マイケル・ブラウン射殺事件に対する大陪審結論がもうすぐ出されるのに先立ち、ミズーリ州のジェイ・ニクソン知事が非常事態を宣言しました。ニクソンは11月17日、彼が言うところの「拡大する混乱の可能性」に対応するために、州兵を出動させる行政命令を出しました。ニクソンは、武器を持たない10代の黒人少年ブラウンが警察官のダレン・ウィルソンに8月9日に射殺されて以来続いているファーガソンとセントルイス地域での抗議行動を引き合いにしています。大陪審は約3ヶ月間審議中で、もし彼らが不起訴を選択すれば抗議行動はさらに高まることが予想されています。しかし、州当局者らが暴力を恐れる一方で、抗議者らは彼らのコミュニティを戦場に変えた軍を使った弾圧への逆戻りを恐れていると言います。大陪審の決定が近付き、非常事態宣言の下で誰もが予想できない事態に構えているなか、番組では2人のゲストから話を聞きます。ニュースクール大学の教授でミズーリ州の元上院議員であり、新刊Ferguson: In Black and White(『ファーガソン:黒か白か』)の著者であるジェフ・スミスと、セントルイスを拠点とする「黒人闘争のための組織」(Organization for Black Struggle)の会長で、ブラウンの射殺以来起こっている動きの主要なまとめ役であるモンタギュー・シモンズです。
ニューヨークの独立放送局Democracy Now!を日本語でおとどけしています