米国の貧困:格差が記録的広がりを見せる中 忘れ去られた貧困層を サーシャ・アブラムスキが語る

2013/9/12(Thu)
記事番号: 
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新たな研究によって、米国の所得の格差は記録に大きくなっていることが分かりました。ある税申告の分析は、2012年の米国の富裕層1%の所得と、それ以外の99%の市民の所得の間に空前の差があったとしています。米国のトップ1%にあたる層は、世帯収入全体の19パーセント以上を稼ぎ、これまでの最高だった1927年の格差記録を破りました。米国の所得格差は過去約30年に渡り拡大しつづけてきました。新刊書The American Way of Poverty: How the Other Half Still Lives(『米国の貧困:生き続ける「もう一つのアメリカ」』)の著者サーシャ・アブラムスキに話を聞きます。同書は1962年のマイケル・ハリントンの画期的著書The Other America(『もう一つのアメリカ 』)で、「豊かさの時代」を享受することのなかった人々の生活を記録した精神を引き継いだ作品となっています。ハリントンの著書に刺激され、当時のリンドン・B・ジョンソン大統領は「貧困撲滅運動」を起こしました。

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