デイリーニュース

  • アルジャジーラの記者ら411日間の投獄からの釈放を祝う 一方で迫る再審

    アルジャジーラの記者モハンマド・ファハミとバヘール・モハンマドが1年以上の投獄からエジプトで保釈されました。この2人と、3人目の同僚ピーター・グレステは、2013年のムハンマド・ムルシー大統領の追放後のアルジジャーラに対する弾圧の一環として逮捕されました。彼らは2014年6月に7年から10年の禁錮刑を宣告されましたが、この判決は世界中で非難されました。グレステは2015年2月初めに釈放され、母国オーストラリアに送還されました。そして2月第2週、411日間投獄されていたファハミとモハンマドが保釈されました。彼らは釈放されたものの、裁判自体は棄却されてはいません。新たな審理が2月最終週に予定されています。この事件を密着取材している、デモクラシー・ナウ!の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースにカイロから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/2/17(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 4年前のNATOの攻撃による混乱続くリビア エジプトの反ISIS戦争の新たな前線に

    米国主導の空爆がムアンマル・カダフィ政権を倒してから4年が経たリビアは危機状態にあります。エジプトは2月16日、「イスラム国」(ISIS)が21人のエジプト人コプト教徒を斬首する映像を公開したことを受け、リビアのISISを標的に空爆を行いました。エジプトはISISの標的を「正確に」空爆したと主張しますが、3人の子供を含む少なくとも7人の民間人が沿岸都市ダルナで死亡したと報じられました。今回の空爆は、2011年の米国支援によるカダフィ政権の転覆以来「最悪の政治的危機と暴力の拡大」と国連が呼ぶ状況にリビアが直面している中で行われました。リビアでは2つの異なる政府が権力を主張し、それぞれが独自の議会と軍隊を持っています。この2大勢力の間に「イスラム国」に所属する組織を含む多くの武装組織が散在しています。外国政府は再びリビアに介入するつもりでしょうか? リビアへの取材旅行から戻ったばかりのデモクラシー・ナウ!の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースと、トリニティ・カレッジ国際関係学教授で、Arab Spring, Libyan Winter (『アラブの春、リビアの冬』)など多くの著書のあるヴィジャイ・プラシャドから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/2/17(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「モラル・マーチ」 数万人がノースカロライナに集結し共和党の議会支配、人種差別、イスラム恐怖症に抗議 

    ノースカロライナ州の首都ローリーで14日、1965年の血の日曜日事件以来南部で最大の公民権デモの一つと主催者が標榜するデモに数万人が集まりました。このマス・モラル・マーチ(モラル大行進)は、投票権、教育、環境、医療制度そして女性の権利を脅かす共和党議員の動きに立ち向かうため毎年行われています。ノースカロライナ州の共和党は、知事の座を持っており、州議会両院でも多数を制しています。今年初めての正式なモラル・マンデー抗議行動となる本日は、州の人々を傷つける政策をとり続けているとして彼らを起訴する「人民裁判」が開かれる予定です。デモでは、兄弟を失った2人が並び、感動的な演説を行いました。遺族がヘイト・クライムだと呼ぶ先週チャペル・ヒルで起きた事件で殺害された3人のムスリム学生のうちの一人、ディーア・バラカトの兄ファリス・バラカトと、昨年ノースカロライナ州ブラデンボロで不審な状況で首をつって死亡しているのが発見された10代のアフリカ系アメリカ人レノン・レーシーの兄ピエール・レーシーの2人です。今回のデモは、本日のゲストである全米黒人地位向上協会(NAACP)州代表ウィリアム・バーバー牧師によって率いられた9回目のマス・モラル・マーチになります。

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    2015/2/16(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 恐怖株式会社 2.0:イスラム恐怖を煽る資金提供者や評論家をあばく報告書 ムスリム襲撃事件続く中で公表

