« 前  

2015年4月30日(木)

  次 »
  • ボルチモアおよび全米各地で、警察の拘束中にフレディ・グレイが亡くなった事件に対する抗議デモが繰り広げられていますが、代表的な米国のベテラン活動家で、警察と抗議行動に詳しいトム・ヘイドンに話を聞きます。1968年、ヘイドンはシカゴで行われた民主党全国大会中に、大規模なベトナム戦争反対デモを組織しました。ヘイドンは、暴動を起こすために州境界線を越えたとして有罪となった「シカゴの8人」(Chicago 8)の一人です。当時、判事は「シカゴの8人」唯一のアフリカ系アメリカ人の被告だったボビー・シールを拘束し、猿ぐつわをした上で椅子に鎖で繋ぐよう命令しました。後にヘイドンは、ニュージャージー州ニューアークに活動の場を移し、著書Rebellion in Newark: Official Violence and Ghetto Response(『ニューアークの抵抗:当局による暴力と、ゲットーの返答』)を執筆しました。「米国は崩壊寸前だったのです。現在ボルチモアで起っていることが、1967年、68年には全米各地で起きていた」とヘイドンは語ります。「ですから、敵と戦うために海外派兵することで国内問題が悪化し、いつ爆発するかもわからないという問題を忘れてはならないのです。つまり、残念ながら歴史は繰り返しています」

  • 多岐にわたった議論の中で、新著Listen, Yankee!: Why Cuba Matters(『耳を貸せ、ヤンキー!:キューバが重要な理由』)の著者トム・ヘイドンは、米国とキューバには55年にわたる不和にもかかわらず共通点の方が多いと語ります。それでも共和党は、半世紀ぶりの米・キューバ国交回復に動くオバマ大統領に対抗し、米国からのキューバへの新たな旅行を阻止する法案を提出しました。同法案は、キューバ政府により没収された土地を使用する着陸場や港を通る航空便や船のルートに対して、新たな認可を阻むものです。このような(共和党の)行動にもかかわらず、「旅行は広がっています。クレジットカードも使えるようになります。ビーチも戦車の代わりに観光客を迎えようとしています。やっと歴史が前進しようとしているのです」とヘイドンは語ります。ヘイドンは、なぜオバマ政権がキューバとの通商制限を解除して同国をテロ支援国リストから外そうとしているのかについて米元高官らにインタビューしたことを振り返り、キューバ・ミサイル危機や「キューバの5人」(Cuban 5)、そして実質的に戦争状態にあったキューバからの亡命者を米国が保護していたことについても語ります。ヘイドンの著書の一部は、キューバの元外務大臣で、同国人民権力全国会議議長も務めたことのあるリカルド・アラルコンとの会話が基となりました。

Syndicate content