【20/11/11/3】11月10日に連邦最高裁判所で、医療負担適正化法(Affordable Care Act、通称オバマケア)をめぐる口頭弁論が行われましたが、審理では、新型コロナウィルス蔓延のさなかに、この法律を撤廃させるという議論は出なかったようです。この裁判は、共和党が主導する18州が提訴したもので、トランプ政権が後押しをしています。訴えは、オバマケア(ACA)が個人に加入を義務付けているのは憲法違反であり、同法の他の条項についても憲法に違反している、と主張しています。「オバマケアを廃止しろという訴訟は、今回が三度目というひどいものです。これまでに2回、同様の訴訟が行われましたが、敗訴しています。今回の訴訟は、以前のものにくらべていっそうばかげています」と、ゲストのダリア・リスウィックは言います。ダリアは、政治や時事問題を取り上げるオンライン誌のスレート(Slate)で、法律分野を担当しています。もうひとりのゲストは、「国民健康保険を求める医師団」(Physicians for a National Health Program)の共同創設者であるステフィー・ウールハンドラー医師です。ステフィーは、メディケア・フォー・オール(国民皆保険制度)が米国の医療拡充策としてもっとも適したものであるとのべ、「医療費を引き上げる必要はありません。