米政府により難民認定を受けたダルフール避難者は、過去4年間でたったの3人しかいません。ダウード・イブラヒム・ハリはそのうちの1人です。ダルフール北部の故郷で攻撃にあったダウードは、2003年スーダンを出国しました。避難民の数は数十万人に登りますが、その後ダウードのとった行動はほとんど前例のないものでした。彼はダルフールに戻ったのです。2006年の8月、ピュリツァー賞受賞のシカゴトリビューン紙記者の米国ジャーナリスト、ポール・サロペックと、運転手とともにダルフールに戻っていた彼は、35日間にわたってスーダン政府に拘束されました。拷問と死の恐怖にダウードは耐え続けました。3名は、国際社会の非難の高まりを受けて、ようやく解放されました。