トリポリでの武装勢力による攻撃で、リビアの人道的危機が悪化—170人以上が殺害され、18000人が国内難民に

2019/4/17(Wed)
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16日、リビアの首都トリポリで少なくとも4人が、激しい砲撃で死亡しました。国連によると、4月5日にリビアの軍事組織がトリポリへの進軍を開始して以来、170人以上が死亡し、750人が負傷しました。戦闘は、国連の支持を受けている「国民合意政府(GNA)」と元国軍将軍のハリファ・ハフタルが率いる軍事組織との間で起きており、ハフタルはすでに東リビアの大部分を支配しています。リビア政府は、アラブ首長国連邦、サウジアラビアおよびエジプトが、米国とリビアの二重国籍を持つハフタルへ資金と武器を提供していると非難しています。一方、カタールは、ハフタルに対する武器禁輸を呼びかけています。戦闘で18000人近くが避難を余儀なくされましたが、当局は戦闘が続けば人道危機が急速にエスカレートする可能性があると恐れています。リビアで最初の独立した調査研究機関である、トリポリに拠点を置くサデック研究所(Sadeq Institute)の所長、アナス・エル・ゴマティに話を聞きます。

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