米下院で7日可決された「Affordable Health Care for America Act(米国のための低価格な医療保険法案)」は、1965年に制定された公的医療保険制度(メディケアおよびメディケイド)以降の米最大の医療保険制度見直しになります。同法案に反対票を入れた人々の中にはオハイオ州選出の民主党、デニス・クシニッチ下院議員が含まれています。クシニッチは、単一支払者(シングルペイヤー)制度のメディケアをすべての国民に提供すべきだと提唱する代表的な人物です。一方で同日、同法案による新たな枠組みのもとで妊娠中絶への資金提供を制限する修正案も可決され、「リプロダクティブ・ライツ(性と生殖の権利)」に対する大きな打撃となっています。