プエルトリコに迫る大規模な環境災害 ハリケーン「マリア」と大規模停電が追い討ち

2017/9/21(Thu)
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9月20日、カテゴリー4のハリケーン「マリア」が上陸したプエルトリコでは、記録的な豪雨と大規模な洪水災害で送電線が破壊され国の全土が停電となっています。プエルトリコでは2週間前のハリケーン「イルマ」により数十万戸が停電となり、その多くはまだ復旧作業が終っていませんでした。今回のハリケーンでは環境災害の可能性も懸念されています。プエルトリコには米国の「スーパーファンド法」にのっとり汚染浄化対象となっている場所が23箇所あり、中でもかつて米海軍試験区域があったビエケス島にはハリケーンがほぼ直撃しました。同島には民間企業AES所有の石炭火力発電所もあります。島中の住民が、発電所の閉鎖と、有毒な石炭灰を自分たちの地域社会に廃棄するのを止めることを同社に求めています。廃棄物は住民の健康だけでなく環境にも有害であるという主張です。ニューリパブリック誌スタッフライターとして環境問題を担当するエミリー・アトキン記者に話を聞きます。彼女は"Puerto Rico is Already an Environmental Tragedy. Hurricane Maria Will Make It Even Worse"(「環境大災害に見舞われたプエルトリコに ハリケーン『マリア』が追い討ち」)という記事を執筆しました。

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