ニコル・ハンナ=ジョーンズが語る 「1619プロジェクト」  批判的人種理論の教育 裁かれる白人至上主義

【2021/11/23/1】批判的人種理論の教育に右派の攻撃がしかけられる中で、ピュリッツアー賞受賞ジャーナリストのニコル・ハンナ=ジョーンズにロングインタビューを行いました。彼女は、奴隷とされたアフリカ人が最初にバージニア州に到着した年を建国の起点として米国史を再構築する「1619プロジェクト」の生みの親です。このニューヨーク・タイムズ誌のプロジェクトは2019年にスタートし、18本の論考を詩や短編小説とともに収録したアンソロジーへと発展しました。それに対して、いくつもの州が学校カリキュラムから追放しようとしてきました。「私たちは皆、米国人として、このような歴史を敵視する法律について深く懸念すべきです。なぜなら、彼らがやろうとしていることの本質は、私たちの記憶を支配し、自分の国についての理解を支配することだからです」と、ハンナ=ジョーンズは言います。彼女が共同編集した新刊本The 1619 Project:A New Origin Story(『1619プロジェクト~新たな建国物語』)が今月刊行されました。 それと同時に、1619 プロジェクトを子供向けに脚色した Born on the Water(『海で生まれて』)も出版されています。ハンナ=ジョーンズは、自分の目を開かせてくれた恩師たちの役割についても語ります。彼らのおかげで通常カリキュラムから排除されている歴史に気づくことができ、今彼女はそれをしかるべき位置に引き揚げようとしているのです。そのほかにも、アフマド・アーベリー殺害事件の裁判について、また彼女が敬愛する元奴隷で反リンチ報道の先駆者アイダ・B・ウェルズと同じ日にピュリッツァー賞を受賞したときの心境についても語っています。

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