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2020年2月7日(金)

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  • 全米科学者連盟(FAS)は1月下旬、米国海軍が低出力核弾頭を搭載した潜水艦を初めて配備したことを明らかにしました。2019年後半にジョージア州キングスベイ潜水艦基地から実践配備されたUSSテネシー号は、国内外で批判を浴びている低出力核弾頭W76-2を搭載しています。W72-6は、米国が広島に投下した原子爆弾の約3分の1の威力を持っていると推定されています。ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)はこのニュースを「核戦争のリスクを高める、警戒すべき変化」だと考えています。軍事及び核政策に特化したベテラン記者ウィリアム・アーキンに話を聞きます。『トップ・シークレット・アメリカ──最高機密に覆われる国家』をはじめ多数の著書があります。新たな小型核兵器の配備についても、全米科学者連盟(FAS)と共著の記事の中で、いち早く報道しています。アーキンは最近、ニューズウィーク誌で“With a New Weapon in Donald Trump’s Hands, the Iran Crisis Risks Going Nuclear”(「トランプの手中の新兵器はイラン危機を核戦争に導きかねない」)という題の記事を書きました。「取材して驚いたのは…この小型核兵器をめぐる新展開は、いま政治の世界で起きていることに負けず劣らず重要だということです」とアーキンは語ります。

  • 新型コロナウイルスの流行の可能性について政府に警告をしていた中国人医師が、武漢中心病院で勤務中に同ウイルスに感染して死去しました。34歳の眼科医リー・ウェンリアン(李文亮)は昨年12月30日、医師仲間に新型コロナウイルスについて警告をしました。彼はその後、「虚偽の発言をした」として警察の捜査を受けました。リー医師の死で中国には怒りと憤慨の声が沸き上がり、中国のソーシャルメディアサイトWeiboでは今週、「表現の自由を」というハッシュタグが急速に拡散しました。新型コロナウイルス感染による被害は現在、中国で死者630人を超え、感染を確認された人は世界中で31,000人を超えています。中国の中央政府は発生地である武漢の政府職員に、感染した住民全員を集めて隔離することを命じました。住民は、ウイルス感染症状のある家族を当局に報告するよう命じられています。ピュリッツァー賞を受賞した科学専門記者ローリー・ギャレットは、中国政府はウイルス拡大を抑止するために、数千万人を隔離するなど「地球上のどの国も絶対に出来ないことをしている」と言います。内部告発した医師が亡くなる数日前に、ギャレットに話を聞きました。

  • 少なくとも200人のエルサルバドル人が米国で亡命を希望したものの本国に強制送還され、その後、殺害、レイプ、拷問されたという衝撃的な事実を載せた報告書が出ました。ヒューマンライツウォッチの調査によれば、2013年から2019年の間に、エルサルバドルに強制送還された人のうち138人ほどが、ギャング、警察、兵士、死の部隊、または元配偶者の手で殺害されていました。その大多数は強制送還後2年以内に殺害されており、加害者は彼らが米国に亡命申請したときに挙げたものと同じでした。コロラド州デンバーから、ヒューマン・ライツ・ウォッチの主任研究員クララ・ロングと話をします。またエルサルバドルとつないで、「アルトゥーロ」と話します。アルトゥーロはエルサルバドル人で、19年間アメリカに住んだ後に本国に強制送還されました。彼は身の安全のために本名は伏せています。

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