TPPへの反発広がる 公共医療への企業支配が強化、流出文書で明らかに
2015/6/11(Thu)
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オバマ政権は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の利点を強調しますが、同協定への反発は広がり続けています。ウィキリークスは、TPPの秘密文書の一部を新たに公開しました。今回は公共医療と製薬業界に関するものです。新たに明らかにされた草案の詳しい内容によると、TPPにより、大手製薬企業は公衆の医薬品へのアクセスに対してさらに強い権限を与えられ、公共医療制度は弱体化されることになります。また流出した草案は、議会による医薬品の価格引き下げを、TPPが阻止できる可能性を示唆しています。さらに、TPPにより認められるとみられる慣行の1つに「エバーグリーニング」と呼ばれるものがあります。これは、製薬企業が自社製品に微妙に手を加え新たな特許を取得することで、特許期間を延長できるようにするものです。「パブリック・シチズン」のピーター・メイバードゥークと、ヒューマン・ライツ・ウォッチのジョン・シフトンにTPPに対する懸念について話を聞きます。