    ノースカロライナ大学のムスリムの学生3人が殺害された事件と、13日にテキサス州ヒューストンのイスラム・センターが放火された事件に対する連邦当局の調査が始まる中、米国で反ムスリム感情を資金援助したり焚き付けたりしている人々の存在を明かした新たな報告書を見ていきます。Fear, Inc. 2.0, The Islamophobia Network’s Efforts to Manufacture Hate in America(「恐怖株式会社 2.0、米国にヘイトを生み出すイスラム恐怖症ネットワークの活動」)と題されたこの報告書は、センター・フォー・アメリカン・プログレス(CAP)が調査してまとめたもので、2011年に発表された報告書の更新版です。本日はこの報告書の共同著者で、CAPのイスラム恐怖症プロジェクト責任者のヤスミン・タエブに話を聞きます。

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    2015/2/16(Mon)
    記事番号: 
    2
  • コペンハーゲン襲撃 目撃者のインナ・シェフチェンコが宗教と言論の自由をタリク・ラマダンと討論

    デンマークの警察当局は、コペンハーゲンのシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)と、言論の自由を呼びかけるイベントを襲撃した容疑者の男を射殺しました。地元メディアによると、容疑者は、数週間前に刑務所から釈放されたばかりの22歳のオマル・フセインです。また、容疑者をほう助したとして男2人が訴追されました。襲撃のターゲットとみられるスウェーデン人画家のラルス・ビルクスは、頭部が預言者ムハンマドの犬の絵を描いたことで、殺害の脅迫を受けていました。ビルクスは無傷でしたが、デンマーク人の映画監督が頭を撃たれて死亡し、警官3人が負傷しました。数時間後、容疑者はさらにシナゴーグを襲撃し、外の警備員を殺害し、警官2人にけがを負わせました。コペンハーゲンでの襲撃事件は、パリの仏雑誌シャルリー・エブド本社での無差別殺人から1か月後に起こりました。本日は、襲撃事件が起こったコペンハーゲンの言論の自由のイベントの講演者だったインナ・シェフチェンコに話を聞きます。シェフチェンコは、独裁政治や宗教、性風俗産業など家父長制の表れだとみなした対象に対し、しばしばトップレスで抗議を行う国際的な女性抗議集団「Femen」のリーダーです。また、オックスフォード大学の現代イスラム教研究の教授でイスラム教と西洋社会について影響力の高い著書を多数執筆しているタリク・ラマダンにも話を聞きます。

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    2015/2/16(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 公務員年金運用のハイリスク金融商品比率が増え 地方政治家には献金ががっぽり

    あまり注目を浴びていませんが、米国の公務員数百万人に影響を与えるウォール街のスキャンダルを取り上げます。近年、州や市による公務員の年金の運用が、リスクの高いヘッジファンドやプライベート・エクイティなど、いわゆる「代替投資」に向けられるようになっています。このような投資の多くは秘密裏に行われ、ブラックストーン社やカーライル・グループ、エリオット・マネジメントなど政界に顔の効くウォール街の企業が納税者からの投資手数料で何百万ドルも稼いでいます。デンバー在住のジャーナリストのデイビッド・シロタは最近の記事で、かつてオバマ大統領の主席補佐官を勤めた現シカゴ市長ラーム・エマニュエルがシカゴの年金基金を管理する投資会社数社の重役から60万ドルの選挙献金を受け取っていたことを明らかにしました。シロタはまた、ニュージャージー州の800億ドルの年金基金の運用方法を決定する州委員会の会長が、同州知事のクリス・クリスティーの政治資金調達担当の補佐たちと知事再選に向けた選挙運動期間中に直接の接触していたことも明らかにしました。一方、イリノイ、ケンタッキー、ロードアイランドなどいくつかの州は、州の年金の扱いに関する情報の公開を阻止して、批判されています。

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    2015/2/13(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 滞在許可をもたない父親 メキシコへの国外退去に抗してデンバーの教会に避難

    コロラド州デンバーからの放送です。エイミー・グッドマンがファースト・ユニテリアン教会を訪ね、滞在許可をもたない移民で2児の父親であるアルチュロ・ヘルナンデス・ガルシアにインタビューします。ガルシアは国外退去に対して2013年10月に同教会に庇護を求めました。米国市民である9歳の娘の声も聴きます。娘が米国籍なので、ガルシアも今年5月に開始されるオバマ大統領の新しい法執行繰り延べプログラムにより、米国に滞在する許可を得られる可能性があります。これには、ガルシアがそれまでに国外退去になっていないことが必要です。また、デンバーのファースト・ユニテリアン教会の助祭のべス・クロニスターと、メトロ・デンバー・サンクチュアリー連合の活動家でガルシアが教会の避難所に入るのを助けたジェニファー・パイパーの話も聴きます。

