カンクンで開催されていた国連気候変動枠組み条約の第16回締約国会議(COP16)は11日、約193の国・地域が、進展のとても少ない合意を決議し、閉幕しました。「カンクン合意」は主要経済国に温室効果ガスの排出削減を求めていますが、世界全体の削減量については定められていません。気候変動対策を監視するクライメート・アクション・トラッカー(Climate Action Tracker)の研究者たちは、この合意に従っても世界の気温は将来的に3.2度ほど上昇することになり、気候変動の被害に最もさらされている多数の貧困国で大きな被害が発生する危険性があります。また、貧困国の気候変動対策として2020年までに年間1000億ドル支援するための「グリーン気候基金」の設立が盛り込まれました。番組ではFoE(フレンズ・オブ・ジ・アース)の政策アナリストであるケイト・ホーナーと、センター・フォー・アメリカン・プログレス(Center for American Progress)のシニアフェロー、アンドリュー・ライトに話を聞きました。