主要な科学者からなる委員会が衝撃の新報告書を発表しました。それによると人間の活動が原因で野生の種が絶滅および崩壊しており、それが現代の私たちの生涯の間にも、人類の存続を脅かす可能性があるとしています。国連の生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)が今週はじめ発表した結論によれば、現在の傾向が反転されない限り100万種の植物および動物種が近い将来、絶滅の危機に瀕しているということです。この研究では、世界の絶滅速度は「過去1000万年に比べ少なくとも数十万倍速い」と推定しています。この研究は世界的な生物の多様性研究としては最大かつ最も包括的なもので、3年間で1万5000件の科学論文を参考にしました。この画期的な報告書は、工業的農業および漁業が今回の危機の大きな原因であると指摘し、現在の生物多様性の喪失および種の絶滅の傾向を食い止めるために「変革的改善」を求めています。この国連の報告書の監修および主筆者のひとりケイト・ブラウマンに話を聞きます。ブラウマンはミネソタ大学の環境科学者です。ニューヨーク市立大学大学院センターおよびスタテンアイランド大学のポストコロニアル学の教授であるアシュリー・ドーソンにも話を聞きます。