デイリーニュース

  • 気候ペアレンツ:子供たちの未来のために マーク・ハーツガードが訴える家族ぐるみの地球温暖化との戦い

    1950年以来最悪の干ばつが米国を襲っています。作家で環境問題記者でもあるマーク・ハーツガードが新たなプロジェクトClimate Parents(気候ペアレンツ)について話します。ハーツガードの最近の記事"Parents Need to Act Against Climate Change for Their Kids’ Sake"(わが子のために親は気候変動阻止の行動を)には、「暑くて嫌だ、不快だというだけでなく、この記録的猛暑は若い世代の未来を心配する者すべてに難問を突きつける。物理や化学の法則──二酸化炭素は大気中に排出されてから数十年はそのまま残り続けるという事実──に従えば、人間が引き起こした地球温暖化がいま始まりつつある。その結果として、私の(娘の)キアラや世界中の何百万という若者たちは、人類文明の1万年の歴史の中で最悪の不安定な気候条件に一生つき合っていかねばならないのである」。ハーツガードはHot: Living Through the Next Fifty Years on Earth(『酷暑:今後50年の地球の生活』)の著者です。またネイション誌の環境問題通信員でニューアメリカン財団の特別研究員です。「私たちは実際、シェル、エクソン・モービル、ピーボディ・コールなど、すべての巨大化石燃料会社を援助しているのです」とハーツガードはいいます。

    dailynews date: 
    2012/7/20(Fri)
    記事番号: 
    3
  • シュバンカル・バネルジー:オバマ政権が許可を与える前こそシェルの北極圏試掘を止める好機

    石油メジャーのシェルが北極圏での試掘開始の準備を行う中、世界の活動家が抗議活動を始めています。オバマ政権はこの試掘の最終許可を与えるかどうかの判断を来月8月までに行うとしています。この10年、アラスカ北極圏は近年の米国で最も激しく開発が競われた土地です。しかし北極圏は、石油や天然ガスや石炭だけでなく多様な生物の宝庫でもありますし、数千年にわたって何世代もの先住民たちの故郷でもあります。著名な写真家で作家、活動家のシュバンカル・バネルジーに話を聞きます。バネルジーは北極圏保護のために10年にわたって尽力し、人権と気候変動に関する人々の啓発に努めてきました。バネルジーは新刊書Arctic Voices: Resistance at the Tipping Point(『北極の声:瀬戸際からの抵抗』)の編集者で、ラナン基金の2012年文化自由賞を受賞しました。

    dailynews date: 
    2012/7/20(Fri)
    記事番号: 
    2
  • デンバー銃乱射で12人死亡 50人負傷 繰り返される大量の犠牲者

    デンバー郊外の映画館で銃乱射事件があり、少なくとも12人が死亡、50人以上が負傷しました。重体の人も多くいます。米国で起きた銃乱射事件としては、5年前の32人が死亡したバージニア工科大学の事件以来、最悪のものです。銃乱射事件と言えば同じコロラド州リトルタウンで起きたコロンバイン高校の事件が思い浮かびます。あの高校は今回の映画館から40kmほどしか離れていません。1999年に2人の生徒が起こしたこの銃乱射事件では生徒12人と教師1人が死亡しています。デンバーからマリー・カーシュナーに話を聞きます。彼女は正看護師で、Nurses Advocating Gun Safety(銃の安全を訴える看護師たち)の創設に加わった銃所有規制の提唱者です。彼女は親族3人を銃関連の事件で失っています。

    dailynews date: 
    2012/7/20(Fri)
    記事番号: 
    1
  • マット・タイビ:ロンドン銀行間取引金利不正操作スキャンダルは想像しうる中で最大のインサイダー取引

    何兆ドルにも値する契約で使われる主要な国際金利を、不正操作したとして16の銀行が糾弾されていますが、そこでおきた組織的な不正のパターンを、ローリング・ストーン誌のマット・タイビ記者が番組で論じます。「ロンドン銀行間取引金利」(LIBOR)は、銀行間の借り入れに適応される平均的な金利で、それによって金銭の価値が決まると言う分析家もいます。バークレイズ銀行は最近、ロンドン銀行間取引金利を不正に操作した件で、4億5千300万ドルの罰金を科されましたが、他の多くの銀行も現在捜査を受けています。「LIBORが下方に操作されたことで、一般の人々にも実際に損害を及びました。というのは、操作によって現地政府がえてして損失をこうむったからです。」とタイビは言います。「今話しているくらいの規模になると、どんな小さな下方操作でも何百億ドルもの損害が生じます。銀負うは業績を健全に見せるためだけでなく、自分たちの金儲けのためにこの不正操作を働いたのです。銀行はこの情報に基づいて、想像しうる限り最大のインサイダー取引を行ったのです」。

    dailynews date: 
    2012/7/19(Thu)
    記事番号: 
    4
  • アサド大統領の伝記作家:改革の当初の望みのあと シリアの支配者は権力の妄想に屈服した

