6週間前ゲレロ州南部で起きた師範学校生43人の殺害事件をめぐり、犯罪組織メンバーらが犯行を自供したものの、現在もメキシコ全土でデモが続いています。7日、メキシコのムリリョ・カラム検事総長は、事件の容疑者が学生たちを殺害と遺体の焼却を認め、捜査官が遺体を発見したと発表しました。学生らは警察当局による強制捜査の後に行方不明になっており、政府の腐敗とメキシコに蔓延する暴力に対する国民の怒りに火をつけました。9日、数千人のデモが行われ、一部の集団がメキシコ市の大統領官邸の扉に火をつけました。こうした社会混乱の最中に、メキシコ大統領エンリケ・ペニャニエトは中国で開かれるAPECサミットに参加するためメキシコを離れているため、批判を浴びています。本日はメキシコから、43人の失踪学生の家族と共に運動している人権団体トラチノランのアドボカシーチームのコーディネーターを務めるマリア・ルイーザ・アギラル・ロドリゲスに話をききます。
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