「私たちの存在を脅かす反動」 ラバーン・コックスが語る非白人トランス女性に対する暴力

2019/10/7(Mon)
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2019年に米国で殺されたトランスジェンダーは少なくとも18人を数え、その多くは非白人トランス女性です。昨年は少なくとも26人のトランスジェンダーが殺害されました。米国医師会はこの暴力の波を「異常発生」と宣言しました。受賞歴があり長年トランスジェンダーの権利擁護活動をしているトランス女優ラバーン・コックスは、そうした暴力はこれまでずっとトランスジェンダーの人々の生活の一部だったと述べます。「トランスジェンダー女性として生きて来た21年間、私はこうした暴力を耳にし、目撃し、葬式やトランスジェンダー追悼の日(Transgender Day of Remembrance)にも参加してきました」と彼女は語ります。こうした暴力は、LGBTQコミュニティーにいるトランスジェンダーやその他の人たちが勝ち取ってきた権利に対する社会の反発であり、トランプ政権もそこに含まれると彼女は言います。「いま私たちは影から出てきましたが、社会は再び私たちを影に押し返そうとしています」。連邦の差別禁止規定がLGBTQの人々にも適用されるのかについて今週最高裁が聴聞を行います。番組ではそれに先立ちコックスをスタジオに招き、アメリカ自由人権協会のLGBT & HIVプロジェクト副責任者チェイス・ストレンジオにも聞きます。

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