デイリーニュース

  • フィラデルフィア地方検事ラリー・クラズナー アブ=ジャマル事件 警察の汚職 古い事件の再捜査を語る

    フィラデルフィアの地方検事ラリー・クラズナーは、自身の任期中に警察による汚職について取組むことを公約しました。この取り組みは多くの犯罪事件に影響すると彼は言います。そのひとつが、1981年のフィラデルフィア市の警官殺害事件で、無罪を主張する政治犯ムミア・アブ=ジャマルは、有罪となり40年間服役しました。彼の裁判が終わった数週間後、この捜査に関わった警官の3分の1が、市内で起こった事件で有罪を勝ち取るために組織的に証拠を改ざんした罪で有罪となり、アブ=ジャマル事件に関わった警官のひとり、ジェームズ・フォーブスは、銃を的確に取り扱ったと証言台でウソの証言をしています。「これは進歩的な検事が、過去にさかのぼり誤りを正そうとするときに直面する現実の縮図です」と、クラズナーは「証拠をシュレッダーにかける、隠蔽する、破壊することに慣れてしまった文化」が深く染み込んだ警察の暴力を正そうとする努力について語ります。

    dailynews date: 
    2020/7/23(Thu)
    記事番号: 
    2
  • フィラデルフィア地方検事ラリー・クラズナー:「独裁者になりたい」トランプが送り込んだ連邦職員が法を犯せば追訴する

    トランプ大統領は、デモ隊と対峙するため米国の大都市に連邦取締官を「大量投入」すると発表しました。本日は、トランプの警察部隊がフィラデルフィア住民の権利を侵害すれば、彼らを逮捕し訴追すると警告する、フィラデルフィアの地方検事ラリー・クラズナーに話を聞きます。「法律は米国大統領に対しても適用されます。本人はそうは思っていないようですが。法律はまた警察に対しても、民間人に対しても適用されます。とても単純なことです」とクラズナーは言います。彼はパンデミックの最中に収監された人々を釈放することの重要性、そして政治犯ムミア・アブ=ジャマル事件のような警察の汚職問題への取組みについても話します。

    dailynews date: 
    2020/7/23(Thu)
    記事番号: 
    1
  • カリフォルニア州で新規感染者数が急増、「カリフォルニア州を支える」ラティーノ系労働者の感染による死亡率は、白人の5倍

    新型コロナウイルスの新規感染と入院者数が米国全土で急増していますが、カリフォルニア州などの地域でとりわけ感染がひどいのが、ラティーノのコミュニティです。カリフォルニア州で、ラティーノの労働者の多くは、社会に不可欠な農場や精肉産業の仕事をこなしています。「ラティーノや非白人系の人々の仕事は、単純作業ですが、州の運営を支え、州の経済を維持しているのです。ところが、その資源から彼らに還元されるものほとんどありません」と、デビッド・ヘイズ・バウティスタは指摘しています。UCLAデビッド・ゲッフェン医学部のラテン健康文化研究センター所長でもある、バウティスタは、最近の研究で、感染によって死亡する割合のうち、50歳から64歳までのラティーノ系カリフォルニア州民は、同じ世代の白人の5倍を超えることを、明らかにしています。

    dailynews date: 
    2020/7/22(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「砲火を沈黙させよう」—アフリカ疾病対策センター所長、遅れて発生したパンデミック、健康の公平性、戦争の危険を語る

    アフリカ大陸では、ほとんどの国が、新型コロナウイルスによるパンデミックの最悪の事態には至ってはいません。しかし、アフリカでも感染の拡大がいつ加速してもおかしくないと、世界保健機関(WHO)は、警告しています。「アフリカでは、新型コロナウイルスのパンデミックが遅れて発生すること、アフリカが感染の流行から免れるなどということはないと、以前からはっきりと言っています」と、アフリカ疾病管理予防センター所長のジョン・ヌケンガソンは言います。

    dailynews date: 
    2020/7/22(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 新型コロナウイルスが浮き彫りにするアパルトヘイト後の南アフリカ社会 はびこる不平等と断絶

    新型コロナウイルスの感染が、南アフリカ共和国で急増し、今や感染者数は世界で5番目の多さです。病院の受け入れ態勢もきびしい状態となっています。「ほんとうに南アフリカ社会の不平等をなんとかしなければいけないときが来ていると思います。アパルトヘイト後の南アフリカにある、民主主義を断絶するものすべて、さらには、社会における不平等と暴力が、実はいま問題になっているのです」。「健康の正義のためのイニシアチブ」(Health Justice Initiative)で活動する人権派弁護士のファティマ・ハッサンは、こう指摘します。

    dailynews date: 
    2020/7/22(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「生徒たちのことは愛している。でも生きてもいたい」 学校再開をごり押しするトランプ 安全を求める教師たち

