ニューヨークタイムズ紙の報道により、オキシコンチン(オピオイド系鎮痛剤オキシコドンの商品名)の製造業者は、上市の初年度である1996年から依存性の高さを認識していたことが発覚しました。ニューヨークタイムズ紙が今週掲載した司法省の部外秘の報告書によれば、パーデュー・ファーマ社幹部たちは、オキシコンチンの錠剤を粉砕して鼻から吸引することによって強烈な麻薬作用が得られると知らされていたにもかかわらず、他のオピオイド系鎮痛剤に比べて依存性が低いという販売促進活動を続けていました。パーデュー・ファーマ社幹部たちは、上市の数年後まで同薬の乱用が広がっていることに気づかなかったと議会で証言していたため、この報告書はとりわけ破壊力があります。現在、医薬品の過剰摂取は50歳未満の米国人の死因のトップになっています。トランプ大統領は5月29日にオピオイド依存に関連する数字は「減少傾向にある」と主張していましたが、最新の統計は、トランプ政権の最初の一年でオピオイド関連の死亡件数や過剰摂取は増えていたことを示しています。