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2011年12月29日(木)

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  • シリアの政治危機解決策に対するアサド政権の取り組みを評価するため、アラブ連盟の監視団が訪問したにもかかわらず、シリアの治安部隊は抗議者たちへの発砲を相変わらず続けています。9ヶ月にわたる民衆蜂起で5千人以上が死亡しました。監視団が到着する前日に30人以上が死亡したと伝えられるホムズから首都ダマスカスへ戻ったばかりのシリアの活動家で映画監督のバッセルから話を聞きます。バッセルは、潜伏先からインタビューに答え、ホムズでの暴力は、地元の民間人と軍脱走兵と治安部隊との間の内戦に発展する恐れがあると言います。また米国在住でシリアの電脳活動家のカラム・ナチャーにも話に参加してもらいます。ナチャーは、抗議運動とアサド政権の弾圧の画像を編集して世間に流通させるために、ソーシャルメディアサイトを使ってシリアの活動家たちと協力している様子を話してくれます。

  • 12月17日に69歳で心筋梗塞で死去した北朝鮮の指導者・金正日(キム・ジョンイル)の国葬に参加するため、29日首都ピョンヤンは何万という北朝鮮市民で埋め尽くされました。喪主を務めるのは権力継承の途上にある金正恩と、3世代に仕えてきた最高補佐官たちです。番組のゲストは、シカゴ大学の歴史学の教授で朝鮮半島に関するいくつもの本の著者であるブルース・カミングスです。北朝鮮が核保有国になったことについてカミングスは、「核保有を良い遺産というのなら、それはまさしく金正日の唯一の遺産です・・・。それ以外は、彼の国家主席としての17年間は失敗の期間として見られることになるでしょう」と言います。金正恩の最高指導者への就任については、「君主政治においては、王がすべてを支配していると考えてはいけません。王は政権の象徴であり、そのことは金正恩に関しては、祖父の金日成や父の正日よりも、さらに真実だと言えます。彼の後ろに控えている軍と朝鮮労働党には巨大な権力が集中しています。その意味で、金正恩ではなく、軍と党が国を支配しているわけです」とカミングスは力説します。

  • アリゾナ州当局は、ツーソンの公立学校区域で、幼稚園から高校までの教育機関で行われ高い評価を得ていたメキシコ系米国人文化学習プログラムの廃止を決めました。その理由は、このプログラムが、ある特定の民族グループのために考案された、あるいは、「ある特定の人種や階級の人間への憤りを促す」様ないかなる授業も行ってはならないとする新しい州法に抵触するからとなっています。しかしそのプログラムの支持者たちは、この授業は、長く無視されてきた見地をラティーノ系生徒に教えると同時に、ほとんどがラティーノ系であるその学区の学生全体の学力を押し上げてきたと言っています。ツーソンのメキシコ系米国人史の教師、ロレンツオ・ロペスと彼の娘で高校二年生のコリナに話を聞きます。二人ともこの禁止令の発効を止める連邦訴訟の原告です。また、米国のチカーノ史の入門書の決定版として知られる、Occupied America: History of Chicanos (『占拠されたアメリカ:チカーノーの歴史』)の著者であるロドルフォ・アクーナ博士にも話を聞きます。アクーナは、民族文化学習プログラム、とくにチカーノ文化学習プログラム、に対して育ちつつある反対運動の一部として、ほかの州でもこのような法律を模倣するようになるかもしれないと警告しています。

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