公民権協会は1月、公民権運動の象徴的人物で学者のアンジェラ・デイビスへのフレッド・L・シャトルズワース人権賞の授賞を取り消したことで、国際的な批判を呼びました。取り消しは、デイビスがBDS(ボイコット・投資撤退・制裁)運動を支持していることを問題視したバーミングハム・ホロコースト教育センターが授賞を考え直すようにとの書簡を理事会に送ったことがきっかけでした。即座に幅広い抗議に直面した同協会は授賞を再決定、しかしデイビスはまだそれを受け入れていません。デモクラシー・ナウ!は16日、「真実と和解のためのバーミングハム委員会」(Birmingham Committee for Truth and Reconciliation)がデイビスをたたえるために開いた別のイベントに先立ち、バーミングハム公民権協会の会長で最高経営責任者(CEO)のアンドレア・テイラーに話を聞きました。投票権擁護団体「Woke Vote」の創設者で「真実と和解のためのバーミングハム委員会」のデフアナ・トンプソン理事にも話を聞きました。

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    2019/2/18(Mon)
    記事番号: 
    3
  • アンジェラ・デイビスがバーミングハムに帰郷 パレスチナの権利と世界の自由闘争を語る

    公民権運動の象徴的人物で学者のアンジェラ・デイビスが先週末、故郷のアラバマ州バーミングハムに戻りました。当初は、バーミングハム公民権協会からフレッド・L・シャトルズワース人権賞を受賞するための帰郷でした。しかしバーミングハム・ホロコースト教育センターが、デイビスがイスラエル政府と団体を対象としたBDS(ボイコット・投資撤退・制裁)運動を支持していることを問題視し、授賞を考え直すようにとの書簡を協会理事会に送ったことから、同協会は1月、デイビスへの授賞を取り消しました。この決定はすぐに幅広い抗議を受け、同協会は決定を覆し、再び授賞を決めました。しかしデイビスはまだ賞を受けることに同意していません。16日夜には、「真実と和解のためのバーミングハム委員会」(Birmingham Committee for Truth and Reconciliation)がデイビスを称える別のイベントを開き、3000人以上の人々が集まりました。イベントでは、デイビスと、同じくバーミングハム出身のプリンストン大学教授、イマニ・ペリーとの対話が中心となりました。

    dailynews date: 
    2019/2/18(Mon)
    記事番号: 
    2

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