    トランプ大統領は、多くの州でCOVID-19の感染率が急上昇しているにも関わらず、学校再開のごり押しをやめません。一方で教師たちは抵抗しています。「私は生徒たちを愛しています。彼らが学ぶ最善の場所は、彼らが協力し、共同で問題を解決できる教室であることはわかっています」と、シアトルの歴史教師ジェシー・ハゴピアンは言います。彼は、教師たちはオンライン学習が教室内の教育の十分な代替でないことを認識していると言います。「でも、私は生きてもいたいのです。そして私の生徒たちにも生きていてほしいのです」。「正義への道同盟」(Journey for Justice Alliance)の全国代表ジトゥ・ブラウンにも話を聞きます。この団体は、14日間連続で新たなCOVID陽性のケースがないことを含む、学校再開前に満たされなければならない14の要求をまとめたトランプ大統領への公開書簡を発表しました。

    dailynews date: 
    2020/7/21(Tue)
    記事番号: 
    4
  • トランプ 地元警察による暴力的な弾圧が続くシカゴとシアトルの抗議デモに連邦部隊を派遣

    米国6都市の市長は、トランプ大統領が性急に派遣した部隊の即時撤退を求めると同時に、議会に人種差別反対抗議デモに対する連邦当局の戦略についての捜査も求めています。そんななかトランプは7月第4週にシカゴに部隊を派遣するかもしれないと言っています。「私たちは権利の侵害がエスカレートするのを目の当たりにしています」と、シカゴの活動家で、「正義への道同盟」(Journey for Justice Alliance)の全国代表ジトゥ・ブラウンは言います。シアトルの歴史教師ジェシー・ハゴピアンにも話を聞きます。トランプは、今も続くデモを鎮めるためにシアトルにも連邦職員を送ると明言しています。

    dailynews date: 
    2020/7/21(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「迷彩服の傭兵部隊」:連邦捜査官によるデモ参加者連れ去りにポートランドの怒りと法的異議申し立て

    オレゴン州の米国地方検事は、ポートランドの抗議デモに派遣された連邦職員の行為について、彼らの挙動を「違法」と呼び、捜査を求めています。さらに、地元政府の職員は、ポートランドの街から連邦捜査官たちを排除する法的な異議申し立てを開始しました。「オレゴン正義資源センター」(Oregon Justice Resource Center)のプロジェクト部長で弁護士のフアン・チャベスは、ポートランドの市民にとって、ほとんどの場合名前や所属組織を明かすことのない「こうした迷彩服の傭兵部隊」と対峙するのは恐ろしい状況だと言います。「彼らは夜中、市の中心周辺集まる人たちのすぐ近くに突如出現し、どの組織が拘束するのか、どこに連れていかれるのかも告げずに人々を車に押し込んでいます」と、彼は言います。

    dailynews date: 
    2020/7/21(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 武装した連邦捜査官と地元警察による暴力的な弾圧にも関わらずポートランドの抗議デモが拡大

    オレゴン州ポートランドで、名札を付けていない重武装の連邦職員が人種差別反対のデモを毎晩攻撃、何の印もないワゴン車で拘束者を連れ去り、大きな怒りを買っています。「私たちは、抗議運動に対する暴力がエスカレートしていくのを目の当たりにしています」と、ポートランドで地元の運動を組織する、アフリカ系と先住民の血を引くリリス・シンクレアは言います。彼らは、連邦組織による暴力が起きる以前には地元警察による「警察によるひどい暴力」が何年も続いていたと指摘します。「このことによってポートランドの住人が自身の安全について心配するだけではなく、むしろそれだからこそ私たちが従事している闘いが正当化されるのです。」

    dailynews date: 
    2020/7/21(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 追悼 C・T・ビビアン マーチン・ルーサー・キング牧師が最も偉大な伝道師と呼んだ牧師

    マーチン・ルーサー・キング牧師がかつて、「史上最も偉大な伝道師」と呼んだC・T・ビビアン牧師が7月17日、95歳で亡くなりました。ビビアンは公民権運動の偉人であり、不正に抗議する非暴力闘争の指導的存在でした。番組では2015年、アラバマ州セルマの歴史的なブラウン・チャペルAME教会の前でビビアン牧師に聞きました。1965年の「血の日曜日」から50周年の日のインタビューです。ビビアンは、投票人登録をするアフリカ系アメリカ人のグループに付き添って裁判所に入ろうとした際、裁判所の階段で攻撃された様子を語りました。公民権運動や現在進行している投票権を求める運動についてビビアンは、「この国のためにできることはすべてやり尽しました」と言います。「しかし、聖書の学びは尽きることがありません。私たちは信仰によって生き続けています。生きることに価値を与えるのは政治より深いものであると、私たちは何度も理解を新たにしました」。

    dailynews date: 
    2020/7/20(Mon)
    記事番号: 
    3

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