ハリケーン・マシュー」と気候変動の関係を報じないメディア 著名な大気学者が声を上げる

2016/10/6(Thu)
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ハリケーン・マシューが米国の南東沿岸に接近し、フロリダ州、ジョージア州、ノースカロライナ州およびサウスカロライナ州で非常事態が宣言されしました。200万人以上に自宅からの避難勧告が出されています。記録破りの今回のハリケーンで、ハイチでは少なくとも26人、ドミニカ共和国では4人の死者が出ています。「マシュー」はまもなくバハマ諸島に上陸、フロリダ州に接近するにつれ勢力を増すと見られています。気象学者は「マシュー」が、2005年に米国に上陸した「ウィルマ」以来、最も強力なハリケーンになる可能性があると予想しています。海水温度の上昇はハリケーンが勢力を増す一因となるため、多くの科学者は「マシュー」の勢いが強まったのは気候変動のせいだと指摘しています。「マシュー」は既に、カリブ海諸国を直撃したカテゴリー4または5のハリケーンの中でも最も息が長いものとなっています。今回のハリケーンと気候変動について、ガーディアン紙の記者オリバー・ミルマンと、ペンシルベニア州立大学の著名な大気学者マイケル・マン教授に話を聞きます。マン教授の最新作は、政治風刺画家トム・トールズとの共著The Madhouse Effect: How Climate Change Denial Is Threatening Our Planet, Destroying Our Politics, and Driving Us Crazy(『マッドハウス効果――地球を脅やかし、政治をダメにし、人々を馬鹿げた方向に走らせる気候変動否定派』)です。マン教授はThe Hockey Stick and the Climate Wars: Dispatches from the Front Lines(『ホッケースティック曲線と気候戦争――最前線からの報告』)の著者でもあります。

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