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    2015/2/13(Fri)
    記事番号: 
    3
  • デンバー市警によるLGBTのティーンエイジャー ジェシカ・フェルナンデス殺害に高まる抗議

    警察の責任追及を求める声が全米で高まる中、デンバー市で警官が十代の少女を射殺した事件に抗議が起きています。1月26日朝、デンバー市警が17歳のジェシカ・ヘルナンデスを射殺しました。ヘルナンデスは数人のティーンエイジャーたちと一緒に盗難車を運転していて一人の警官をはね、負傷させたと説明されています。ロバート・ホワイト警察署長によれば、警官たちは発砲する前に、ヘルナンデスに向かって車から降りて外に出るよう繰り返し命じたそうです。しかし車に同乗していた人物は、ヘルナンデスが車の操縦を制御できなくなったのは、撃たれて意識を失ったからだと話しています。目撃者たちによると、ヘルナンデスは、意識を失ったとみられる状態で車から引きずり出されました。近所の住民が撮影したビデオには、撃たれた後のヘルナンデスに警官が手錠をかけて身体を検査し、ぐったりして動かなくなっているヘルナンデスの身体を回転させ、仰向けからうつぶせにしているようすが写されています。射撃に関与した警官2名は、事件の捜査中、休職状態に置かれています。5日にデンバーで開かれた「LGBTの平等に関する全米会議」(the National Conference on LGBT Equality)では、活動家たちがヘルナンデス殺害に抗議して、予定されていたマイケル・ハンコック市長の演説をキャンセルさせました。

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    2015/2/13(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「私たちは皆ひとつ」 ノースカロライナ大学射殺事件の被害者ユーソル・アブサルハが死の数カ月前に遺した「物語り隊」の録音

    ノースカロライナ州チャペルヒルで殺害されたムスリムの学生3人の葬儀が12日に行われ、5000人あまりが参列しました。FBIは同日、殺人事件として調査を開始したと発表しています。本日の番組では被害者の一人、ユーソル・アブサルハの肉声をお届けします。2013年、アブサルハは、「物語り隊」(StoryCorps)のブースに入り、ラリー市のアル=イマン学校の3学年の教師ムサラット・ジャビーンとのインタビューを録音しました。「米国で育って、ほんとに恵まれていると思います。頭を覆っているヒジャーブなどのために私は少し人目に立ってしまうけれど、それども私たちの文化にとけこんでいると感じる」とアブサルハは語っていました。ほかの2人の犠牲者、ディーア・バラカトとラザン・モハマド・アブサルハもアル=イマン校の卒業生です。

    画像著作権: storycorps.org

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    2015/2/13(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「ワン・ビリオン・ライジング(立ち上がる10億人)」の今年のテーマは「革命」 新報告書で米国の黒人少女を取り巻く 危険な環境が浮き彫りに

    「ワン・ビリオン・ライジング(立ち上がる10億人)」(One Billion Rising)は、200か国以上が参加する、レイプと女性への性的暴力撲滅を目指す世界的運動の名前です。この運動は、全世界の女性の3人に1人、つまり10億人が、一生のうちにレイプまたは暴力を振るわれるという、衝撃的な統計に光を当てています。今年のテーマは「革命」。2人のゲストをお招きしています。女性と少女に対する暴力撲滅を目指す「Vデイ」(V-Day)の創設者で、受賞暦のある戯曲作家イブ・エンスラーは、The Vagina Monologues(『ヴァギナ・モノローグス』)の作者です。そして、UCLAおよびコロンビア大学法学部教授で、先日、新たな報告書Black Girls Matter: Pushed Out, Overpoliced and Underprotected(「黒人少女に目を向けよう――余計者扱い、過度の監視、そして保護の不足」)を発表した「アフリカ系アメリカ人政策フォーラム」(African American Policy Forum)の創設者キンバーレ・クレンショウです。

    dailynews date: 
    2015/2/12(Thu)
    記事番号: 
    5

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