法学者:私はエチオピアのアビィ・アハメド首相をノーベル平和賞にノミネートしたが その後彼は内戦を始めた

2020/12/10(Thu)
記事番号: 
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【20/12/10/3】エチオピアのアビィ・アハメド首相は2019年、エチオピアとエリトリアの20年に渡る「戦争状態」を終わらせた功績を認められノーベル平和賞を受賞し、多くがこの地域に新たな平和の時代が来たことを歓迎しました。しかし僅か1年後、アハメド首相は北部ティグレ州で軍事行動を展開し、数万人の市民が住む場所を追われました。11月初め、エチオピアがティグレ人民解放戦線(Tigray People’s Liberation Front)に戦争を宣言して以来、数千人が犠牲となり、少なくとも1度大量虐殺が行われたと報じられています。エチオピアは北部ティグレ州で、連邦軍が国連職員に向け発砲し彼らを拘束したことを認めていますが、これはエチオピアが禁止区域であると主張する地域に国連職員が入ろうとしたためだと主張しています。英国のキール大学法学部のエウォル・アロ准教授は、アハメド首相をノーベル平和賞にノミネートしたひとりでしたが、今では彼がこの地域の平和への希望を打ち砕いたと言います。「エチオピアでは希望と楽観主義が盛り上がり、変化へのビジョンが見えていたのに、過去2年の間に、エチオピアだけでなくアフリカの角地域全体をも脅かしかねない完全な内戦状態へと陥りました」

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