「富める者を与えよ」 トランプ政権は米国の移民受け入れを「大規模に」変えようとしていると移民記者が指摘
2019/8/14(Wed)
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「疲れし者、貧しき者を我に与えよ。自由の空気を吸わんと熱望する人たちよ。身を寄せ合う哀れな人たちよ。住む家なく、嵐にもまれし者を我に送りたまえ。我は、黄金の扉にて灯を掲げん」これは自由の女神像の台座に刻まれたエマ・ラザラスの詩です。しかし今週、米市民権移民局(CIS)のケン・クッチネリ長官代行は、米国への移民に対する制限への賛成を唱える詩に書き換えようとしました。火曜日、彼はNPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)のレイチェル・マーティンに、自由の女神が持つメッセージは「疲れし者、貧しき者を我に与えよ―自分の2本の足で立つことができ、公的負担とならない者を」だと話しました。これに対し抗議が広がりましたが、クッチネリは自身の発言を曲げず、自由の女神に刻まれた詩は「ヨーロッパから来た人々」のことだとCNNで話しました。ピュリッツァー賞受賞のソニア・ナザリオ記者に、クッチネリ長官の発言と、入国を阻止し、既に入国した者を標的とするトランプ政権の最近の動向について話を聞きます。ナザリオは、「これは誰が米国に迎え入れられるのかを変えようとする大規模な企てです。富める者を私たち与えよ、貧しき者はいらない。もちろん、これまでの米国への移民の伝統とはまるで逆のものです」と述べています。
