検察が30年越しの死刑求刑を取り下げ ムミア・アブ=ジャマール死刑を免れる
2011/12/8(Thu)
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フィラデルフィアの検察は投獄されているジャーナリストで前ブラック・パンサー党のムミア・アブ=ジャマール被告に死刑を求刑しないと発表しました。何十年ものあいだ、アブ=ジャマール被告は、彼がフィラデルフィアの警察官・ダニエル・フォークナー殺害で有罪となったのは、裁判官と検察官の人種差別によるものであると主張してきました。2年前、米連邦第三巡回区控訴裁判所は、当時の陪審員が終身刑よりも死刑を選ぶよう促されていると誤解できる指示を受けたとして被告の死刑を退けた下級裁判官に、同意しました。その後米連邦最高裁は控訴裁判所に決定を再審議するよう求めました。4月に、決定の維持が決まり、検察は新たな陪審の前でのアブ=ジャマールへの求刑を改めてやり直すかどうかの決定を迫られました。フィラデルフィアの検察官・セス・ウィリアムズは7日、時間のかかる上訴をするよりは終身刑求刑を選ぶと語りました。これをうけて、ペンシルバニア州法に則り、アブ=ジャマールは執行猶予なしの終身刑を言い渡されることになります。