フィラデルフィアの地方検事ラリー・クラズナーは、自身の任期中に警察による汚職について取組むことを公約しました。この取り組みは多くの犯罪事件に影響すると彼は言います。そのひとつが、1981年のフィラデルフィア市の警官殺害事件で、無罪を主張する政治犯ムミア・アブ=ジャマルは、有罪となり40年間服役しました。彼の裁判が終わった数週間後、この捜査に関わった警官の3分の1が、市内で起こった事件で有罪を勝ち取るために組織的に証拠を改ざんした罪で有罪となり、アブ=ジャマル事件に関わった警官のひとり、ジェームズ・フォーブスは、銃を的確に取り扱ったと証言台でウソの証言をしています。「これは進歩的な検事が、過去にさかのぼり誤りを正そうとするときに直面する現実の縮図です」と、クラズナーは「証拠をシュレッダーにかける、隠蔽する、破壊することに慣れてしまった文化」が深く染み込んだ警察の暴力を正そうとする努力について語ります。