    シリアの政府高官を殺害した水曜日の爆破攻撃が起きたばかりですが、番組ではシリアについての報道を続けます。伝記The New Lion of Damascus: Bashar al-Asad and Modern Syria(『ダマスカスの新しいライオン:バシャ―ル・アサドと近代シリア』)と近刊のSyria:The Fall of the House of Assad(『シリア:アサド家の崩落』)を著したデビッド・レッシュを番組に迎えます。レッシュはテキサス州サン・アントニオのトリニティ大学の中近東史の教授です。「アサドも最初は善意を持った人物だったと思います。しかし、多くの人が当初望んだようなシステムの変革をすることなく、実際には権威主義的なシステムが彼のほうを変えてしまったのです。」

    dailynews date: 
    2012/7/19(Thu)
    記事番号: 
    3
  • シリアから戻ったデビッド・エンダース記者が語る アサド政権は「草の根蜂起」で崩壊寸前

    首都ダマスカスを巡る激しい攻防が続いていますが、レバノンのベイルートに駐在するマクラッチー紙の特派員、デビッド・エンダース記者に番組に参加してもらいます。彼は2012年に入ってからシリアを4度訪れています。最近の訪問は6月で、これからまたすぐシリアに戻る予定です。「シリア政府は大規模な反政府攻撃の前に、崩れ落ちようとしています。鎮圧はまったくできません」とエンダースは言います。「国際社会の支援無しで、シリアの人々はそれをほとんど自力で成し遂げているのです。」

    dailynews date: 
    2012/7/19(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 潜伏先でシリアの活動家:我々は介入を求めているのではない。支援を求めているのだ

    国防相と内務相と義兄を含むアサド大統領の側近3人を殺害した11日の爆弾攻撃によって、16ヶ月に渡る民衆蜂起は新たな段階に入りました。政府軍と反対勢力の戦闘は、大統領府の至近距離を含む首都ダマスカス全域に及んでいると報道されています。身の安全のために名前を隠したいというシリアの女性の活動家に番組に参加してもらいます。「彼らは統制を失ないつつあります」と彼女はアサド政権について言います。「多くの人々はこの爆弾攻撃を歓迎していますが、心の底では恐怖を感じています。政府側は今度は何をするかと。」

    dailynews date: 
    2012/7/19(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ロムニー候補 ベイン・キャピタル在職期間や納税申告の件で疑問相次ぐ 彼は「アウトソーシング最高責任者」とオバマ

    先週公表された記録によれば、共和党の大統領候補ミット・ロムニーがプライベート・エクイティ会社ベイン・キャピタルの最高責任者として在職した期間が、これまで公表していたよりも3年長かったことが明らかになりました。ロムニーはソルトレイクシティ・オリンピックを運営するために1999年にベイン社を退社したと言い続けていますが、ボストン・グローブ紙は先週、ロムニーが2002年を通してベインの経営を支配し続け、給料も受け取っていたと報じました。その3年間でベイン社は数多くの米国企業を閉鎖に追い込み、多くの人が解雇され、彼らの仕事がアウトソースされました。ボストン・グローブ紙のワシントン支局長クリス・ローランドに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/7/18(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 米上院で共和党がDISCLOSE法成立を阻止 共和党の主要資金供与者が賄賂と犯罪組織のつながりで捜査対象に

    米上院の共和党が、匿名の選挙資金提供者の氏名を明かすことになる法案であるDISCLOSE(Democracy Is Strengthened by Casting Light On Spending in Elections=選挙資金に光を当てることが民主主義の強化につながる)法の通過を阻止しましたが、今日は共和党の主要選挙資金提供者であるシェルドン・アデルソンに焦点を当てましょう。アデルソンは大統領選でオバマ大統領を打ち負かすために1億ドルの寄付を約束して話題になりましたが、今度は連邦賄賂禁止法違反とマカオでのカジノ建設やその他のプロジェクトを遂行する上で中国犯罪組織と関係があったとの疑いで捜査の対象となり再び注目を集めています。プロプブリカ、PBSの番組「フロントライン」取材班、およびカリフォルニア大学の調査報道プログラムの3者による調べで、アデルソンは自社の経営幹部にマカオでの計画に協力してくれた現地の議員に70万ドルを渡たすよう指示したとして海外汚職行為防止法に違反した疑いがあることがわかりました。プロプブリカ編集長スティーブン・エンゲルバーグとピーター・ストーンの2人に話を聞きます。ストーンは、政治とカネの問題を20年間取材しているジャーナリストで、2008年からアデルソンに関する報道を続けています。

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    2012/7/18(Wed)
    記事番号: 
    2
  • シリア首都ダマスカスで政権に爆弾攻撃 アサドの義兄と国防相が死亡

    ダマスカスでのシリア高官会議を自爆攻撃が襲いました【編注:その後の報道で自爆ではなく設置型爆弾と判明】。この爆発でシリアの国防相とアサド大統領の義兄が死亡し、アサド政権に大きな打撃を与えました。犠牲となった国防相のダウド・ラジハ将軍はシリアの民衆蜂起が始まってからの17カ月で死亡した政府要人の中では最も高い地位にある人物です。国連安全保障理事会は今日、シリア危機に対応するための新たな議決を行うところでした。英国の中東問題報道の第一人者である著者パトリック・シールに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/7/18(Wed)
    記事番号: 
    1

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